おすすめ注目レース
■2018年11月23日
浦和記念(浦和)
3歳馬グリムが逃げ切る
全国公営競馬専門紙協会 日刊競馬

【中央所属馬の評価】
 過去14年で3歳馬が5勝しているこのレース。G1シーズンで古馬陣が手薄なのに加え、54キロで出走できるのは有利。今年も3歳馬グリムに注目。レパードステークス→白山大賞典と重賞連勝中。特に前走は初の古馬相手でレコード勝ちと内容も秀逸だった。今開催の浦和の馬場で54キロなら簡単には止まらないだろう。

 一昨年の東京大賞典馬アポロケンタッキーは58キロを背負うが、そこはG1馬の底力に期待。Jpn2レベルのレースは1、2、2着と大崩れない。大跳びの馬で小回りの浦和コースは初めてになるが、そこは鞍上“マジックマン”ことジョアン・モレイラ騎手の手綱さばきに期待したい。

 3歳時にJpn1ジャパンダートダービーを制したクリソライトは、古馬G1未勝利だが、帝王賞2着2回など実力は“G1級”。一昨年のこのレース2着と実績はあるが、1年2カ月ぶりの前走を叩いてどこまで戻るかがカギ。

 昨年の川崎記念馬オールブラッシュはその後未勝利だが、今年のかしわ記念2着など、逃げた時の怖さは依然変わらない。昨年の浦和記念は控えるレースで3着。今年も同型グリムとの兼ね合いがカギになる。

【地方所属馬の評価】
 南関東勢も3歳馬ヤマノファイトに期待が集まる。とはいえグリムと同じ54キロは有利とは言えない。前走は初の古馬相手で58キロを背負い、逃げた勝ち馬を捕まえられず2着だったが、古馬相手の目処はついた。浦和記念はコース経験も重要で、交流レースになってから22年で9頭の地方馬が勝っている。一角崩しの期待。

 地元のシュテルングランツは浦和初コース。転入後オープンで3、1着ののち東京記念に勝っているものの、いずれも楽なメンバー相手に楽逃げだった。前走の京都JBCクラシックは案の定ハナも切れず16着の最下位。G1級相手では入着狙いまで。

 転入初戦、初ダートの前走を逃げ切ったトーセンデュークだが、鞍上が細心の注意を払い、馬の気を損ねないように騎乗した印象。芝で活躍していただけにスピードはあるが、もまれたり、砂を被った時にどうなるかは未知数だ。

 トキノエクセレントは前走最速上がりでトーセンデューク、ヤマノファイトに続く3着。上位とは差が開いていたし、相手強化、10歳にして初の2000mと不安要素は多い。ただ、終いの伸びは確実だけにひとつでも上の着順を狙ってくる。

 ブレイズアトレイルは地方移籍後も良績は芝のレースで、ダートのレースでは4戦しいずれも大敗している。芝向き。

 ガリバルディは今回初ダート。ダートコースでの調教の動きは軽快で、速いラップを踏んでいるだけに期待は出来そうだが、やはり砂を被った時にどうなるかなど、不確定な要素は多い。

 笠松のコスモマイギフトは地元A級でも勝ち切れない現状。今年の日本テレビ盃では6.9秒差12着だったが、そのあたりが基準。

【解説者の予想】
 初の古馬相手となった白山大賞典をレコード勝ちしたグリムが有力。3歳54キロは有利で、勢いも魅力。
 相手は実績ある古馬勢。特にアポロケンタッキーはムラな面と小回りへの対応力がカギになるが、能力を出せれば好勝負になる。クリソライトも長期休養明けを叩かれ変わり身は必至で、レース振りには安定感がある。カギを握るのはオールブラッシュの出方で、主張すれば当然ペースは上がり、差し馬勢台頭もありえるし、控えればグリムが有利だろう。
 地方勢では羽田盃馬ヤマノファイト。54キロは有利だが、グリムと同斤と考えれば分が悪い。シュテルングランツトーセンデュークはやはりダート適性がカギになるだろう。

 ◎グリム
 ○アポロケンタッキー
 ▲クリソライト
 △オールブラッシュ
 △ヤマノファイト
 △シュテルングランツ
 △トーセンデューク



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馬単 9→2 9→11 9→6 9→4 9→7 9→3