12月8日(日)にばんえい帯広競馬場にて、第44回ばんえいオークス(3歳牝馬・19時05分発走予定)が行われます。ばんえいの世代別牝馬重賞は、2歳は黒ユリ賞、4歳がクインカップで、3歳はこのレース。黒ユリ賞と同じく定量での争いとなります。今年は黒ユリ賞馬ジェイカトレアが実績上位ですが、昨年は単勝最低人気の馬が3着に入るなど、過去には人気薄の台頭も多数。その点を考慮する必要がありそうです。
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過去の傾向
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過去5回の結果から傾向を見ていく。1番人気は2勝しているが、2、3着はなし。3年前は9→2→7番人気で決着するなど、毎年5番人気以下が1頭以上3着以内に入っている。3走前までにB級で連対していた馬が1頭以上連対。3年前を除いて、ばんえい菊花賞へ出走していた馬が1頭以上3着以内に入っている(3年前のばんえい菊花賞は牝馬の出走がなかった)データもある。
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出走馬短評
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サクラユウシュン 4連勝でB4級に昇級してからは、詰めひと息だったが、前走の自己条件戦では障害ひと腰から2着。2歳シーズンの黒ユリ賞で4着があり、同世代の牝馬同士なら善戦以上が可能だろう。
ハイトップフーガ 2歳シーズンの黒ユリ賞では逃げて2着に粘ったが、それ以降は自己条件C1級での1勝のみ。とはいえ大崩れは少なく、相手なりという面はある。
ヒメトラクイーン 9月に2連勝しB4級に昇級後も障害は堅実で、大敗したのは2走前のみ。今季の4勝中3勝を挙げている西将太騎手へ戻りどこまでやれるか。
クイーンヴォラ 今季はC1級で3勝。2歳シーズンには黒ユリ賞で5着があり、近走のように先行できれば粘り込むシーンもありそうだ。
ジェイセリナ 自己条件C1級の前走では猛然と追い込んで2着だったが、今回が重賞初挑戦。今後へ向け経験を積む場になる。
ジェイカトレア 2歳シーズンの黒ユリ賞を制しており、今季はばんえい大賞典5着、はまなす賞4着。同世代の牝馬限定戦なら力量上位の存在だ。
ヤマサンブラック B4級では昇級初戦の6着以降は6戦連続で4着以内と安定。3歳牝馬同士では3月の福寿草特別を快勝しているが、負担重量増が課題になる。
アアモンドノース 今年10月に1年1カ月ぶりの勝利を挙げると目下3連勝。勢いは魅力だが、大幅な相手強化になる。
そのほか、アアモンドラッシュ、ドルバコが出走する。
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レースの狙い
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ハンデ差がつかないのなら実績上位のジェイカトレアが負けられない。相手は難解だが、筆頭格は軽馬場とはいえ前走で障害を修正してきたサクラユウシュン。クイーンヴォラは持ち味をいかせれば上位が狙える。近2走で善戦しているハイトップフーガや前走圧勝のヤマサンブラックも要警戒。末脚秘めるジェイセリナも押さえておきたい。
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