おすすめ注目レース
■2020年3月5日
エンプレス杯(川崎)
プリンシアコメータが連覇を狙う
全国公営競馬専門紙協会 日刊競馬

【中央所属馬の評価】
 連覇を狙うプリンシアコメータ。昨年のこのレースの後は未勝利だが、大敗したのは不利あったレディスプレリュードだけと非常に安定している。今回はクイーン賞2着後の放牧明け、明け7歳初戦だが急激に衰えるような要素もない。2100m【2-3-0-2】。ここは譲れない舞台だ。

 強敵はアンデスクイーン。ブリーダーズゴールドカップ、レディスプレリュードと、昨年牝馬ダートグレード競走を2勝。今季初戦となった前走のTCK女王盃はマドラスチェックにハナ差の惜敗。川崎コースは初だが、同じ南関東の左回り、船橋、浦和コースで結果が出ていないのが気になる材料。コース克服がカギになりそうだ。

 前記2頭をまとめて負かすとすればラインカリーナ。前走の佐賀記念4着(1.2秒差)は、さすがに牡馬相手では厳しかったか。牝馬同士なら古馬相手のブリーダーズゴールドカップ、クイーン賞いずれも0.1差、0.6差と大きくは負けていない。今回は関東オークスを制した川崎コース。TCK女王盃を制したマドラスチェックに続き世代交代の可能性は十分にある。

 パッシングスルーは芝の紫苑ステークスに勝っている。今回は初ダートになるが、母マイティースルーは関東オークスでラヴェリータの1.2秒差4着という血統的背景に期待する手も。

 トーセンガーネットはTCK女王盃で1.7秒差6着まで追い上げたが、やはり出遅れは痛かった。引き続き的場文男騎手騎乗で、スタートさえ決まれば。

【地方所属馬の評価】
 クレイジーアクセルはクイーン賞を逃げ切った。ある意味明快な勝ちパターンを持つ馬で、前走のTCK女王盃はマイペースに持ち込んだものの、後続が早めに動いたぶん、展開に泣いた。川崎2100mはロジータ記念2着。ここは同型サルサディオーネの出方次第。

 そのサルサディオーネは転入2戦目の前走、報知グランプリカップを逃げ切った。一昨年のこのレースで2着プリンシアコメータにハナ差の3着。距離、コースは問題なく、あとは主導権が取れるかどうか。同型クレイジーアクセルの出方次第。

 サンルイビルは昨夏以降本格化し、2走前に東京シンデレラマイル3着、前走TCK女王盃は後方から末脚を伸ばし1.8秒差7着まで詰めてきた。初距離、初の左回りと課題は多いが、ここで好走出来るようなら今後の展望が開ける。

 アッキーはJRA3勝で川崎転入。転入後は未勝利だが、遠征など一貫して中~長距離路線で力を付けてきた。距離、左回りは苦にしないし、穴で一考。

 シークレットアリアは血統的にも実績的にもマイル前後が守備範囲で、2100mはいかにも長い印象。休養明けは【2-2-1-0】と鉄砲も利くが、ここは行きたい有力馬が複数いるメンバー構成だけに厳しいだろう。

 ナムラメルシーは前々走TCK女王盃1.4秒差5着と健闘。ただし上がり40秒1だけに展開に恵まれた感も。55キロでは展開に乗じて…も出来るかどうか。

 グレートコマンダーは近況からも苦戦だろう。昨年のこのレースも12着と大敗している。

 ピアノイッチョウは長距離適性を見込んでの挑戦だが、ここ2戦からもやや勢い後退。前々で競馬がベストも相手が強い。

【解説者の予想】
 プリンシアコメータの連覇だ。距離には高い適性があり、スタート互角に出て前々で折り合えば、大崩れはしないだろう。今回軸向きの馬。
 逆転があるとすればアンデスクイーン。好位~中団からの決め手勝負に持ち込めれば、確率は高くなる。
 この2頭に割って入るならラインカリーナだ。距離、コースは実績あり。牝馬同士のここなら、チャンスはある。
 地方勢ならクレイジーアクセルサルサディオーネの2頭だが、いずれも主導権を握りたいタイプで、いずれかがすんなり先手なら渋太い競馬をするはず。逆に折り合わなければJRA勢の上位独占も。

◎プリンシアコメータ
○アンデスクイーン
▲ラインカリーナ
△クレイジーアクセル
△サルサディオーネ
△パッシングスルー



※投票の際は、締切間際を避け時間の余裕を持ってご利用ください。


馬単 3→7 7→3 3→10 10→3 3→2 2→3 7→10 10→7 3→11 3→5