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中川 誠一郎選手

2019年12月16日

3年ぶり2回目のグランプリ出場を決めた中川誠一郎選手。全日本選抜競輪と高松宮記念杯2つのGIを制した2019年の振り返りと、地元熊本への想い、そしてグランプリへの意気込みを人柄あふれる『誠ちゃん節』でお話ししていただきました。

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森松:まずはグランプリ出場おめでとうございます。

中川:ありがとうございます。

森松:1回目は2016年、そのときも立川競輪場でしたが印象や思い出はありますか?

中川:嬉しくて、やっと出ることができたなっていう気持ちでいっぱいでしたね。

森松:さて2019年ここまでを振り返っていただきたいのですが、2月の別府でグランプリ出場1番乗りを決めました。あのときのお気持ちはいかがでしたか?

中川:3年前のGIを獲ったときはいろんなもの(熊本地震)のおかげで獲らせてもらった感じでした。知らないうちに決勝に乗って、一発決まったような...。不思議な感じの優勝でした。でも今年はしっかりトレーニングを重ねて掴み取れた優勝だったので実感が違いましたね。

森松:しっかり手ごたえがあったのですね

中川:そうですね。去年の後半から調子が上がってきて記念も何個か獲れていたのでやっと自分の手で掴み取れた!と思いました。もう一回トレーニングしてみようかなと思ってから1年越しのGI制覇だったので、しっかりやってきたのは間違ってなかったなと思いました。

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森松:もう一回トレーニングしてみようと思ったきっかけは何かあったのですか?

中川:成績が良くなくて、競輪が面白くなかったんです。でも走らないといけない。そういう姿がかっこ悪いと周りに言われてしまって。自分でも薄々「みっともないレースしてるな」というのは気づいていたので直接言われてショックでしたね。それから競輪人生最後に頑張ろうと気持ちを入れなおしました。年齢のことも考えて悔いが残らないようにと思いました。

森松:そこからこの勢いはすごいですね!早くにグランプリが決まって気持ちに余裕はできましたか?

中川:余裕しかなくてやばかったです(笑)周りが心配していました(笑)

森松:そうなんですね!ただその後も気持ち切れずに高松宮記念杯も制覇されました

中川:いや...実は2か月ぐらい気持ちが切れていたんです。「これはちょっと気持ち入れなおさないといけないな」と思っていたところでチャンス恵まれたというか...。高松宮記念杯は脇本選手のおかげで獲れた感じですね。嬉しい誤算でした。

森松:2つGI制覇して、周りの反応はどうでしたか?

中川:凄かったですけど、驚くというよりは「良かったね」という反応が多かったですね。

森松:オールスター、寛仁親王杯も決勝進出。ジャッカルされた(ラグビー用語)という言葉が印象に残ったのですが(笑)

中川:新聞記者の方が書きやすいように気を遣ってあげたんですよ、僕9着なのに(笑)

森松:そうだったんですね(笑)その後の熊本記念は熊本勢の意地がすごく表れていたように見えました。

中川:地元記念はやっぱり優勝しないといけないぐらいの気持ちで毎年臨んでいるので、そういう気持ちが熊本勢のみんなに伝わって「代表で優勝させてもらった」という感じですね。

森松:あの開催は本当にラインの力を見せてもらった気がします。

中川:ありがたいですね。中本選手(中本匠栄選手・熊本97期)や上田選手(上田尭弥選手・熊本113期)が成長しているのを実感できて本当に嬉しかったです。

森松:やはり熊本競輪場で走るという気持ちも糧になっていますか?

中川:そうですね、それまではしっかり上で戦っておきたいなという気持ちがあるので負けないように維持したいと思っています。

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森松:そしてその後、お客様もびっくりされた1レース1番車で始まった競輪祭ですが...

中川:びっくりしましたね(笑)なんか...あの...俺の扱い軽くない?って思いました(笑)

森松:いやいや!きっと話題になるし盛り上がるだろうってことだと思います!

中川:そういう風に良いイメージで思ってもらえてるならいいんですけど...でも年齢制限設けたほうがいいんじゃないかと思います(笑)

森松:まだまだ若いですよ(笑)中川選手はあまり動じないイメージですが、対戦相手や展開で苦手だなーと思うことはあるのですか?

中川:対戦相手というよりは組み合わせですね。競輪祭の1レースみたいな自在が二人、先行屋が一人の細切れ四分線みたいな。前取らされて、きられて、かまされて、一本棒のバック8番手になるっていう展開が見た瞬間に分かる番組だと自分の持ち味がでないので「6割とぶな」って思ってしまいます。調子が良いときはそれでもいけるんですけどね(笑)

森松:(笑)その持ち味、瞬発力やスピードはどう維持されているのですか?

中川:元々タイムトライアルが得意だったのはありますけど、ナショナルチームに入ってしっかりトレーニングしたのもあるし、強い選手と戦ってきたことが経験として積み重なっているのかなと思います。体力や速さは間違いなく若いころのほうがあったと思いますが、そこに技術と経験が積み重なって精度が増してきたなというのはありますね。自分でやれることや得意なことしかどうせ通用しないという、良い意味で開き直ってからのほうが良くなってきた気がします。

森松:楽しく走るという気持ちは今も変わらずありますか?

中川:それはもう根幹というか、絶対中心にありますね。

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森松:グランプリの日も近づいてきていますが今はどう過ごされていますか?

中川:競輪祭の調子が悪かったのでやる気が出るのを待ってました(笑)

森松:えっ?ということはまだやる気が出てきてないのですか?

中川:ちょっとずつ出てきてます(笑)気持ちをあげていかないと...でもあがるのかなぁ(笑)

森松:かっこ悪いって言われたらまたショック受けてしまうんじゃないですか?

中川:グランプリ凡走でかっこ悪いって言われたら「もうごめんなさい」としか言えないですよ(笑)ここはみんな強いからしょうがないでしょって...(笑)

森松:たしかに(笑)でも中川選手の一発に期待されている方は多いと思います。立川バンクのイメージはどうですか?

中川:普段は重いですね。ただ2016年のグランプリのときは重さや風は感じなかったです。お客さんがたくさんで風が遮られていたのか、集中していたのか...。

森松:直線の長さは追い込むのに有利ではないですか?

中川:追い込めるぐらいの場所にいられればいいですけど、9番手だとさすがに厳しいですね(笑)前回のグランプリは9番手で届かなかったので、今回はもうちょっと前にいたいですね。

森松:楽しみにしています。では最後にオッズパーク会員の方にグランプリへの意気込みをお願いします。

中川:メインは新田選手(新田祐大選手大・福島90期)や脇本選手(脇本雄太選手・福井94期)のナショナルチームの争いになると思うので、僕が来たら結構配当つくと思うので穴党の方はお願いします(笑)

森松:最高なコメントありがとうございました(笑)

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※インタビュー / 森松さやか
大阪府出身。岸和田競輪初心者ガイダンスコーナーアシスタント、競輪キャスターとして活躍中。

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※写真提供:株式会社スポーツニッポン新聞社

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