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石井 寛子選手

2019年12月10日

7年連続でオッズパーク杯ガールズグランプリに出場を決めた石井寛子選手(東京104期)。常にトップ選手として戦い、再びガールズケイリンの頂点を目指します。
決勝に勝ち上がれなかった競輪祭でのグランプリトライアルレースの振り返りと、現状、また年末へ向けての意気込みを伺いました。

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山口:7年連続のガールズグランプリ出場決定、おめでとうございます。

石井:ありがとうございます!それだけが誇りです(笑)。

山口:連続、というのは本当に素晴らしいことです!

石井:途切れていない、というのは自分にとっても自信になりますね。

山口:今年は8月にガールズドリームレースを優勝され、賞金ランキングでも常に上位にいらっしゃいましたね。

石井:はい。ドリームレースの優勝でほぼ賞金ランキングでグランプリの出場は大丈夫だろうと思っていたんですが、優勝するまでの1月から7月の間はドキドキもしたしソワソワもしたし、緊張感がずっとありました。
なので、ドリームレースの優勝で少しほっとした部分は正直ありました。

山口:今年のガールズグランプリの舞台は立川競輪場です。東京での開催ということで意識はしていましたか?

石井:自分の中では「東京だから特別」ではないと思います。それよりも立川競輪場でのグランプリの成績を意識していますね。立川でグランプリを走るのは今年で3回目。
デビュー年の2013年が3着(優勝:中村由香里選手・東京102期)、2016年が4着(優勝:梶田舞選手・栃木104期)と悔しい思いをしているので、意識をするとしたら単純に成績だけです。

山口:立川競輪場のイメージはいかがですか?

石井:直線が長いですね。バンクを走るのがとても難しいと感じました。今まで2回の立川グランプリを走り、デビューした年は初めてのグランプリということもあり、ただ悔しいだけだったんですが、2016年はかなり仕上げて臨んだグランプリで4着と本当に悔しい思いをしました。ゴールをしてから「このバンクを走るために自分にはもっとやれることがたくさんあったんだ」と感じたんです。
なので、今年は「立川を走るためにやれることを全部やろう、何とか特性を掴もう」と、小倉競輪祭でのトライアルレースが終わった後から立川で練習をしています。

山口:しっかりと乗り込んで臨みたいですね。

石井:はい。元々私は京王閣がホームバンクなので、立川をホームバンクにしている奥井さん(106期・奥井迪選手)とかにはかなわないんですが、立川バンクの特性を掴んだ上にしっかり作戦を練って入りたいです。

山口:東京の選手が3選手、ガールズグランプリを走ります。その辺りはいかがですか?

石井:東京・立川で行われるグランプリで東京の選手が3人も出場できるのはとても素晴らしいと思うので、地元ということで皆さんにはたくさん応援して欲しいですね。

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山口:競輪祭でのグランプリトライアルレースの成績(5着5着5着)は振り返っていかがでしょう?

石井:かなり心の傷を負いました。まだ癒えていないです(苦笑)。終わってからも、落ち込み過ぎて練習に向かうのに数日かかってしまいました......。思っていたよりも体が動かなかったんです。
周りからしたら「ガールズグランプリ出場はほぼ決まっているから、気持ちが入っていなかったんじゃないの?」という声も聞こえましたが、そんなことはありません!

山口:そうですよね。前回のインタビュー時にも「優勝をするつもりで参加する」と仰っていましたもんね。

石井:そうです。トライアルレースもそうですし、来年のガールズコレクションの権利などもあったので、自分が勝つつもりで参加していたんですが、想像以上に体が動かなかったのが自分でもびっくりでした。原因もわからないんです。

山口:この後の練習で修正していきたいですね。

石井:修正したいんですが、実はまだ感覚は戻りきっていないのが現状です。体のキレが全然ないのがちょっと心配です。残りの日数で何とかするしかないですね。

山口:前回インタビューの時には「体づくりをしていきたい」と仰っていましたが、進捗はいかがでしょう?

石井:小倉のトライアルレースまでは順調に進んでいたんですが、小倉の時に崩れてしまった気がします。体よりも気持ちに要因はあるんでしょうけど。それをなるべく早く立て直すのが今の課題です。

山口:具体的には?

石井:やっぱりバンクを走るしかないと思うので、立川競輪場に練習に行かせてもらいます。バンクの特性を見極めつつ、基礎的なトレーニングをしたいですね。不調の原因がわからないのであれば一度基本に戻った方が良いと思いました。

山口:気持ちの面ではいかがでしょうか?

石井:ガールズグランプリに出場できたことがとても嬉しいので、走れるという幸せな気持ちをモチベーションにして練習に取り組んでいきたいです。

山口:7年連続してのガールズグランプリ出場ですが、周囲の方の反応はどのような感じですか?

