おすすめ注目レース
■2022年10月5日
東京盃(大井)
休み明けレッドルゼルの地力を信頼
全国公営競馬専門紙協会 日刊競馬

【中央所属馬の評価】

 レッドルゼルは昨年の3着馬。スタートで出遅れたが、上り最速35.5の末脚で直線大外一気。続く金沢JBCスプリントは、砂の深いインコースを敢えて突いてのレコード勝ち。自在性、瞬発力を備え、深い砂も大丈夫なら死角はない。不安はドバイゴールデンシャヒーン以来6か月振りで、休み明けは【2-0-1-1】の五分。それとJpn1勝ちによる初の58キロ。

 テイエムサウスダンはダートグレード競走4勝の実績馬。今年のフェブラリーSでは逃げて2着に粘る殊勲。大井競馬場は初登場だが、右回り【5-1-0-3】、地方競馬の砂も合う。1200mは未勝利戦以来だが、1分11秒8の好タイム。何よりも大井競馬場向きのサウスヴィグラス産駒なら、斤量差も考えれば逆転の目は十分ある。

 スマートダンディーの前走・北海道スプリントカップは、絶好調ダンシングプリンスにクビ差迫る2着。しかも上り最速35.6。大井競馬場は初コースになるが、1200m、右回り、ナイター競馬も経験済みなら心配はないだろう。今年8歳にして重賞初勝利を狙う。

 オーロラテソーロは前走クラスターカップで重賞初勝利。1200m1分9秒4は歴代2位の好タイムだった。しかも正攻法でリュウノユキナを完封したレース内容は価値がある。初コースはもちろん、ナイター競馬がひとつ関門だろう。

 ケイアイターコイズは名鉄杯以来の久々だが、10か月ぶりの出走で勝ったこともあり、久々は問題にはならないだろう。今回補欠からの繰り上がり出走となったが、それよりも5勝すべてが1400mで、カギになるのは距離、そして初ナイターだろう。

【地方所属馬の評価】

 地方勢の希望はギシギシ。前走アフター5スター賞はスタートで躓いたのが全て。1200m7勝、ダートグレード競走は東京スプリントで勝ち馬シャマルからハナ、クビ差の3着(0.0差)。ホームコースの利もあるし、状態が戻っていれば好勝負も。

 クルセイズスピリツの前走アフター5スター賞は、差しに回っての3着は進境だが、東京盃は前2年9・10着。ベストは1000mだけに気持ち長い。善戦まで。

 ヴァルラームはA2クラスの格下で、自己条件でも大敗続き。マイペースなら2走前のようにそこそこのレースは出来そうだが、ダートグレード競走の1200mでは厳しいだろう。

【解説者の予想】

 盛岡JBCスプリントへ向けての重要な前哨戦。

 レッドルゼルは昨年の金沢JBCスプリント勝ち馬。昨年と今年のドバイゴールデンシャヒーンを2年連続2着と、世界に通用するスプリンターだ。ドバイ遠征明けの実戦が東京盃は昨年と同様だが、その昨年が0.1差3着とローテーション的には不安はない。ダート1200m【2-4-1-0】をみてもこの条件ベスト。ここも上位争いだ。

 蛯名正義厩舎移籍初戦を迎えるテイエムサウスダンは、ここまで重賞通算5勝。今年2月のフェブラリーステークスで2着など、短~マイル路線での主力を担う一頭にまで成長した。今回は5月のかしわ記念以来で転厩初戦。540~550キロ台の超大型馬だけに、気配は注意。大井初コースも遠征経験豊富で不安ない。

 地方勢の期待は4月の東京スプリントでタイム差なしの3着と好走したギシギシ。前走アフター5スター賞がスタートで躓く不利があったとはいえ、掲示板まで巻き返せず凡退。これが一過性のものか力走続きの反動か、パドックで状態に注目したい。

 スマートダンディーは全10勝中オープン、リステッド競走で5勝挙げているが、一方で重賞では結果が出ていなかったが、前走北海道スプリントカップで初連対。8歳ながら今が充実期。

 オーロラテソーロは実力馬リュウノユキナを振り切っての前走クラスターカップ勝ちと、本格化ムード漂うし、コンビを組む鮫島克駿騎手もこのレースのほかにも先日の神戸新聞杯など7月以降重賞3勝と、人馬ともに勢いがある。重賞連勝で一気に短距離路線の主役へ浮上する可能性も。

 ダートグレード競走初登場のケイアイターコイズは実績では劣るが、血統背景は地方コース向き。久々でも軽視禁物だ。

8レッドルゼル
7テイエムサウスダン
3ギシギシ
1スマートダンディー
2オーロラテソーロ
6ケイアイターコイズ



※投票の際は、締切間際を避け時間の余裕を持ってご利用ください。


馬単 8→7 7→8 8→3 3→8 8→1 1→8 7→3 3→7 8→2 8→6