重賞レース直前情報 |
3月4日(木)に川崎競馬場で、第67回エンプレス杯JpnII(4歳以上牝馬・2100メートル・16時30分発走予定)が行われます。JRAからはマドラスチェック、レーヌブランシュ、プリンシアコメータ、ローザノワール、マルシュロレーヌが出走。地方他地区からの出走はなく、地元南関東勢はサルサディオーネ(大井)ら6頭が迎え撃ちます。牝馬11頭の熱き戦いにご期待ください。
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過去の傾向
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過去4年で3着以内に好走したのべ12頭のうち、7頭が同年のTCK女王盃JpnIIIに出走。着順はいい方が好ましいものの、6着以下に敗れていても巻き返しは十分ある。また、地方勢で3着以内に入った3頭は大井所属で、すべて同年のTCK女王盃JpnIIIに出走し、19年2着ブランシェクールは9着からの巻き返しで、17年リンダリンダは前走に引き続いての2着。ただし、今年の地方勢に同レース組は不在となっている。その他ではクイーン賞JpnIII組が有力。19年はプリンシアコメータが10着から巻き返し優勝。こちらも好走馬以外にも警戒したい。
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JRA所属馬短評
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マドラスチェックは前走TCK女王盃JpnIIIで4着と敗れた。最後の直線はバテたのではなく、決め手勝負に屈した印象だ。川崎2100メートルは19年関東オークスJpnII(2着)以来となる。
レーヌブランシュは前走TCK女王杯盃JpnIIIで2着と好走。最後はマルシュロレーヌの鋭い決め手の前に敗れたが、惜しい競馬だった。昨年秋の経験を経てじわじわと力をつけているかもしれない。
プリンシアコメータは本競走に3年連続で出走しており、18年は2着、19年は1着、20年は4着の成績だ。年齢的にピーク時に比べると力は落ちるのは仕方がない。しかし、前走TCK女王盃JpnIIIでは58キロを背負いながら3着と頑張っている。侮らない方がいいだろう。
ローザノワールは2走前から(古馬)重賞に挑戦するもJBCレディスクラシックJpnIが11着、TCK女王盃JpnIIIが7着。現状ではもう少し力をつける必要がありそうだ。
マルシュロレーヌは前走TCK女王盃JpnIIIを制して重賞2勝目を飾った。乾燥した良馬場のダートでも持ち前の鋭い瞬発力を発揮できたのは好感が持てる。川崎2100メートルに替わっても同レベルのパフォーマンスができるかどうかがカギ。
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地方所属馬短評
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サルサディオーネ(大井)は18年のエンプレス杯JpnIIでアンジュデジールの3着と好走している。自分の競馬ができればこの距離でも。
ダノンレジーナ(浦和)は20年のJBCレディスクラシックJpnIで4着と地方勢の中では最先着を果たした。その後は連勝して勢いに乗っている。川崎は初めてだが注目。
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予想のポイント
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JRAのメンバーは先日のTCK女王盃JpnIIIとまったく同じだ。川崎2100メートルに舞台が移ってどうかというのがポイントだが、地力はマルシュロレーヌが一枚上だろう。2走前のJBCレディスクラシックJpnIは3着と敗れてしまったが、前走で勝利してキッチリと立て直してきた。レーヌブランシュは引き続き有力。前走58キロで頑張ったプリンシアコメータは、今回はもっと際どい勝負に持ち込めるか。ダノンレジーナの食い込みにも注意。
※川崎競馬のダートグレード競走は、市中銀行会員のみ投票できます。
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