石井:周りの方からは特に何も言われないですね、妹の貴子も特に何も言ってくれないですし、「今年もでしょ」と周囲の方には思ってもらっているみたいです(笑)。
唯一、中村由香里(東京102期)さんには小倉のトライアルレースの反省点を指摘してもらって「寛子には頑張って欲しい」という言葉をいただきました。それで「頑張らないと!」と気持ちが盛り返しましたね。
やっぱり「頑張ってね」という言葉は言ってもらえて初めて力になるんだなと実感します。

山口:なるほど!「今年もでしょ」と思っていても、言葉では言ってほしいですね。

石井:そうなんです!当たり前と思わないで欲しいです(笑)。頑張ってねって言ってほしい!(笑)。
今年13年ぶりにKEIRINグランプリ出場を決めた佐藤慎太郎さん(福島78期)と話した時に「(石井選手は)ずっと強いじゃん」と言われたんです。自分ではそうは思っていなかったけど、皆さんそう思ってくれているんだと認識しました。
でも、それは全く違って、いつもギリギリの状態にいるのが私なんです。だからファンの人も、練習仲間や友人、周りの人にも「頑張って」と言ってもらいたいです。ぜひ声を出して応援してください(笑)。

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山口:今年のガールズグランプリ出場メンバーで注目する選手はいますか?

石井:やっぱり小林優香ちゃん(福岡106期)ですね。今一番強いと思うので、これからじっくり対策を考えたいです。

山口:近況の小林選手は日本でのレースは数少ないですが、その辺りはどうですか?

石井:優香ちゃんとは今までも何度も走っていますし、強さもわかっているので気にならないです。ナショナルチームになったから走り方が変わった訳ではないと思いますし。ずっと強いです。捲りのスピードも凄いですね。
ただ、他の選手も自力型の選手が多いので、メンバー構成という部分では、私には走りやすいメンバーなのかなと思います。

山口:自力で仕掛ける選手が多いとチャンスも生まれますか?

石井:そう思います。好位置もどんどん変化していくと思うので、チャンスは生まれやすいと思います。

山口:以前も仰っていましたが、展開想定や位置取りは得意分野でしょうか?

石井:想定は何パターンもしますが、決して得意ではなくいつも緊張します。「どうしたら良いんだろう」と考えながらドキドキしてくるので一番緊張する部分かもしれません。

山口:他のことをしている最中にも、予想した展開以外パッと浮かぶことはありますか?

石井:よくありますし、それが何パターンも浮かんできます。グランプリだから何パターンも考える訳ではなく、全てのレースでそれをしますね。選手以外の方にアドバイスを求めている時に浮かんだりもします。
自分以外の考え方を持っていらっしゃるので、自分じゃ考え付かなかった展開想定や、気づかなかった私の強みなんかも教えてもらいますね。それがかなりヒントになります!

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山口:特にためになった、自分では気付かなかった部分は何ですか?

石井:本当にたくさんあるんです。例えば、私がレースで仕掛けを恐れている時があったんですが、その時に「あそこでビビってないで仕掛けたら1着なんだから、思い切って仕掛ければよかったのに」と言われた時には「そうなんだ」と気付かされました。弱気な時には「自分でレースを作っていけ」と怒ってくれたり、もっと細かく指摘をしてくれるのが本当にありがたいです。

山口:競輪祭でのトライアルレースの時もそのような場面はありましたか?

石井:いや、その時は誰にも聞いてないんです。自分からアドバイスを求めにいけなかったんですよ。

山口:普段も開催中には、他の選手にはアドバイスは求めないですか?

石井:そうですね。最近行ったのは、7月ガールズケイリンフェスティバルで7着7着という末着を連続して取ってしまった時に、どうしようもなくなって後閑信一さんにアドバイスをいただきにいきました。それ以外はレース中にはあまりいかないです。
普段の開催ではそこまでボロボロになることはあまりないですね。練習ではよくボロボロになるので、その時はすぐに聞きに行きます。

山口:なるほど、ならトライアルレースはかなり辛かったんですね。

石井:そうですね、孤独な戦いできつかったです。

山口:これからガールズグランプリまではどのように過ごしたいですか?

石井:計画を立てて体を作りたいですね。去年失敗したやり方をしないように、もう一度気持ちも体もふるい立たせていきたいです。

山口:前夜祭についてはいかがですか?

石井:楽しみにしてくださっている方もたくさんいると聞いています。ただ走る選手たちにとっては、車番の発表が行われたり実際に戦うメンバーが久々に集ったりなどかなり緊張する場面でもあるんです。
私たちは純粋には楽しめないかもしれません。ドレスはこれから決めたいと思います!

山口:そちらも拝見するのを楽しみにしています。それでは最後にオッズパーク会員の方へガールズグランプリへの意気込みをお願いします。

石井:東京でガールズグランプリが開催されるのでぜひ生で見ていただきたいですし、たくさん応援をして欲しいです!

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※インタビュー / 山口みのり
三重県松阪市出身。フリーアナウンサー/ナレーター。
各競輪場で中継司会やリポーター、イベント司会などを担当。

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※写真提供:公益財団法人 JKA

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