重賞レース直前情報
■2022年01月26日
第25回TCK女王盃JpnIII(大井)

1月26日(水)に大井競馬場で、第25回TCK女王盃JpnIII(4歳以上牝馬・1800メートル・16時10分発走予定)が行われます。JRAからはショウナンナデシコ、レーヌブランシュ、ブランクチェック、リネンファッション、テオレーマが出走。地方他地区からの出走はなく、地元南関東勢はダイアナブライト(川崎)ら7頭が迎え撃ちます。牝馬12頭の熱き戦いにご期待ください。

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過去の傾向
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2021年は前走JBCレディスクラシック組が上位を独占した。前年のJBCレディスクラシックJpnIが大井1800メートルで行われたので、関連性が強かった。ただ、20年の本競走を勝利し、前走のJBCレディスクラシックJpnIでは2着だったマドラスチェックは2番人気で4着同着だった。このように前年のJBCレディスクラシックJpnIの結果は重要だが、信頼しすぎるのは禁物だ。別路線の馬が割り込んでくることの方がむしろ多い。特に地元大井の馬は穴で警戒。19年はマルカンセンサー(9番人気)が2着、18年はラインハート(6番人気)が3着、17年はリンダリンダ(7番人気)が2着と好走。ダートグレード実績が少ない馬でも軽視はできない。

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JRA所属馬短評
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ショウナンナデシコは3走前に3勝クラスの西脇ステークスを勝つと、次走カノープスステークスも勝利して連勝。前走ベテルギウスステークスでも2着に入り、オープンクラスでも結果を出している。牝馬限定であれば重賞でも十分やれそうだ。

レーヌブランシュは前走JBCレディスクラシックJpnI(金沢)が4着。初めての1500メートルということもあり、道中の追走は忙しそうだった。それでも最後まであきらめずに伸びてはいたし、レース内容は評価していいだろう。昨年の本競走ではマルシュロレーヌの2着。大井1800メートルに替われば上積みが見込める。

ブランクチェックはパイロ産駒の5歳馬。3歳時にレパードステークスGIIIでケンシンコウの3着という実績がある。その後は1年のブランクがあったが、その当時よりも力をつけている可能性がある。とにかく前走市川ステークス(3勝クラス・中山ダート1800メートル)の勝ちっぷりが強烈で、勝ちタイムも非常に速かった。2018年に同条件(12月・3勝クラス・中山ダート1800メートル)に近い立志ステークスを勝ったアンデスクイーンは、その後レディスプレリュードJpnIIなど重賞を3勝した。本馬も近いうちにダートグレードを勝てるとみたい。

リネンファッションは前走クイーン賞JpnIIIで8着と敗退。逃げたサルサディオーネをぴったりとマークしてレースを進めたが、最後の直線に入ったところでは余力がなかった。同馬と近い3番手にいたウェルドーンも失速したので、息を入れにくかったのだろう。2走前のJBCレディスクラシックJpnI(金沢)も道中が忙しく、最後は末脚をなくしている。もう少し落ち着いたレースをしたいところではあるが。

テオレーマは前走JBCレディスクラシックJpnI(金沢)で鮮やかな末脚を炸裂させて、見事に優勝した。小回りコースでペースも厳しくなり、展開がバッチリと嵌まった印象だ。ただ、今回は大井1800メートルなので、前走と同じようには上手くはいかないかもしれない。

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地方所属馬短評
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ダイアナブライト(川崎)は前走クイーン賞JpnIIIを6番人気で制し、重賞初制覇を飾った。最後の直線では寄れながらも、サルサディオーネを際どく差し切った。元々ポテンシャルが高い馬で、不良馬場の左回りという条件も合っていたかもしれない。2走前のレディスプレリュードJpnIIでは4着と敗れており、大井に替わる点がどうか。

ダノンレジーナ(浦和)の大井の成績は7戦5勝、2着1回。唯一の4着以下は、2020年のJBCレディスクラシックJpnIの4着であり、安定感は抜群だ。東京シンデレラマイルを連覇中で勢いは十分。ベストの距離はマイルだろうが、JpnIIIの今回は期待できそう。

メモリーコウ(大井)は元JRA所属の実績馬。転入初戦となった前走東京シンデレラマイルでいきなり2着と地力があるところをみせた。南関東でもう一花咲かすことができるかもしれない。距離延長も歓迎だ。

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予想のポイント
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昨年のJBCレディスクラシックJpnIを制したテオレーマが実績・勢いともにリードしているが、今回は大井1800メートルの一戦。すんなりと勝てるほど図抜けた存在ではないとみる。注目してみたいのは新興勢力。パイロ産駒のブランクチェックや、オルフェーヴル産駒のショウナンナデシコ。特に前者のポテンシャルは高く、大井1800メートルも合っていそう。今年の牝馬ダートグレード戦線を盛り上げる意味でも、期待してみたい。


TCK女王盃競走(Jpn3)4上牝馬選定馬重賞の出走表はこちら
 

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