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和田 健太郎選手

2021年01月22日

優勝賞金1億円・競輪界最高峰のレース「KEIRINグランプリ2020」を制した和田健太郎選手(千葉87期)。デビューから18年目、初出場での快挙でした。直後は実感がないと話していた和田選手。今の心境、グランプリの振り返り、そしてチャンピオンとして迎えた2021年の抱負も伺いました。

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星野:競輪グランプリ2020優勝おめでとうございます。

和田:ありがとうございます。

星野:直後は実感がないと話されていましたが、今はいかがですか?

和田:お陰さまで実感も沸いてきています。昨年、慎太郎さん(佐藤慎太郎選手・福島78期)がグランプリを優勝した時に「夢なのか?」とおっしゃっていたんですが、本当にそんな気持ちになるんですね。「どっきりなんじゃないか」と思いました(笑)でも、次の日の紙面を見た時に、本当だったんだと実感しましたね。

星野:グランプリ出場は初めてでしたがいかがでしたか?

和田:想像していたより落ち着いて臨めたのかなと思っています。開催メンバー(グランプリシリーズ 寺内大吉記念杯)に同じ千葉の選手がいたのも大きかったですね。特に、いつも競輪を教えてもらっている近藤隆司(千葉90期)と、他愛もない話をしたり、一緒に指定練習をしたり、それも普段通りに迎えられた事に繋がったのかなと思っています。

星野:そして、グランプリでは郡司浩平選手(神奈川99期)との連携でした。スタートは松浦悠士選手(広島98期)が前で受けて、南関東勢がその後ろからの組み立てでしたね。

和田:そうですね。僕は郡司にすべて任せていたので、後輪だけを見ていました。後方から脇本(脇本雄太選手・福井94期)が仕掛けた時に1回先頭に出て待てば3番手もあったでしょうが、そこは難しい判断だったと思います。前で待っている松浦と思惑がバッティングしていたら脇本が仕掛けやすくなる訳ですし。結果5番手の位置になりましたが、そこからの対応はさすがでしたね。別線の動きを待ってから仕掛けても良かったと思うんですが、先に仕掛けていきましたから。

星野:そのあと、郡司選手が牽制された辺りはどうご覧になってましたか?

和田:清水(清水裕友選手・山口105期)がブロックして、そのあと松浦が横に動いたときに、松浦の後輪の外側に郡司の前輪が重なっていて、郡司が内にはいけない状態だと思ったんです。それと同時に、清水が内に入って行って、これは付いていかないといけないなと、郡司がここまでやってくれていたので、後は自分で活路を見出ださないといけないと思い、進路を内に取りました。そのあとは清水の動きをじっと見ていました。

星野:そして、清水選手は外のコースに行きました。

和田:そうですね。清水が仕掛けて平原(平原康多選手・埼玉87期)がどれだけ横に持っていくのか見ながらそのあとのコースを決めようと思っていたら、結構大きく横に動いたので、これは内だなと思い踏みました。

星野:レースを見ていても気持ちが高ぶる瞬間ですが、すごく冷静に走られていたんですね。

和田:何年もマーク選手をしてるので、そこはしっかり落ち着いて見えていました。

星野:でも、その後のガッツポーズは喜びを爆発させた感じでした。

和田:振り返ると恥ずかしいですね(笑)どうしてあの時、平常心を保てなかったのかと、帰ってから映像見ながら何度も思いました。

星野:いつも冷静な和田選手だからこそ、余計に喜びが伝わってきました。

和田:2020年はコロナの影響でダービーが中止になったり、いろんな要素があって、また、郡司が南関東のエースとして引っ張ってくれて、自分の力っていうより、周りの人や環境で出場させてもらったグランプリでした。出場が決まってからも、9人の中で1番脚力も技術力もないなと思っていたので、余計にガッツポーズに力が入ったのかも知れませんね。

星野:そして、ゴール後、郡司選手と肩を叩き合うシーンが印象的でした。

和田:「おめでとう」と声を掛けられたのを覚えています。あのときは素直にありがとうって気持ちだったんですが、よくよく考えると、あの状況の中で おめでとうと言える郡司ってやっぱりすごくないですか?!郡司にとっては地元のグランプリで、ここにかける気持ちも半端なかったと思います。そして、スピードの上がっている中、取りに行く気持ちで仕掛けて、結果は後ろに付いていた人が優勝ですよ。しかも1着と9着。普通ならあんなに嬉しそうに「おめでとう」とは言えないですよ。でも、それだけ郡司はラインに対して熱い思いを持って走っているってことですよね。普段そんな話しはしませんが、今まで一緒に戦ってきた中で、自分のことだけでなくラインのことを考えて走っていることが強く伝わってきます。昨年のGI戦線の中でも同じようなことがありましたし、また逆に郡司だけが勝ち上がったこともありました。僕も郡司に任せて負けるなら誰と一緒でも負けていた位の気持ちはありますね。それだけ、全面に信頼しています。

星野:お話を伺っていると、ラインの絆ですとか、この一発勝負にかける思いとか言葉で表現するのが難しいくらい深いものを感じます。さて、2021年はその郡司選手と同じS級S班で戦うことになりますね。

和田:郡司をしっかりサポートして、一緒に南関東勢を盛り上げていきたいですね。そして、チャンピオンとしての責任を自分なりに果たして行けたらなと思っています。

星野:今年は和歌山競輪場の開催(岸和田記念の代替え)からスタートしましたが、チャンピオンユニホームを着てのシリーズはいかがでしたか?

和田:オッズを見ても期待されているのが伝わってきますし、やはり責任感がありますね。それに、日を追う毎に、なんかいつもと感触が違うなと思っていたら、海老根さん(海老根恵太選手・千葉86期・ 2009年のグランプリ覇者)が、1番車だからじゃない?と。確かに、位置取りをお願いされることはあっても、毎回取らないといけない状況は今までにありませんでした。話しには聞いていたんですが、これか!と実感しています。でも、南関東勢にとって、僕が1年間1番車で走ることはプラスになると思うのでしっかり務めていきたいですね。

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星野:取材などもたくさんあってお忙しいかと思いますがグランプリが終わってから少しはゆっくりされましたか?

和田:グランプリが終わった日はうれしいことにたくさん取材もしていただき、家に帰ったのも遅く、翌日から次の開催に向けて練習をしていたのでゆっくりはできていませんね。そこはグランプリで優勝したからではなく、毎年のことなので仕方ないと思っています。

星野:息つく暇なく新しい戦いが始まってるんですね。2021年も和田選手の走りがたのしみです。では、オッズパークの会員の皆様に最後にメッセージをお願いします。

和田:今年は、自分に与えられた位置で自分なりに頑張っていきます。皆さんも車券を買って競輪を楽しんでください。これからも応援よろしくお願いします。

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※インタビュー / 星野めぐみ(ほしのめぐみ)
大阪府出身。タレント、アナウンサー、競輪キャスターとして活躍中。

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※写真提供:株式会社スポーツニッポン新聞社

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