重賞レース直前情報 |
11月10日(日)に金沢競馬場にて、第67回北國王冠(3歳以上・2600メートル・16時10分発走予定)が行われます。ダートの重賞としては大井の金盃と並んで、日本最長の距離が舞台。一昨年から地方全国交流になったことで、長距離適性がある馬たちが遠征してくるようになりました。今年は岩手と大井から各1頭、川崎と兵庫から各2頭。昨年は遠征馬が3着までを独占しましたが、今年は地元勢が巻き返せるのか、注目です。
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過去の傾向
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過去5年の結果をみていく(3年前までは金沢所属馬限定戦)。1番人気は2勝、2着2回だが、昨年は10→3→5番人気の順で入った。5走前までにダートグレード以外のダート2100メートル以上に出走していた馬が1頭だけ連対している。連対馬の組み合わせは、6歳以下と7歳以上。最近2年は前走が所属地区以外のレースだった馬が1頭だけ連対している。
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出走馬短評
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サウスアメリカン 川崎からの遠征馬。JRA未勝利から南関東に移って通算6勝。血統は短距離向きだが、2000メートルで2着2回の実績と、昨年のこのレースで2着に入っている高月賢一厩舎だけに侮れない。
ティモシーブルー JRAのダート中距離で勝利を挙げたが昨年は低迷。しかし金沢移籍後は復活して、百万石賞を制してイヌワシ賞で2着と、長距離でしぶとい脚を見せている。
マルカンベルガー 通算34戦で5着以内が32回という堅実派だが、ここに入ると実績は劣勢。それでも母の父がアラブという底力がいきれば、百万石賞の4着以上もあるだろう。
アッキー 川崎からの遠征馬。JRAのダートで3勝を挙げ、南関東では2000メートル以上で3着4回。今回も詰めが課題になりそうだが、この距離は歓迎材料だ。
タガノゴールド 兵庫からの遠征馬。JRAのダートで5勝を挙げ、兵庫移籍後は重賞を4勝。2走前にイヌワシ賞を制している点も心強い。
エンパイアペガサス 岩手からの遠征馬。通算20勝で重賞勝ちも多数という実績は互角以上。長距離輸送は課題になるが、ノーマークにしにくい存在といえる。
グルームアイランド 一昨年のこのレースの優勝馬で、昨年は南関東所属で善戦止まりだったが、今春の金沢復帰後は4勝と好調。ただ、現状は長距離戦という舞台は微妙かもしれない。
メジャーシップ 3歳時に門別で2勝、4歳時にJRAで2勝して、その後は南関東で1勝、門別で3勝。金沢では1勝だけでも昨年の中日杯で3着と、相手なりに走れる面がある。
ツーエムアリエス 大井からの遠征馬。JRAのダート中距離で1勝を挙げ、南関東で1勝を追加。しかし昨秋以降は善戦止まりで、距離は歓迎でも力量的に厳しそうだ。
バンローズキングス 兵庫からの遠征馬。門別では未勝利だったが、兵庫移籍後に開花して兵庫ダービーを制覇。しかし今回は初めての古馬混合戦だけに、試金石というところだろう。
そのほか、マイネルリボーン、ブラックビアドが出走する。
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レースの狙い
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上位拮抗のメンバーなら、長距離歓迎で堅実な差し脚があるタガノゴールドに期待。ティモシーブルーは白山大賞典JpnIIIでも5着に入っており、ここでも善戦以上が見込めそうだ。サウスアメリカンは詰めに課題を残す近況だが、今回も相手なりに走る可能性が十分。エンパイアペガサスは力量的に互角以上で、長距離輸送をこなせば首位争いに加われる。長距離で善戦歴があるサウスアメリカン、まくり脚があるバンローズキングスを連下の穴として挙げておきたい。
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