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■2024年4月28日
第32回 北日本新聞杯【石川優駿トライアル】3歳サラ系3歳 定量(金沢)
後続を翻弄!2歳王者リメンバーアポロ
"競馬カナザワ 大井 明洋"

 6月9日・石川優駿、10月5日・サラブレッド大賞典と続く金沢3歳の「一冠目」。ここ2年より若干実施時期が早まったものの、近年は「人気馬が勝っているものの2~3着に人気薄の浮上多い」「連対馬は前走1着か2着」という傾向あり、長い歴史を紐解くと成長の余地を残す牡馬に要警戒の重賞。当地無敗の世代最強馬ダヴァンティ、前開催の牝馬重賞を勝ったハリウッドスマイルが回避したことで勝つチャンスのある馬が多くなったし、馬券圏内となると大半の馬に可能性がある顔ぶれに。距離対応や展開的な出方が不透明な馬もいて、絞り込みは非常に難しい。その中でも最有力は昨年の同距離・ヤングチャンピオンの覇者リメンバーアポロ。今季初戦も快勝だったが、叩き2走目で態勢アップも見込む。ただ、問題は未対戦馬の動向や展開。逃げ馬でもあって目標にされるのは間違いなく、絶対的な存在とまでは言えないだろう。逆転候補と言える○▲△印には成長力・伸びしろ十分の牡馬を。今季、良馬場だと傾向が定まっておらず、内外や脚質の有利不利など当日の馬場傾向も注視したいところ。

 ◎は(8)リメンバーアポロ。気性的にも本質は短距離向きに思えてヤングチャンピオン当時は距離適性に関して半信半疑だったが、逃げて道中ペースを落とせれば1700mも問題ないことを実証した完勝だったし、その後3戦も負けなしと2歳王者らしさ。3月に順調さを欠いて出走が延びた今季始動戦も快勝したが、3ヵ月半ぶりで当日テンションも高めだったし、ひと叩きして順調に推移の今回はそれ以上の態勢は必至。今度はマークされる立場で迎える重賞となるが、その展開面くらいしか不安は見当たらない。

 ○は(1)カレンアイバーソン。一発快走を秘める穴馬として推したいのは本馬。馬っぷりも良くて好素材は疑いない。ただ、好勝負必至と見たここ2走が気性面の課題を露呈した内容。前走は忙しい距離も向かなかったとはいえ負け過ぎの4着だが、軽目調整での臨戦だった影響やブリンカー着用も裏目に出たのもあったはず。今回は同じ中1週でも一転して攻めた追い切りを消化して臨むし、距離が延びて良さが出るタイプのはず。同距離で2着だった前々走より流れてバラける展開になることで、うまく走る気を引き出せれば好レースになっていい。

 ▲は(6)ダブルアタック。ダヴァンティに完敗ながらも2着争いを制した開幕戦はビシッと追い切らずの大幅馬体増。強敵が抜けて押し切った前走、そして今回と、一戦毎に攻め内容や態勢は上がっている。いかにもここを目標としていた過程で、ヤングチャンピオン3着止まりだった昨季より成長を感じる姿と走りっぷり。折り合ってリズム良く運べると戴冠も十分。

 △は(9)マイネルスピカ。JRAダートで3・4・5着がありながら伸び悩んだ要因は気性面。当地でもその課題は残るものの、コンプレッションフード着用など対策をして転入後2戦が強い連勝。前々走は当地上位ランクのエムティトップを差し返したのだから値打ちがある。平凡な勝ち時計は力の要る馬場状態とスローペースによるもの。JRA交流を避けただけの2開催休み明け、十分に調教を積んで変調ない姿。自身との戦いを制して距離克服なら楽しみあり。

 注は(3)エムティトップ。テンション高さが要因で体重減の前走から中1週がポイント。維持の調整だけに上がり目はないかもしれないが、差す競馬でも好走できているという強味が本馬にはある。3月は先に挙げたダブルアタック、マイネルスピカに敗れたとはいえ小差。展開が乱れる可能性ある顔ぶれだけに牡馬相手でも浮上十分。

 穴は(2)トルピード。好勝負を期待した前走の牝馬重賞が失速4着。ただ、思い切った逃げの手や内の勝ち馬が強かったことも要因。当初3連勝でヤングチャンピオン1番人気に推されたことも過大評価ではない馬体。落ち着いて運べれば能力はヒケを取らないはず。



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馬単 8→1 8→6 8→9 8→3 8→2 1→8 6→8
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