おすすめ注目レース
■2019年9月12日
テレ玉杯オーバルスプリント(浦和)
JBCスプリントと同舞台で行われる見逃せない一戦
全国公営競馬専門紙協会 日刊競馬

【中央所属馬の評価】
 恐らく人気を集めるのはヤマニンアンプリメだろう。黒船賞2着、かきつばた記念2着の後、北海道スプリントカップ1着、クラスターカップ1着と目下重賞連勝中。Jpn3を2勝の牝馬で53キロは有利だ。ただし連勝中の重賞はいずれも門別、盛岡と地方競馬としては大きなコースでワンターンの1200m。コーナー4つの小回りコースでは高知と名古屋のように勝ち切れていない。岩田騎手がそこをどう捌くかに注目。このレースは交流となった過去8回1番人気が勝っていないジンクスもある。

 ユニコーンSを制した3歳馬ワイドファラオも人気の一角。芝のニュージーランドトロフィーに勝ち、NHKマイルカップも9着だが勝ち馬からは0.4秒差、さらに初ダートのユニコーンSでデュープロセスをアタマ差押さえて勝ったように、そもそもの能力値が高い。しかし、地方競馬のダートで、1周1200mをコーナー4つの小回りで持ち前のスピードが生かせるかどうか。もちろん能力の違いであっさりの可能性も高い。

 サクセスエナジーにもチャンスある。浦和1400mはさきたま杯1、2着の【1-1-0-0-】と実績あり、不利な別定58キロも今年の黒船賞で克服している。1分21秒台の持ちタイムもあり、行きたい馬が揃った今回のメンバーなら、2番手から正攻法の競馬が出来る展開面での有利はありそうだ。

 ノボバカラはJRA4頭の中で勢いという面では劣るが、1400m5勝と条件は合っている。一昨年の南部杯ではコパノリッキーの2着するなど実績もある。鞍上は今ブレイク中の若手、藤本騎手。人気が落ちるならここが狙い目だ。

【地方所属馬の評価】
 地方勢は昨年の勝ち馬ノブワイルドと再転入ブルドッグボスの小久保勢が中心。

 ノブワイルドは昨年渾身の逃げでオウケンビリーヴ以下を封じた。今季は休み明けを1度叩かれた後、重賞連勝中と型通り仕上がった。特に前走はキタサンミカヅキに快勝しており、持ちタイムも短縮したように7歳にして進化を遂げている。

 ブルドッグボスも1年1カ月の休養から徐々に立ち直りつつある。一昨年クラスターカップを制した頃のデキにはもう一歩だが、この馬も確実に調子を上げてきているだけに軽視できない。

 船橋の4歳馬デイジーカーニバルは4勝している1200mがベストで、1400mは初距離。B2から3連勝で現在A2クラスだが、南関東重賞はいずれ勝てるだけの素質馬だけに、ここは好レースを期待したい。

 ダノングッドはJRA6勝の転入初戦。地方競馬の適性は未知数だが、兄ダノンレジェンドのような晩成の短距離馬という可能性も秘めている。能力の高さは間違いない。

 エッシャーは目下3連勝中。JRA在籍時の1~3着はいずれも1000~1200mの短距離だが、血統的にも南関東ならある程度の距離はこなしてくれるはず。JRA在籍時は1000万クラスを勝ち切れなかったが、舞台を変えてこの相手でどこまでやれるか楽しみもある。

 リボンスティックは恵量52キロは魅力だが、自己条件のB2、B3クラスで入着出来ない厳しい近況。

 ミヤジマッキーはさすがに9歳だけあって南関東同士でも大差負け続き。さすがに望み薄。

【解説者の予想】
 初ダートでユニコーンSを制したワイドファラオも魅力だが、目下連勝中と充実ぶりを信頼してヤマニンアンプリメが軸有望だ。
 連勝は門別、盛岡と地方競馬屈指の広いコースで、小回りコースでは黒船賞、かきつばた記念いずれも2着と甘さを残すが、53キロは明らかに恵まれた。逃げ馬が揃い展開面でも有利。
 ワイドファラオはそもそもの絶対能力が高い印象。今回スピードの違いで逃げてアッサリの可能性も十分ある。コーナー4つの小回りへの対応がカギになる。
 サクセスエナジーは浦和1400mの実績あるが、別定58キロが他馬に比べ厳しい。とはいえ黒船賞でそれを克服しているし、逃げ馬が揃っているだけに、好位で楽にレース出来るだろう。
 ノボバカラも実績あるだけに、近況が今一歩でも軽視できない。ノブワイルドは目下絶好調で、ワイドファラオをうまく封じ込められるようなら昨年の再現もあり得る。ブルドッグボスも復調急で、ダートグレード競走の実績もあり侮れない。
 デイジーカーニバルは距離延長がカギになるし、相手も一気に上がるが、先々の活躍が見込める4歳馬。

◎ヤマニンアンプリメ
○ワイドファラオ
▲サクセスエナジー
△ノボバカラ
△ノブワイルド
△ブルドッグボス
△デイジーカーニバル



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馬単 9→5 9→3 9→6 9→2 9→7 9→8