3月30日(木)の名古屋競馬メイン第11レースは「第40回名古屋大賞典JpnIII」(名古屋競馬場1900メートル)。
名古屋競馬に春を告げる名物レースは、例年以上にJRA勢のレベルが高い。名古屋の星、地元カツゲキキトキトも参戦し、みどころ詰まったファン期待のワクワクバトルになりそうだ。
中央勢が圧倒的な強さを披露し続けているレースだが、何と言っても注目はGI/JpnIホース、◎8 オールブラッシュ(牡5、JRA・村山明厩舎)。世代交代が進む中央ダート路線に、また1頭生まれた、ニューヒーローだ。休養明けから復帰した昨秋の1000万、1600万条件を連勝。前走川崎記念JpnIはGI/JpnI初挑戦ながら3馬身差をつけて、いきなり初制覇の偉業を事もなげに成し遂げてみせた。主導権を握ってマイペースの逃げがかなったとは言え、メキメキ蓄えた力と、高い地方適性を証明した勝利でもあった。斤量59キロに、初コースなど不安要素もあるが、小回り名古屋コースで自慢の先行力とGI/JpnIホースのプライドを見せつけたい。
○1 モルトベーネ(牡5、JRA・松永昌博厩舎)の近況の好調さも見逃せない。1月東海ステークスGIIでの銀メダル獲得に、前走は好位からアッサリ差し切る力強いレースでオープン初勝利。レースセンスがあって運びも巧み。初の地方遠征で重賞初優勝に虎視眈々(たんたん)だ。
川崎記念ではオールブラッシュに敗れ、5着に甘んじた▲5 ケイティブレイブ(牡4、JRA・目野哲也厩舎)だが、前走は中央GI・フェブラリーステークスで6着。改めて地力を証明した。昨年末の名古屋グランプリJpnII(2着)でコース経験があり、地方遠征での実績も抜群。勝ち負けに欠かせない。
△2 ピオネロ(牡6、JRA・松永幹夫厩舎)の安定した末脚も差はわずか。ダート路線に矛先を向けてから掲示板を外したのは1月の中央重賞・東海ステークス(6着)の1走だけ。直線勝負に持ち込めば、アタマまで突き抜けていい。
地方勢ではもちろん、地元の△6 カツゲキキトキト(牡4、錦見勇夫厩舎)に期待がかかる。2月佐賀記念JpnIIIよりも中央勢は強力メンバーになっている。しかし、暮れの名古屋グランプリ(3着)同様、地の利を生かした走りで夢のダートグレード制覇に挑む。
<おすすめの買い目>
馬単(マルチ) 8⇔1・2・5・6(8点)
3連単(フォーメーション) 8→1・2・5・6→1・2・5・6 1・2・5・6→8→1・2・5・6(24点)
(文/中部地方競馬記者クラブ)