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■2020年7月15日
スパーキングレディーカップ(川崎)
ファッショニスタの連覇濃厚
全国公営競馬専門紙協会 日刊競馬

【中央所属馬の評価】
 ファッショニスタは昨年の覇者。軽快に逃げるサルサディオーネを痺れる手ごたえで2番手追走し、直線追い出すと独壇場の4馬身差だった。以降ここまで未勝利は意外だが、レディスプレリュード2着、JBCレディスクラシック3着、TCK女王盃0.8差4着、前走も牡馬相手の栗東ステークスで0.1差3着と、決して不調であったわけではない。昨年は水の浮く不良馬場だったが、今年も似たような馬場になりそうで、顔ぶれからも展開もこの馬向きの流れになりそう。信頼度は高い。

 メモリーコウは、マリーンカップ0.4差2着もサルサディオーネには完敗。しかし、重賞初挑戦だったTCK女王盃ではファッショニスタに先着(0.6秒差3着)している。牡馬相手の前走オアシスステークスで0.2差3着からも、能力、適性面では見劣りしない。

 メイクハッピーは前走3勝クラスを勝ち、ここは条件が上がるが、川崎コースは全日本2歳優駿で4着の実績。サルサディオーネの外の枠だけに、見ながら先行できる分レースはしやすいはず。あとは休み明けがどうかだけ。

 ワンダーアマービレも3勝クラスを勝ち昇級戦で、重賞初挑戦。地方競馬は佐賀で下級条件3戦3勝と経験ある。末一手だけに、渋って先行有利の馬場で末脚が生きるかどうかだろう。

【地方所属馬の評価】
 昨年の2着馬サルサディオーネは、小林の堀厩舎に移籍し、マリーンカップで念願のダートグレード競走初勝利を飾っている。前走は牡馬相手の京成盃グランドマイラーズを逃げ粘って2着。昨年からさらにパワーアップしたが、それでもファッショニスタとの4馬身差をどこまで詰められたか。【2-2-0-0】の船橋に比べ、【0-1-1-4】と川崎はひと息。昨年3着に6馬身差も、ファッショニスタ以外のJRA勢の顔ぶれも変わり油断は出来ないが、この馬が逃げて、ファッショニスタがマークする展開は変わらないだろうから、今年も自分の競馬に徹するだけだ。

 サラーブはJRAから転入後1勝だが、初戦のレディスプレリュードではファッショニスタの0.8秒差5着と健闘。川崎コースは初だが、JRA時の実績から左回りは問題なく、マイルも適距離だけに、そこそこ期待は出来そうだ。

 マルカンセンサーは昨年の5着馬だが、4馬身+6馬身+クビ+クビと上位からは大きく離された。TCK女王盃では2着と波乱を演出するも、川崎コースは【0-0-0-2】とひと息。そもそもマイルはこの馬には短い。

 フラワーオアシスはB1下で2着続きだが、ティアラカップ3着とはまれば伸びる。とはいえ、さすがにこのメンバーでは格下。

 ナムラアヴィピコタンはB2クラスで、前者は近走不振、後者は浦和1400m専門だけに、ここは厳しいレースになりそうだ。

【解説者の予想】
 昨年4馬身差の快勝だったファッショニスタの連覇濃厚だ。牡馬相手の復帰戦を3着と好走し、叩かれた上積みも見込める。展開、コースの状態も昨年同様となりそうで、昨年の再現濃厚だ。
 昨年2着のサルサディオーネも逃げ切ってリベンジを狙うが、川崎コースはひと息。今季牝馬重賞で存在感を示しているメモリーコウが相手本線。マリーンカップからもサルサディオーネとはいい勝負だろう。
 有力馬を見ながら行けそうなメイクハッピー、マイルは少し長そうだが息の長い末脚を使うワンダーアマービレにも一角崩しの期待。
 サラーブマルカンセンサーは時計が掛かれば浮上も。

◎ファッショニスタ
○メモリーコウ
▲サルサディオーネ
△メイクハッピー
△ワンダーアマービレ
△サラーブ
△マルカンセンサー



※投票の際は、締切間際を避け時間の余裕を持ってご利用ください。


馬単 1→5 1→8 1→10 1→4 1→9 1→2