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郡司 浩平選手

2019年10月10日

先日の共同通信社杯競輪で優勝を飾り、これで今年の賞金ランキングは7位にジャンプアップ!初のグランプリが大きく見えてきた郡司浩平選手(神奈川99期)。今年これまでの戦いの振り返りと、後半2つのGIを控えての課題、南関地区の仲間への思いなど、じっくりとお話を伺いました。

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橋本:まず、共同通信社杯競輪優勝おめでとうございます!

郡司:ありがとうございます。

橋本:今回は単騎での戦いで優勝をモノにしました。振り返って勝因はどのあたりにあったでしょう。

郡司:とにかく気負わずに、いい意味で気楽に臨めたのが大きかったですね。気楽に臨みながらも、ラインがあるつもりで、それは意識して走りました。それが良かったんじゃないかと思います。

橋本:4日間の中で早めに仕掛けていくようなレースもありましたし、その辺りも収穫があったんじゃないですか?

郡司:そうですね。最近は南関地区にも若くてイキのいい選手がどんどん出てきていて、番手を回るケースも増えてきたんですが、やっぱり前で勝負する以上は、しっかり仕掛けるべきところで仕掛けよう!そんな思いで戦っているので、自力で結果が出たというのは自信に繋がりますね。

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橋本:共同通信社杯は単騎で優勝、その前の小田原ではラインの力で優勝。対照的でしたね。

郡司:小田原はホントに根田(空史選手・千葉94期)さんの頑張りに尽きるんですけど、やっぱりその気持ちに応えなきゃという思いが強くて、共同の時とは違うプレッシャーを感じましたね。

橋本:素人目には絶好の展開で!負けようがないと感じましたが、それでも郡司さん自身はヒヤヒヤだったんですか?

郡司:これまで南関4人で連携しても、決勝戦でうまくいかなかったことも何度かあって、周りは「絶対に勝てるだろう」なんて目で見ていると思いますが、確率は高くても絶対はないので。それと、相手にはある程度作戦も読まれていますからね。その中でしっかり作戦通りにレースを作るというのは難しいと感じます。

橋本:確かに、相手も警戒してくる訳ですからね。
ただ、こういうラインの力でキッチリ決めるようなレースが増えてくると、地区のムードは変わってくるでしょうね〜

郡司:そうですね。今は南関地区、ムードが良くなってきていると思いますよ。

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橋本:そんな中で郡司選手は、地区の柱というような存在になりつつあると思うんですが。

郡司:そのような意識は持って戦うようにはしていますね。それが出来ているかどうか?は自分ではわかりませんが、とにかく若い選手には走りで見せること、それが一番大事なことだと思いますね。とにかく自分が後ろについた時には、前の選手が頑張ろう!という気に自然となってもらわないと。やっぱり信頼関係が大切ですからね。

橋本:前で勝負したり、若い選手の番手につけたり。日によって求められる役割が変わってくるのは大変だと思いますが、戸惑いはありませんか?

郡司:正直、以前は番手の仕事がうまくできずに迷惑をかけるようなこともあったのですが、最近では場数もこなして、番手の競走になってもレースが落ち着いて見れるようになってきた、という実感はありますね。なので、最近は戸惑うようなことはありません。

橋本:2年前にウィナーズカップで優勝した時と、今回の共同通信社杯での優勝は同じGIIでも意味合いが違う、というような発言を直後にされていましたが、具体的にどう違うと感じたんですか?

郡司:ウィナーズの時は、まだそんなにタイトルが手の届くところにあるとは、自分で思っていませんでした(笑)でも、結果として優勝できた。今回は周りの見る目も変化して、南関地区の中でも自分の地位というか、そういったものも上がってきているように感じますし、その中で結果が出せたという。自分の中での意識の違いですね。

橋本:確かに。あれから着実に結果を残してきたからこその変化ですね。そんな地区の責任を担うべきポジションの中で若い選手に求めることは何かありますか?

郡司:脚力だけを考えると、自分より長い距離で勝負できる選手はたくさんいるし、強いと思います。どんどん主導権に拘って勝負する、闇雲に行くというのは悪いことではないと思うのですが、いつもいつも思うようなレースが出来る訳ではないので、もし、先手を取れなかった時にどうするか?上でのレースをどんどん覚えて、ポイントポイントをしっかり把握していくと、先行するにしても、もっと楽に先手を取れるんじゃないかなとは思いますね。その辺はアドバイスというほどのものではないですが、一緒に戦った時には同じ失敗を繰り返さないように、というのは意識してますね。

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橋本:郡司選手自身、長い距離での勝負というのは今後どう考えてますか?

郡司:最近は逃げの決まり手もないんですが、いけるタイミングがあれば、勿論勝負するつもりですし、それを周囲に見せるというのは大切だと思いますね。勝負すべきチャンスが来たら、長い距離でもいきますよ。

橋本:ただ、新ルールの影響もあって、長い距離を仕掛けるにしても以前とは考え方を変えないといけないところもあるように思うのですが、その辺りはどうでしょう?

郡司:今は新ルールについては嫌だなぁ、という感覚はないですね。ただ、オールスターの決勝なんかは斬りに行くつもりで動いたら突っ張られてしまって、斬れずに終わってしまった。誘導のペースがかなり上がっていて、難しかったですね。あの時も、もっと対応の仕方があったんじゃないかなと思いますけど。でも、あまり考えすぎても仕方ないので、今はあまり意識しないようにはしています。

橋本:意識のしすぎは何事もよくないですもんね。で、そういう意味では、今回ランキングが7位にまで上がりました。初のグランプリに向けて周囲の盛り上がり、ご自身の意識というのはどうでしょう?

郡司:「もう、絶対に大丈夫だよ」なんて周りには言われるんですが(笑)まだ、確定ではありませんので、とにかく気を抜かないように、ということですね。ランキングで同じくらいにいる清水(裕友選手・山口105期)や松浦くん(悠士選手・広島98期)なんかとも話しますが、みんなまだまだ油断できないって感じですね。

橋本:ここから2つのGIはそんなプレッシャーとの戦いという部分もあると思うのですが

郡司:おととし、競輪祭を迎える段階で賞金ランキングが10位だったんですよ。これは狙えるという意識で臨んだんですが、気負ってしまって結果が出せずに終わりました。その時の悔しさ、気持ちは忘れていないので、その時よりも気持ちも体もいい状態にもっていけると思っています。

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橋本:平常心と口で言うのは簡単ですが、こんなに難しいことはないと思います。気負わずにレースに臨む為には何が必要でしょう。

郡司:とにかくレース前に不安を残さないことですね。しっかり練習をやってきた。その裏づけが自信になり、その自信が気負わずにレースに臨む力になると思いますね。

橋本:そうですか、では改めて最後にオッズパーク会員の皆さんへ今年後半戦に向けてメッセージをお願いします。

郡司:とにかく1戦1戦、悔いのないように走ります。もちろんGIの優勝を狙うつもりで戦いますので応援よろしくお願いします。

橋本:小倉の競輪祭でお待ちしていますので、そこでバシッと決めてください!楽しみにしています。

郡司:わかりました!頑張ります(笑)

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※インタビュー / 橋本悠督(はしもとゆうすけ)
1972年5月17日生。関西・名古屋などでFMのDJを経て、競輪の実況アナウンサーへ。
実況歴は18年。最近はミッドナイト競輪in小倉を中心に活動中。
番組内では「芸術的なデス目予想」といういいのか悪いのかよく分からない評価を視聴者の方から頂いている。

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※写真提供:株式会社スポーツニッポン新聞社

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