重賞レース直前情報 |
9月20日(日)にばんえい帯広競馬場にて、第56回岩見沢記念(3歳以上・20時15分発走予定)が行われます。秋の訪れを感じさせる重賞には8頭がエントリー。うち6頭が1カ月前のばんえいグランプリにも出走しておりほぼ再戦です。当時オープン馬は同一重量でしたが、今回は賞金別定重量も課されハンデ差は最大40キロ。この差を大きいとみるか、小さいとみるか。その判断も重要といえるでしょう
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過去の傾向
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過去5年の結果をみていく。単勝1番人気は2勝、2着2回。昨年の3着馬は7番人気だったが、それを除けばすべて4番人気以内での決着となっている。負担重量が820キロの牡馬が1頭以上連対。直近のオープン特別戦(マロニエ賞)で4着以内だった馬が3着以内に1から3頭入線しているのが特徴的。またその年のばんえいグランプリで2、3着だった馬が3着以内に1から2頭入っているという点も興味深い。なおばんえいグランプリ1着馬の3着以内は昨年優勝したコウシュハウンカイのみ。
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出走馬短評
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メジロゴーリキ 昨年のこのレースの2着馬。6月に今季初勝利を挙げて以降は障害が崩れていたが、3着だった8月のばんえいグランプリでは息を入れてひと腰。30キロの重量差を生かせばチャンスはありそうだ。
ホクショウマサル 今年3月のばんえい記念で3着に入った実力馬だが、今季の重賞は大敗続き。2走前に今季初勝利を挙げ前走も勝ったが、前走から100キロの重量増が堪えそうな感もある。
ソウクンボーイ 今年1月の帯広記念で3着があるが、7月の旭川記念が勝ち馬から1分以上離されての大敗。近走も障害で苦戦しており、重量増のここでは厳しい。
コウシュハレガシー 5歳シーズンの今季は未勝利だが、6月の北斗賞では障害をひと腰で越え5着に善戦。当時より相手は楽だが、初の820キロが課題になる。
ミスタカシマ 世代限定重賞で6勝の実績馬だが、8月のばんえいグランプリ8着など古馬相手の重賞では差のある敗戦。今季の2勝もともに5歳オープン特別戦では荷が重い。
ミノルシャープ 今季は6月の北斗賞で古馬重賞を初制覇すると、7月の旭川記念、8月のばんえいグランプリと重賞3連勝。他の出走馬との重量差がカギだが、その勢いには要注目だ。
コウシュハウンカイ 昨季のこのレースの勝ち馬。今季の重賞は5月のばんえい十勝オッズパーク杯を勝ったが、その後は詰めひと息。しかし今回は相手とハンデに恵まれた印象がある。
センゴクエース ばんえい記念では19年1着、今年が2着など実績上位だが、今季は特別戦での1勝のみ。障害にムラがあり、6着だった前走から一気の重量増では厳しい印象だ。
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レースの狙い
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コウシュハウンカイの前走はここへの叩き台で、トップハンデでの3着なら評価落ちなし。昨年と同じ840キロでこのレース連覇が期待できる。メジロゴーリキは重量差を生かせば古馬重賞2勝目のチャンスも。ミノルシャープは最大40キロのハンデ差克服が課題だが、重賞3連勝の勢いが魅力。以上3頭の争いとみて、3連勝式の相手として紅一点ミスタカシマを押さえておく。
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