おすすめ注目レース
■2021年12月1日
クイーン賞(船橋)
サルサディオーネが連覇を決める
全国公営競馬専門紙協会 日刊競馬

【中央所属馬の評価】

 3歳ウェルドーンは今年の関東オークス馬。マイペースで逃げるケラススヴィアを瞬時に捕らえたた。続くジャパンダートダービー3着も積極策、牡馬相手にアタマ+アタマ差だから高い評価ができる。古馬相手のレディスプレリュードを叩き、抜かりのない仕上げで、ハンデ54キロなら前走以上の期待。

 リネンファッションは今期スパーキングレディーカップ2着、ブリーダーズゴールドカップ2着、JBCレディスクラシック3着。後の本家BCディスタフ馬マルシュロレーヌ相手に半馬身差と逃げ粘った前々走は、この馬の本領発揮と言える。前走はスタート直後に狭くなる不利。今回は同型がカギになる。

 プリティーチャンスはJRA1800mで4勝。前走みやこステークス4着も牡馬一線級相手に上がり2位の36.1と、この馬の持ち味である末脚を如何なく発揮した。強力先行馬が相手も、先行勢が厳しい争いをするようならチャンス十分だ。

 エリザベスタワーは注目の初ダート。チューリップ賞に勝ち、桜花賞は13着も勝馬からは1.5秒差。戦歴、血統、レースぶり、すべてに大物感。骨折明けで7カ月ぶり、砂を被りやすい最内枠と決して有利とはいえない条件揃いではあるが、行き脚さえつけば。

【地方所属馬の評価】

 昨年の勝ち馬サルサディオーネは、今期も絶好調。スパーキングレディーカップに勝ち、日本テレビ盃ではクリソベリル、ダノンファラオらを完封。左回りでハナをきれば絶対の強さがある。前走金沢JBCレディスクラシックは10着(1.8差)大敗だが、昨年も大井JBCレディスクラシック7着(1.4差)後にこのレースを制したように、条件が変わればガラッと変わる。前走は度外視でいいだろう。

 ダイアナブライトは今回川崎へ転入して挑戦。JRAダート1800m2勝、前走レディスプレリュードも流れが向かない中、末脚は悪くなかった。前進可能だ。

 岩手のファイントリックは前走2000mで差し切り勝ちは少頭数で相手に恵まれた感が強い。相手なりに走るところがあり、今回は51キロも相手も上がった。

 デジマノハナはJRA2勝、船橋2勝。レースぶりは自在で距離適性にも幅がある。今回重賞初挑戦になるが、先につながるレースを期待したい。

 ディアリッキーは東京プリンセス賞2着、関東オークスは8着も3.9秒の大差が付いた。ロジータ記念は0.9差7着とまずまずのステップだったが、ここは相手も揃って善戦が目標だ。

 ハピネスマインドは前走重賞初挑戦のロジータ記念4着。キツイ流れの中バテないが伸びないというレースぶりで。ダートグレード競走でも相手なりのレースはしそうだが、少なくとも大崩れはしないだろう。

 岩手のゴールデンヒーラーは1800m2勝、充実中の中距離型だが、前2走勝ちきれなかったあたりレベルが怪しい。胸を借りる遠征。

 サルサレイアは昨年の3着馬だが、1、2着馬とは10馬身半の大差だった。末脚は強じんながら、常に前半置かれるだけに、混戦待ち。

 笠松のナラは前走浦和記念も6.1差9着とダートグレード競走では厳しい。今回補欠から繰り上げ出走。

 同じく笠松のハナウタマジリは近走笠松B級で入着レベル。51キロとはいえさすがに厳しいだろう。

【解説者の予想】

 トップハンデ56.5キロは南関東が誇る快速牝馬サルサディオーネ。ダートグレード競走4勝、前々走日本テレビ盃で牡馬G1馬を破ったとなれば、それも納得だ。JBCレディスクラシックは右回りで度外視。昨年も大井JBCレディスクラシック7着から一変したように、得意の左回り、条件ベストの船橋1800ならば、巻き返しの期待は高い。ここも自分の型で迷わず行くのみ。
 JRA勢のハンデ頭55キロは、JBCレディスクラシック3着のリネンファッション。今夏より牝馬ダートグレード競走に参戦し2・2・3着は距離、回り、馬場の大小を問わない走りで脚質からも安定感を感じる。今回騎乗のC・ルメール騎手も5走前にコンビを組み2着と相性もよさそうだし、引き続き上位争いが期待できそうだ。
 関東オークス勝ちの3歳ウェルドーンは、JBCレディスクラシックは回避しレディスプレリュードからの参戦。鞍上も主戦・武豊騎手に戻った。そのレディスプレリュードは3着も、後のJBCレディス勝ち馬には0.2差で、対古馬相手にもメド立った。例年ハンデ53~54キロの3歳馬は好成績を残している。
 プリティーチャンスは今回が牝馬ダートグレード競走初参戦になるが、前々走でJRA3勝クラス勝ちに加えて、前走は牡馬相手G3みやこSで0.5差4着と健闘なら、いきなり通用もある。全4勝をともにあげる岩田望来騎手とのコンビで勝利を狙う。
 53キロのダイアナブライトはJRA時に4勝をあげておりここでも力負けはなく、展開ひとつで上位争いを演じても不思議はない。53キロの軽量を生かしきれれば。
 芝G2勝ちがあるエリザベスタワーは、今回久々に加えて初ダート。血統からはダート変わりはプラスとも思えず、気性面がどこまで成長しているかも気がかり。半信半疑が本音も、ダートグレード競走で抜群に強い鞍上川田騎手は魅力。

 ◎(4)サルサディオーネ
 ○(2)リネンファッション
 ▲(10)ウェルドーン
 △(13)プリティーチャンス
 △(7)ダイアナブライト
 △(1)エリザベスタワー



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馬単 4→2 4→10 4→13 4→7 4→1