重賞レース直前情報
■2022年12月14日
第73回全日本2歳優駿JpnI(川崎)

12月14日(水)に川崎競馬場で、第73回全日本2歳優駿JpnI(2歳・1600メートル・20時10分発走予定)が行われます。JRAからはデルマソトガケ、コパノハンプトン、オマツリオトコ、ペリエール、マルカラピッドが出走。地方他地区からはスペシャルエックス(北海道)ら6頭が遠征。地元南関東勢はヒーローコール(浦和)ら3頭が迎え撃ちます。14頭の熱き戦いにご期待ください。

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過去の傾向
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過去10年では、単勝1番人気は10戦5勝、2着1回、3着2回。力関係が定まりきっていない2歳の重賞ということもあり、古馬のJpnIと比べると数字は落ちる。ただ着外は2頭だけなら、信頼に値するといえそう。前走1勝クラスの特別戦かダートグレードで強い勝ち方をしている馬であれば、3着以内は確保できる可能性が高い。1600メートルの距離経験はあれば理想だが、絶対に必要というわけではない。地方馬は南関東重賞の勝ち馬に注目。2019年1着ヴァケーション(川崎)は前走平和賞1着。20年1着アランバローズ(船橋)は重賞のゴールドジュニア、ハイセイコー記念を含む4戦4勝から臨んでいた。また所属を問わず兵庫ジュニアグランプリJpnIIの3着内馬には注意。

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JRA所属馬短評
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デルマソトガケはダートで3戦2勝。前走もちの木賞はうまく馬群を割って競り勝ったが、勝ちタイムは平凡だった。距離短縮も微妙だし、いきなり重賞ではどうか。

コパノハンプトンはダートで3戦1勝。阪神ダート1400メートルの未勝利を勝った時は強かったが、次走のなでしこ賞はフェルヴェンテにあっさりと差し切られて2着に敗れた。馬体重マイナス14キロで、最後の直線はもたれた感じもした。ただ、まだ成長の余地はあるはずだし、評価を下げる必要はないだろう。

オマツリオトコはグランド牧場で生産され、北海道サマーセールで取り引きされた馬。ここまでの成績はダートに限れば3戦3勝。前走兵庫ジュニアグランプリJpnIIは3番手で手ごたえ良く追走し、最後の直線は逃げたスペシャルエックスを悠々と差し切り4馬身差で完勝した。レースセンスと決め手に秀でていて、2歳馬らしからぬ雰囲気がある。ただ、兵庫ジュニアグランプリJpnIIと全日本2歳優駿JpnIの相性はあまり良くなく、過去10年で両レースを連勝した馬は2015年サウンドスカイしかいない。この点は気になる。

ペリエールは北海道サマーセール出身のヘニーヒューズ産駒。新馬戦(札幌ダート1700メートル)は2着馬との着差は3馬身半差ながら勝ちタイムは破格だった。続く前走オキザリス賞も3馬身半差で快勝と、仕上がりの早さを武器に強さを見せている。2021年のドライスタウト(新馬戦1着→オキザリス賞1着→全日本2歳優駿JpnI・1着)と比べるのは酷だが、とても楽しみな一戦だ。

マルカラピッドは前走兵庫ジュニアグランプリJpnII・4着。最後は末脚をなくしたわけではないが、力の差は見せつけられた。牡馬相手では今回も厳しそう。

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地方所属馬短評
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スペシャルエックス(北海道)は鎌倉記念2着の後、前走兵庫ジュニアグランプリJpnIIでも2着と好走。オマツリオトコの決め手に完敗という内容だが、自分でレースを作れる点としぶとさは強み。距離は1600メートルでも問題ないはずだ。

ヒーローコール(浦和)は6戦5勝の成績。重賞初制覇となった前走鎌倉記念はスペシャルエックスをがっちりとマークしながら2番手で進み、最後の直線で競り落とした。勝ちタイムは1分35秒0(重)と強気になれる数字ではないが、負かした相手は褒めていい。

プルタオルネ(北海道)は前走平和賞で重賞初制覇。先団の外めで追走し、最後の直線に入ったところではあまり反応は良く見えなかったが、ラスト100メートルでグイと末脚を伸ばして差し切った。勝ちタイムの1分46秒3(良)は例年に比べるとかなり遅い。ここではどうか。

リアルミー(北海道)は前走JBC2歳優駿JpnIIIで3着。道中は後方からの追走で、向正面の途中からはかなり押っ付けられていたが、最後の直線は大外からしぶとく末脚を伸ばした。よく頑張ったという印象だが、今回はマイル戦で相手もかなり強くなるので、レースの流れに乗ることができるかカギ。

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予想のポイント
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JRA所属馬では北海道サマーセール出身のオマツリオトコとペリエールの力が上位で、両馬の争いが大きな見どころ。力の比較は難しいが、スクーバーという馬がヤマボウシ賞(1馬身3/4差)とオキザリス賞(3馬身半差)でともに2着に入っていて、同馬を物差しにするとペリエールが有利と見ることもできる。地方の深いダートの対応がカギだが、1700メートルの距離で勝っている点は大きい。地方馬にも十分チャンスがあるはず。兵庫ジュニアグランプリJpnII組は2、3着馬も要注意なので、スペシャルエックスの粘りを警戒したい。


全日本2歳優駿(Jpn1)【国際交流】2歳オープンの出走表はこちら
 

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