重賞レース直前情報 |
9月22日(日)に盛岡競馬場にて、第21回岩手県知事杯OROカップ(芝1700メートル・17時10分発走予定)が行われます。地方馬同士が芝で争える機会はわずかですから、今年もここを目標にしてきた陣営が多数参戦。北海道からの3頭のうち1頭は南関東の騎手を鞍上に配し、南関東からの3頭のうち2頭は鞍上が南関東以外。そのあたりの采配も含めつつ、注目したい一戦です。
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過去の傾向
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過去5年の結果をみていく。遠征馬が1頭だけ連対(現在は4年連続で勝利)。他地区所属の連対馬には岩手所属以外の騎手が騎乗して、岩手所属の連対馬は岩手所属の騎手が騎乗している。1番人気は3年前を除いて2着以内に入線。9番人気以下で3着に入った2頭は金沢所属と川崎所属となっている。前走が芝で1着だった馬が1頭以上連対。連対馬の組み合わせは、ゼッケン1から8番の馬と9番以降の馬となっている。
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出走馬短評
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アルカサル JRAの芝中距離でデビュー2連勝を飾ったが、その後は善戦までという成績。それでも素質は互角以上で、岩手に転入して芝の舞台なら侮れない。
サレンティーナ JRAの芝で2勝を挙げ、昨年以降は苦戦傾向。それでも岩手2戦目の桂樹杯を制したその内容ならば、ここでも善戦以上が期待できる。
ワールドレーヴ 大井からの遠征馬。JRA時は芝で1勝、ダートで2勝。半弟に皐月賞GI馬ディーマジェスティがいる血統だが、今回は距離不足かもしれない。
ケンガイア 船橋からの遠征馬だが、前走は盛岡ダートのハヤテスプリントを勝利。しかしタイプ的に距離延長で芝という条件では強調しにくい感がある。
マイネルスカイ JRA未勝利から岩手に移って2勝を挙げ、JRAに戻ったが未勝利。しかし再度の岩手では成績良好で、盛岡の芝では通算7戦して3着以内に6回入っている。
サラトガスピリット 北海道からの遠征馬。JRAで挙げた5勝はすべて芝の2200メートル以上だが、北海道移籍後の成績も上々。今回は距離が課題だが、芝替わりは歓迎だろう。
タイセイプライド JRAでは2歳時にオープン2勝を含む3勝を挙げたが、3歳以降はいまひとつ。芝で変わり身を狙いたいが、この距離では少々厳しそうだ。
ダイワリベラル JRA芝のオープンクラスで勝利があるが、地方移籍後はダートで苦戦。それだけに再度の芝コースなら、距離短縮でも警戒が必要だろう。
ヒシコスマー 川崎からの遠征馬。2歳時にJRAの芝1400メートルで2勝を挙げたが、3歳以降は苦戦続き。川崎移籍後も大敗している状況では、芝替わりでも厳しそうだ。
ソーディスイズラヴ 北海道からの遠征馬。3歳時に盛岡の芝で勝利しているが、最近の成績はいまひとつ。その状況では今回も強調しにくい感がある。
レプランシュ 2歳時にJRAの芝で2勝して、3歳春に重賞で2着に入ったが、その後はいまひとつで岩手に移籍。それでも最近2戦の内容には上昇ムードが窺える。
サンエイゴールド 盛岡の芝で17戦して、そのうち15回が3着以内。しかしこのレースでは8着、2着、2着で、さらに今回は長期休養明けという点が気にかかる。
グランアルマダ JRAの芝中長距離で5勝を挙げたが、オープンクラスでも岩手移籍後も苦戦続き。その状況では、ここでも厳しい戦いになりそうだ。
コスモリョウゲツ JRA未勝利から岩手に移り、5勝のうち4勝が芝。JRA復帰後は苦戦したが、再度の岩手移籍後は芝で2戦とも連対している。
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レースの狙い
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かなりの混戦だが、芝でもダートでも安定感があるサラトガスピリットに期待。転入2走目の前走快勝のサレンティーナにもチャンスがある。レプランシュは瞬発力がいきる展開になれば台頭可能。盛岡の芝で安定しているマイネルスカイ、コスモリョウゲツも押さえたい。前走で勝利を挙げたダイワリベラルにも要マーク。
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