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■2020年11月3日
JBCレディスクラシック(大井)
抜群の切れでマルシュロレーヌが戴冠
全国公営競馬専門紙協会 日刊競馬

【中央所属馬の評価】
 マルシュロレーヌは前走レディスプレリュードで、水の浮く馬場を直線一気。上り36秒8。ダートグレード競走牝馬路線参戦初戦で、いきなり結果を出した。メンバー構成に大きな変化もなく、重賞連破でJpn1制覇の可能性大。

 関東オークス馬レーヌブランシュは、古馬と対戦した2戦で3、5着。いずれも外々を回る競馬だった。54→53キロと軽くなり、今回は最内枠。さらなる上積み、成長力に期待する手。

 マドラスチェックの前走レディスプレリュードは、勝った馬が強かったが、この馬自身もスムーズな競馬で4コーナー先頭。再び森泰斗騎手なら計算できるし、差を縮めたいところ。

 ファッショニスタはスパーキングレディーC連覇を決めて以来となるが、休み明けは【2-5-1-0】と走る。実績的にはマイルだが、1ハロン延長でも大崩れはしていない。

 プリンシアコメータはダートグレード牝馬路線4勝の実績。やはり先頭、2番手がベストも、行き切れなかった前走のレディスプレリュードでも、渋太く3着に粘った。1800mはベストだ。

 シネマソングスはJRA4勝の実績。ブリーダーズゴールドカップ4着は合格点だが、続く前走のレディスプレリュードの7着(2.0差)は大井適性か。小柄でパワー不足?

 ローザノワールはJRA4勝の中距離志向。昨年の関東オークス4着以来の南関東だが、その頃から大きく成長してきている。ベストは逃げだけに、外枠がカギ。

【地方所属馬の評価】
 ダノンレジーナは南関東転入後【8-2-1-0】。切れとセンスがあり、勢いもある。近走はマイル前後が中心だが、2000mで2着の経験もあり、1800mはこなせるだろう。

 マルカンセンサーは昨年のTCK女王杯2着。勝ったビスカリアからは5馬身離されたが、上がり38.9は第2位。クレイジーアクセルがハイペースで逃げ、インを突く好騎乗もあった。以降南関東オープン競走で入着止まり。展開の助けが必要だ。

 サルサディオーネはダートグレード牝馬路線で【1-2-2-4】。今春のマリーンカップで初ダートグレード競走制覇。JRA在籍時に届かなかったタイトルを、地方移籍後手にした。6歳牝馬だがまだまだ通用の力。ただし、単騎が条件。

 ナムラメルシーは今春のエンプレス杯2着。上がり第2位の40.0だったが、乱戦にうまく乗った面は否定できない。放牧明け3戦はいずれも2秒以上の大敗。スピードがない馬だけに、ここも混戦待ち。

 サルサレイアはJRAで1800m2勝で、半姉に今回同枠のサルサディオーネ。転入初戦の前走は距離も長かったか大敗。そもそもJRA在籍時は2勝クラスだけに、ここは厳しい力関係だ。

 サンルイビルは1800m【2-1-0-3】も本質的にはマイラー。昨年暮れの東京シンデレラマイルまでは快進撃だったが、年が明けて苦戦が続く。相手関係云々よりも、まず現状からの脱却が必要。

 レイチェルウーズは昨年の2歳女王だが、トライアル快勝後、桜花賞5着、東京プリンセス賞4着、関東オークス7着と不振。スランプか、あるいは早熟だったのか、休養明けの前走も復調が感じられなかったが、叩かれてどこまで変わったかだ。

 名古屋のヨミはブリーダーズゴールドCで3.0差7着で、ダートグレード競走ではまだまだ力不足。ましてやJpn1ともなると、追走に苦労しそうだ。

【解説者の予想】
 レディスプレリュードを抜群の切れで圧勝したマルシュロレーヌが中心。ダート転向2戦目。緒戦でみせた末脚を初の地方馬場で重賞の前走でもまったく違和感なく発揮できたし、これで一気に主役の座に躍り出たとみて間違いはなさそう。いまの大井なら仮に良馬場でも極端に重いコンディションになるとは思えず、血統的な危うさはあるとはいえ前走のパフォーマンスができれば一気にJpn1制覇の可能性は高い。
 相手もJRA馬だが、一長一短で案外絞りづらい。順当ならレディスプレリュード2着のマドラスチェックだが、4着のレーヌブランシュは古馬2戦目で着順を落としたが、今回さらに斤量減でコースも二度目。巻き返す余地は十分とみた。もちろんマドラスチェックも森騎手との相性もよく、自在にさばけるのも強み。ここは明確な逃げ馬が2頭いて前走ほど楽な流れにはなりそうもないが、スムーズに流れにさえのれれば上位は有望だ。
 JBC前2年3着のファッショニスタも実績は上位。今年はぶっつけになってしまうぶん割り引きか。鞍上は3年9か月ぶり(前回2着)の北村友一騎手。レディスプレリュード3着のプリンシアコメータも差はないが、年齢的に大きな上積みは疑問。逃げかすんなり番手が理想の形で、ここは展開がカギになりそう。シネマソングスは重賞で4、7着とトーンダウンの近況も、前走は出遅れを上がり2位で挽回しており、五分に出て反撃の可能性は残す。ダノンレジーナは通算【13-2-1-1】で着外はJRA時の1戦で、底を見せていない。ここは相手関係次第だが、その頃とは違う。

 ◎マルシュロレーヌ
 ○レーヌブランシュ
 ▲マドラスチェック
 △ファッショニスタ
 △プリンシアコメータ
 △シネマソングス
 △ダノンレジーナ



※投票の際は、締切間際を避け時間の余裕を持ってご利用ください。


馬単 13→1 1→13 13→2 2→13 13→12 12→13 1→2 2→1 13→5 13→7