重賞レース直前情報 |
1月4日(水)に名古屋競馬場にて、第26回名古屋記念(4歳以上・1500メートル・16時55分発走予定)が行われます。出走12頭にはこの重賞を目標に進めてきた陣営も多く、前走を勝った2頭以外の馬にも注意する必要がある一戦。逃げ先行タイプが少ないだけに、各騎手の仕掛けどころが結果を左右する大きなポイントになるでしょう。そうなると、最近の成績がいまひとつでも展開に恵まれて上位に食い込む馬も出てきそうです。
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過去の傾向
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過去5年の結果をみていく(すべて旧・名古屋競馬場の1400メートル)。単勝1番人気は4勝。連対馬はすべて単勝4番人気以内となっているが、3着馬はすべて5番人気以下となっている。2走前が2着以内だった馬が1頭だけ連対。2走前までに重賞で2から4着がある馬が1頭だけ連対しているのも特徴的だ。1着馬はすべて牡馬で、牝馬は20年の2着、19年の3着だけとなっている。
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出走馬短評
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スズカゴウケツ JRAのダートで3勝を挙げ、岩手を経て名古屋に移って初戦を勝利。続く前走も3着と善戦したが、これまでの出走はすべて1600メートル以上だった点は気にかかる。
コウエイスーシェフ JRA未勝利から高知で5勝、南関東で8勝して、昨秋から名古屋に移って6戦1勝でも大崩れが少ない成績。今回の相手でも善戦以上が可能だろう。
メイショウシルト JRAでは7戦とも大敗したが、名古屋に移って4勝し、川崎で3勝して名古屋に戻って2勝を追加。前走はハナ差での2着で、今回も差し脚発揮が期待できる。
ヒロシゲウェーブ JRAでは善戦止まりだったが、兵庫に移って9勝し、22年から名古屋所属で4勝をマーク。6戦連続で3着以内の近況からも、引き続き首位争いが狙えそうだ。
メルト JRA時は条件交流戦を含めて3着3回だったが、名古屋移籍後は5戦3勝と好成績。今回は一気に相手が強くなるが、長く使える差し脚が届く可能性には要警戒だ。
ウインオスカー JRA時にダート短距離を中心に6勝を挙げ、その後は川崎所属で20年の笠松グランプリで2着。しかし22年は大敗続きで、移籍初戦という点も気にかかる。
ブンブンマル 3歳春まで好走が続き、その後に調子を落としたが、昨春以降に5勝をマークと復活した様子。前走は末脚不発で5着だったが、地力的に無視できない存在だ。
トミケンシャイリ JRA未勝利から名古屋に移って6連勝で東海ダービーを制覇するなど活躍。22年も重賞を2勝した実績は上位で、ここでも逃げ切りが期待できる。
そのほか、エッシャー、ダノンボヌール、ペイシャケイティー、ベガスストリップが出走する。
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レースの狙い
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メンバー的にトミケンシャイリが主導権を取れそうで、スピードを発揮しての押し切りに期待。差し脚を長く使えるメイショウシルトが強敵だ。ブンブンマルは2走前のまくり脚を再現できれば逆転が視野に入りそう。スズカゴウケツも差し脚堅実で、仕掛けひとつで善戦以上が考えられる。コウエイスーシェフも相手なりに差を詰めてきそうで連下にマーク。ヒロシゲウェーブも地力的に互角以上で要マークの存在だ。
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