10月15日(木)に園田競馬場にて、第13回兵庫若駒賞(2歳・1400メートル・15時55分発走予定)が行われます。昨年は断然人気に支持されたエキサイターが圧巻の勝利を飾りましたが、今年の出走全馬は通算1勝または2勝ですから、混戦と考えておくほうがいいでしょう。このレースは2016年から3年連続で未勝利馬が優勝している点にも要注意。この時期の2歳馬は一変することがありますから、その点も含めて推理したい一戦です。
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過去の傾向
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過去5年の結果をみていく。単勝1番人気は2勝、2、3着各1回。2から3番人気馬のどちらか1頭が連対している。2走前までにJRA認定戦を制していた馬が1頭だけ連対している。勝ち馬はすべて前走時の馬体重が445キロ以上。ゼッケン6から9番の馬が3着以内に1頭だけ入っているデータもある。また、最近4年は過去に5から7戦していた馬が1頭だけ連対している。
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出走馬短評
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ラティ 新馬戦ではスピードを見せて勝利したが、2戦目の園田プリンセスカップは後方のまま大敗。それでも前走後の上積みと、2回目の1400メートルで前進できる可能性はある。
フセノチェリー 新馬戦とJRA認定戦を連勝し、園田プリンセスカップは中団後ろから差を詰めて4着。今回も流れひとつで上位争いに加わってきそうだ。
スマイルサルファー 新馬戦を7馬身差で快勝したが、時計的には平凡。それでも続く2戦目は、出遅れから徐々に差を詰めて3着と、地力があるところを見せている。
ツムタイザン 初戦を好時計で逃げ切って、続く前走は好位づけから差し切ってJRA認定戦を勝利。今回は距離延長になるが、タイプ的にむしろ歓迎といえそうだ。
ナットグレースワン 初勝利まで4戦を要したが、続く前走で2連勝。しかし、時計面での課題はありそうで、今回は相手も一気に強くなる。
ラブリーテン 1400メートルの新馬戦を制したが、時計は平凡。続く前走は後方のまま大敗という内容では、引き続き厳しい戦いが続きそうだ。
マルカフォルトゥナ 820メートルの新馬戦は3着だったが、1400メートルでは2戦2勝でJRA認定戦も勝利。前走は1230メートルで2着だったが、今回も先行粘り込みが狙えるだろう。
シェナキング 新馬戦は大差で敗れたが、2戦目はブービー人気で圧勝と一変。その後は3戦とも差し脚を見せているその内容なら、上位争いに加わる可能性が十分ある。
アイルビーゼア 北海道で5戦目に一般戦を勝ち、2走前の移籍初戦でJRA認定戦を勝利。園田プリンセスカップの2着は地元所属馬での最先着だった。
そのほか、オンドレースンドレ、ハリマフウジン、ストークが出走する。
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レースの狙い
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アイルビーゼアは過去7戦とも3着以内と堅実で、ここでも崩れることはなさそう。ここまで2戦2勝のツムタイザンが強敵だ。マルカフォルトゥナは今回も先手が取れそうで粘り込みには要警戒。フセノチェリーは展開次第だが、差し脚が届く可能性は十分ある。シェナキング、スマイルサルファーも前崩れのかたちになれば上位争いに加わってきそうだ。
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