12月28日(水)に高知競馬場にて、第44回金の鞍賞(2歳・1400メートル・18時15分発走予定)が行われます。高知競馬の2歳チャンピオン決定戦ですが、今年は過去3年で2勝を挙げている転入馬が不在。となれば、1カ月前に実施された高知デビュー馬限定の準重賞・土佐寒蘭特別(1600メートル)の結果が予想の参考になるはず。ただし、同レースを圧勝したユメノホノオは、今回と同距離だった10月の黒潮ジュニアチャンピオンシップでは4着に敗れており、その点をどう見るかでしょう。
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過去の傾向
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過去5年の結果から傾向をみていく。単勝1番人気は4勝、2着1回と好成績。連対馬10頭すべて近2走で1勝以上挙げていた。勝ち馬は、前走が古馬相手に3着以内(ただし今年は同様の戦歴を持つ馬が不出走)か2歳戦で勝利していた。なお今年は転入馬が不在のため、高知デビューで馬券に絡んだ9頭を見ていくと、うち7頭が3着以内の合計6回以上。未勝利馬の3着2回も3着以内の合計が5回以上で、ある程度出走を重ねている馬のほうが優位に立っている。
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出走馬短評
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エスケーアトラス 2勝はともに一般戦だが、夏場の特別戦で3走続けて2着など善戦傾向。土佐寒蘭特別は離れた4着だったが、地元デビュー馬同士なら穴候補にはなる。
パパノオウマサン 1300メートル以下では2勝、2、3着各3回とすべて馬券に絡んでいたが、距離が延びた近2走とも後方まま見せ場に乏しい走り。前走体重399キロと小柄なだけにスタミナに課題がありそうだ。
シシガオウ 距離が1300メートルに延びて初勝利を挙げたが、相手に恵まれた感も。土佐寒蘭特別では追い上げる脚を見せたが直線後退し8着だった内容から、一線級に入ると力不足は否めない。
エムティドン 8戦3勝、土佐寒蘭特別を含む2着3回の実績は上位。9月の特別戦(6着)は1から2コーナーで大きく膨らんだ、黒潮ジュニアチャンピオンシップ(5着)は不利の多い競馬と敗因ははっきりしており、上位争いに期待できる。
ユメノホノオ 新馬戦はスタートで出遅れたうえつまずいた、黒潮ジュニアチャンピオンシップははじめて砂を被る競馬が響いてともに4着。しかし、実力通りなら、2着を8馬身ちぎった土佐寒蘭特別の再現が濃厚だ。
ハチキンムスメ 出負けした新馬戦を除けばすべて3着以内と堅実。黒潮ジュニアチャンピオンシップは人気馬の凡走はあったが、マリンジェミナイとの叩き合いを制し、土佐寒蘭特別3着ならここも有力な1頭だ。
リワードジョン 新馬戦ではスタートからのパパノオウマサンとのマッチレースをクビ差で勝利。約4カ月の休養明けだった黒潮ジュニアチャンピオンシップこそ11着だったが、その後は2戦2着と持ち直している。
マリンジェミナイ 黒潮ジュニアチャンピオンシップでは大外枠から逃げて、直線は二枚腰の粘りで2着を確保。しかし、土佐寒蘭特別は早めに後続に絡まれ11着だっただけに、展開がカギになる。
そのほか、ニシケンカーラ、ミズワリヲクダサイ、ダレカノカゼノアト、シュペールミミが出走する。
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レースの狙い
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ユメノホノオは若さを見せることもあったが、吉原寛人騎手と初コンビだった土佐寒蘭特別が完勝。同レースのほぼ再戦ならここも人気にこたえてみせる。同2着エムティドン、乗替わりは痛いがハチキンムスメ、赤岡修次騎手が引き続き騎乗するパパノオウマサンが連争いの候補。マリンジェミナイは2着に粘った黒潮ジュニアチャンピオンシップと同じ大外枠は歓迎だろう。シシガオウ、リワードジョンも3連勝式の相手に押さえておきたい。
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