8月最後の開催となる29日(火)の金沢競馬のメインレースは、第11レースに行われる3歳牝馬による当地で唯一の重賞「第4回加賀友禅賞」(金沢競馬場1300メートル)です。
◎10 ヤマミダンス(中川雅之厩舎)が連敗阻止に燃えます。好位3番手からのレースとなった前走のMRO金賞は、前に逃げたムーンファーストを見ながら、末脚が切れる後ろのヴィーナスアローや兵庫のマイフォルテを警戒しなければならない、動きたくても動けない展開となってしまい、結果的にムーンファーストにまんまと押し切られて悔しい2着でした。4着に敗れた石川ダービーの時よりも馬体重が増えて体調面は持ち直しており、中間も3本の追い切り時計を計時して精力的に乗り込まれています。大幅な距離短縮となりますが、スタートからスピード全開で飛ばしていければ押し切りは濃厚です。
○8 バンダイクブラウン(中川雅之厩舎)は短期放牧明けの前走もハイペースの逃げで押し切ってスピードの違いを見せつけました。中央から金沢に転入して、笠松に遠征した2走前のクイーンカップで6着に敗れた以外は、まだ地元で負けなしの好逸材です。ヤマミダンスが相手でもスピードが通用するか注目が集まります。
▲4 ゴールドハリアー(黒木豊厩舎)はMRO金賞こそ後方のままで11着と崩れましたが、前走はB2級の古馬を相手に差し切り勝ちを決めてリズムを取り戻しました。終盤に追い上げてくるタイプだけに1300メートル戦は不利ですが、前が激しく先手を争う展開になるなら、2着に突っ込んだ石川ダービーの再現もありそうです。
距離短縮が歓迎なのは△2 ナゲッツ(金田一昌厩舎)です。内枠を生かしてうまく立ち回れば上位進出もあります。△1 カトリーヌスリジエ(高橋道雄厩舎)も差し脚は堅実で、内からロスなく運べれば直線追い上げてきそうです。
<おすすめの買い目>
馬単 10→8・4・2・1 8・4→10(6点)
3連単(フォーメーション) 10→8・4・2・1→8・4・2・1 8・4→10→8・4・2・1(18点)
(文/中部地方競馬記者クラブ)