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第72回全日本2歳優駿JpnI（川崎）

12月15日（水）に川崎競馬場で、第72回全日本2歳優駿JpnI（2歳・1600メートル・20時10分発走予定）が行われます。JRAからはセキフウ、コンバスチョン、カイカノキセキ、アイスジャイアント、ドライスタウトが出走。地方他地区からはナッジ（北海道）ら5頭が遠征。地元南関東勢はノブレスノア（浦和）ら4頭が迎え撃ちます。14頭の熱き戦いにご期待ください。

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過去の傾向
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過去5年の勝ち馬はJRA勢が3頭に対して地方勢は2頭で、3着以内馬はJRA勢が9頭に対して地方勢は6頭。JRA勢と地方勢の好走馬比率はちょうど3対2だ。基本的には前走1着馬を狙いたい。JRA勢は前走ダートグレード組であれば兵庫ジュニアグランプリJpnIIやJBC2歳優駿JpnIIIの勝ち馬が有力。プラタナス賞やもちの木賞といった1600メートル以上の1勝クラスの勝ち馬でも勝機はある。一方、地方勢は南関東重賞の勝ち馬に注目。19年1着ヴァケーションは前走船橋・平和賞で1着。20年1着アランバローズは前走で大井・ハイセイコー記念を勝ち重賞2勝目、デビューから無傷の4連勝だった。2から3着候補も前走1着の馬から考えたい。

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JRA所属馬短評
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セキフウはダート1400メートルで3連勝中。前走兵庫ジュニアグランプリJpnIIは3コーナーでコンバスチョンに交わされたが、4コーナーからは狭いスペースを突いて捌き切った。鞍上の技が光った勝利と言えるだろう。

コンバスチョンは前走兵庫ジュニアグランプリJpnIIで2着と惜敗し、連勝が止まった。勝負どころで追走は忙しくなったが、力ずくで外からまくり切るように伸びた。1着セキフウとはクビ差だし、勝ちに等しい内容だった。

カイカノキセキはダート初挑戦。母カイカヨソウは2012年の大井・東京2歳優駿牝馬や13年大井・東京プリンセス賞を制しており、血統的な魅力はある。ただ、実際には走ってみないとわからないし、距離延長も課題になるだろう。

アイスジャイアントはダート1800メートルで2連勝中。前走JBC2歳優駿JpnIIIは後方で追走し、4コーナー手前で大外から仕掛けて最後の直線に入ると、しぶとく末脚を伸ばしてキッチリと差し切った。2番手から抜け出した新馬戦とは一転したレース運びではあったが、長くいい脚を使えるのが特徴だ。牝系はダートで実績があるので、まだ奥がありそうなタイプだ。

ドライスタウトは注目の2戦2勝馬。前走オキザリス賞は好位から抜け出して5馬身差で圧勝した。東京ダート1400メートルの1勝クラスのレースだが、勝ち時計が桁外れに速かった。2018年にデルマルーヴルが勝ったオキザリス賞（その後兵庫ジュニアグランプリJpnII・1着→全日本2歳優駿JpnI・2着）と比較しても圧倒的に優秀なパフォーマンスだったとみる。父シニスターミニスターも、先日のチャンピオンズカップGIを圧勝したテーオーケインズを輩出しており、今勢いがある血統だ。

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地方所属馬短評
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ナッジ（北海道）は前走JBC2歳優駿JpnIIIで2着と好走。道中はインの中団にいて、最後の直線は馬群を縫って内から上手く抜け出してきた。器用に立ち回れるので初の川崎でも心配はなさそうだ。

ノブレスノア（浦和）は前走大井・ハイセイコー記念を逃げ切り重賞初制覇。勝ち時計は1分42秒6（良）と、昨年に比べてしまうと見劣る。

シルトプレ（北海道）は5戦4勝。前走川崎・鎌倉記念を1分33秒9（稍重）のタイムで勝利。同レースを1分33秒台で制した馬は過去（全20回）に1頭しかおらず、18年にミューチャリー（船橋）が1分33秒6（良）で制した。同馬は次走全日本2歳優駿JpnIは6着と敗れたが、その後に活躍（JBCクラシックJpnI・羽田盃などを勝利）している。よって、シルトプレに注目してもいいだろう。

ライアン（浦和）も5戦4勝。前走は船橋・平和賞を1分41秒8（不良）のタイムで勝利した。水が浮くような馬場ではあったが、タイム自体は過去の同レースと比較して速い部類に入る。追い比べで勝負強さを見せたあたりもディープインパクト産駒らしい感じがする。

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予想のポイント
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JRA勢・地方勢ともに興味深いメンバーが揃った。力関係の見極めは難しいが、ドライスタウトの素質に注目してみたい。新馬戦の勝ちっぷりも良かったが、前走オキザリス賞の内容がとにかく強い。1ハロンぐらいの距離延長は問題ないだろうし、血統的には地方の馬場も心配ない。ここも圧勝しても不思議はないとみる。あとは兵庫ジュニアグランプリJpnIIとJBC2歳優駿JpnIIIの連対馬、鎌倉記念と平和賞の勝ち馬と、実績上位馬が有力だろう。

全日本２歳優駿（Ｊｐｎ１）【国際交流】２歳オープンの出走表はこちら

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