重賞レース直前情報 |
11月14日(木)に園田競馬場にて、第53回楠賞(3歳・1400メートル・16時00分発走予定)が行われます。昨年から3歳馬による地方全国交流競走として実施されている重賞には、北海道、大井、名古屋、高知から各1頭が遠征してきました。昨年より賞金額が上がったことを含めて、1400メートルの12頭立ては激しい戦いになりそう。勝負どころで動いていけるかどうかを予想のポイントにする手があるかもしれません。
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過去の傾向
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昨年のレースを振り返る。遠征馬は北海道から2頭、大井、浦和、佐賀から各1頭で、地元が7頭の12頭立て。外枠から2番人気のソイカウボーイ(北海道)を含む3頭が先手を主張して、1番人気のワークアンドラブ(北海道)はその直後。3コーナー手前でソイカウボーイが先頭に立つと、そのままの勢いで押し切った。2着争いは4頭が横に広がったが、ワークアンドラブがインコースから伸びて2着。3着には地元のオータムヘイローが入り、2→1→4番人気の順での決着となった。
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出走馬短評
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アリアナティー デビュー戦を制し、JRA認定戦と園田クイーンセレクションを勝利。その差し脚には魅力があるが、10カ月ぶりの実戦では厳しい戦いになりそうだ。
アルネゴー 高知からの遠征馬。2歳時に重賞を2勝して、今年も黒潮皐月賞と西日本ダービーを制覇。展開次第のタイプだが、ハイペースになれば上位食い込みが可能だろう。
チャービル のじぎく賞で後方一気の差し脚が決まったが、その後は善戦までという状況。今回も展開次第といえそうだが、この距離は少々短いかもしれない。
ユノートルベル JRA未勝利から兵庫に移って以降は15戦2勝だが、5着以内が14回と安定。しかし今回の顔ぶれでは、3連勝式の候補としてどうかというところだろう。
ヒストリコ 2歳夏にJRAのダート短距離で勝利を挙げたが、その後は大敗続きで兵庫に移籍。園田の1400メートルでは5回とも3着以内に入っているが、今回の相手は強力だ。
フォルベルス 大井からの遠征馬。ここまで17戦1勝の成績だが、最近6戦は5着以内と善戦。しかしスタートで置かれる点と、前回が出走取消だった点は気にかかる。
サンライズハイアー JRAのダート1400メートルで勝利を挙げたが、昇級後は苦戦。それでも移籍初戦の前走は好スタートから逃げ切っただけに、ここでも粘り込みには要警戒だ。
ジンギ 園田ユースカップと菊水賞を制したが、兵庫ダービーでは4着。夏場は休養に充て、復帰2走目の前走はハナ差2着と、冬に向かうにつれて復調している感がある。
リンゾウチャネル 北海道からの遠征馬。門別の3歳三冠を制し、現在6連勝という実績は上位。昨年の兵庫ジュニアグランプリJpnIIでは4着とハナ差での5着に入っている。
アンタエウス 名古屋からの遠征馬。デビュー戦3着のあとは7戦連続で連対して、重賞も2勝。その後は善戦止まりという状況だが、距離短縮での変わり身には要警戒だ。
そのほか、セブンマイル、アヴニールレーヴが出走する。
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レースの狙い
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メンバー的に、先行争いはそれほど激しくならなさそう。ならば、復調気配が感じられるジンギにチャンスがありそうだ。リンゾウチャネルはこの距離にも対応可能で、先行押し切りの可能性が十分。サンライズハイアーは転入初戦の前走で見せたスピードを再現できれば、粘り込みがあるだろう。アルネゴーは前崩れの展開になれば上位争いに加わりそう。相手なりに走れそうなユノートルベル、フォルベルスを3連勝式の候補として挙げておきたい。
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