重賞レース直前情報
■2021年12月29日
第67回東京大賞典GI(大井)

12月29日(水)に大井競馬場で、第67回東京大賞典GI(3歳以上・2000メートル・15時40分発走予定)が行われます。JRAからはロードブレス、アナザートゥルース、ウェスタールンド、オメガパフューム、クリンチャー、デルマルーヴル、サンライズノヴァが出走。地方他地区からはシゲノブ(岩手)が遠征。地元南関東勢はミューチャリー(船橋)ら7頭が迎え撃ちます。15頭の熱き戦いにご期待ください。

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過去の傾向
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過去10年の1番人気は4勝、2着3回、3着2回で複勝率は90%。2019年ゴールドドリームだけが4着と唯一馬券圏内から外れた。同馬は18年帝王賞JpnIを勝利しており、大井2000メートルを苦手にしていたわけではなかったが、東京大賞典GIは勝てなかった。一方、ホッコータルマエやサウンドトゥルーは本競走で3回3着以内に入っている。また、オメガパフュームが3連覇中と抜群に相性がいい馬も存在する。そして過去2年は前走勝島王冠で連対していた馬が好走。19年2着ノンコノユメ(大井)と3着モジアナフレイバー(大井)、20年2着カジノフォンテン(船橋)のいずれもが該当する。実績的に劣勢でも勢いがある馬には注意したい。

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JRA所属馬短評
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ロードブレスは2020年の日本テレビ盃JpnIIを制し、重賞初制覇。その後は勝ち星に恵まれていないが、近2走の競馬の内容は濃い。エルムステークスGIIIは小回り函館の厳しい流れに対応して3着。前走みやこステークスGIIIはペースが遅く、決め手勝負のなか、メンバー中最速の上がり3ハロンをマークして2着に入った。地方の重賞は昨年の浦和記念JpnII・2着があるが、今の状態であればもっと上の成績が期待できるかもしれない。

アナザートゥルースは前走チャンピオンズカップGIで14番人気ながら3着と激走。注目のソダシがハナへ行く展開だったが、ペース自体は全然上がらず、最後は瞬発力勝負になった。本馬は3番手追走とはいえ、強いメンバーを相手に良く踏ん張った。7歳でも元気いっぱい。初めての大井でどんな競馬を見せるか楽しみ。

ウェスタールンドは前走浦和記念JpnIIで4着と末脚がやや不発に終わった。しかし、馬の状態は変わっていないはずで、展開ひとつで巻き返すことができるだろう。昨年の本競走では3着と入っており、コース替わりは望むところだ。

オメガパフュームは本競走4連覇をかけた一戦。2走前の帝王賞JpnIはまさかの5着と敗れ、大井で初めて連対を外した。それでもこの舞台に立てば、信頼度は図抜けている。前走JBCクラシックJpnI(金沢)よりもメンバーが楽になったこともあり、今回は簡単に負けられない。

クリンチャーは今年の帝王賞JpnIで3着に入ったが、その後は不調。みやこステークスGIII・6着、チャンピオンズカップGI・14着とJRAの重賞でペースも不向きとはいえ、負けすぎだろう。状態面が向上しないと厳しいかもしれない。

デルマルーヴルは20年の日本テレビ盃JpnII・2着以降、3着以内に入っていない。不調が長く、今回も厳しそうだ。

サンライズノヴァは昔、左回り専門のイメージが強かったが、今はそうでもない。20年の阪神ダート1400メートルで行われたプロキオンステークスGIIIを勝利し、2走前のJBCスプリントJpnI(金沢)では2着と好走した。前走チャンピオンズカップGIはメンバー中3位の上がり3ハロンをマークして5着と、状態の良さもうかがえる。大井は17年ジャパンダートダービーJpnI・6着以来の実戦だが、今ならば楽しみが大きい。

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地方所属馬短評
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ミューチャリー(船橋)は前走JBCクラシックJpnI(金沢)でオメガパフュームらJRA勢をすべて下し、GI/JpnI初制覇を飾った。地方馬にとってJBCクラシックJpnIを勝つのは悲願であり、長年の夢がかなった歴史的な勝利だったと言える。本馬の大井2000メートルの成績は7戦2勝。昨年の東京大賞典GIはオメガパフュームとコンマ2秒差の5着という競馬をしていて、今年5月の大井記念は6馬身差で圧勝と、コース替わりに不安はなさそうだ。

ノンコノユメ(大井)はこの秋、日本テレビ盃JpnII(5着)しかレースを使っていないが不気味な存在。今年の帝王賞JpnIでテーオーケインズの2着と激走したことが強く印象に残っている。今回も侮れない。

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予想のポイント
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先日のチャンピオンズカップGIを圧勝したテーオーケインズがいない分、多数の馬にチャンスがありそうなレースになった。まずは、大井で8戦7連対、本競走は3連覇中と実績は群を抜いているオメガパフュームが最有力。そのオメガパフュームに前走で競り勝ったミューチャリーとの争いが見どころ。あとは先行するアナザートゥルースや、末脚を生かしたいロードブレス、ウェスタールンド、サンライズノヴァ、ノンコノユメに注目。後ろから行く馬が多いが、展開は不問のタイプが多い印象で、熱戦を期待したい。


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