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山崎 芳仁選手

2020年02月07日

1月に行われた いわき平記念競輪を制した山崎芳仁選手(福島88期)。地元の記念は6年ぶり4度目の優勝。大ギヤ時代を作りパイオニアとなった山崎選手ですが、競輪に取り組む姿勢は意外にもナチュラル。2015年に行われた全日本選抜競輪の優勝から5年ぶりのGI制覇に向けて。再燃する山崎選手の今を伺いました。

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星野:地元の記念競輪(いわき平競輪)優勝おめでとうございます。

山崎:ありがとうございます。

星野:地元記念は6年ぶりの優勝でしたが、いかがでしたか?

山崎:復帰戦で不安もあったんですけど、いつも地元は気持ちで走る感じなので、率直に嬉しいですね。

星野:準決勝戦ではゴール後ガッツポーズもありました。

山崎:普段は手を挙げないんですけど、あまりにもファンの皆さんの声援が大きかったので、圧倒されてついついしてしまいました。そんな雰囲気も嬉しかったです。

星野:前を走った坂本貴史選手(青森94期)の気持ちも嬉しかったのではないですか?

山崎:坂本は毎回、僕の地元戦の時に頑張ってくれるんです。ほんと申し訳ない感じです。

星野:決勝戦では高橋晋也選手(福島115期)がラインの先頭を走りましたね。

山崎:北日本ラインが5車並んでいたので、2番手の僕の位置が狙われるなと思っていましたが、あそこは負けられませんでした。あとは後ろに3車付いているし、自分の役割だと思って鈴木君(鈴木竜士選手・茨城107期)が来たときに踏ませてもらいました。
新田(新田祐大選手・福島90期)より若い期でなかなか期待できる選手が出て来なかったので、晋也あたりが出てきて、これから福島も若手が育つかなと思っています。晋也はスピードがあるし、今回も強いからこそ決勝にも行けたと思います。これからが楽しみですね。

星野:準決勝、決勝はマーク戦でしたが、シリーズの中でラインの前も走られています。日によって戦い方が違うのは難しいんじゃないかなと思うのですが。

山崎:そうですね。初めは人の後ろを回ること自体が難しかったけれど、今は人の後ろも苦じゃなくなってきました。そのぶん不思議と自力が出なくなってきたんですけどね。レースの中で間合いの取り方が先頭と後ろでは違うので、マークした時のものが身についてきたのかもしれません。両方極めるのは難しいですね。
僕は自力が好きなので前でレースを作りたいけれど、後ろにつく人の事を考えると現状では迷惑を掛けることもあるので、難しいところもあります。本当は自力で、そして高いレベルで頑張っていきたいんですけどね。

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星野:近況は調子も上向いているようにも思うんですが、ご自身ではいかがでしょうか?

山崎:自力も出ているし良いと思うんですけど、どうしても昔の感覚を求めてしまうところがあるので全然進んでいない感覚があるんですよね。

星野:その中で昨年は400勝の節目を自力を出すレースで決めましたね。

山崎:あのレースは8番手から捲る展開になりましたが、間合いの取り方も自分らしかったなと思いますし、自分らしい勝ち方で400勝を達成することが出来たのは良かったと思っています。

星野:さて、山崎選手は4倍以上の大きなギヤを使って戦う大ギヤ時代を作りパイオニアとも言われていますが、ご自身ではどう感じていらっしゃいますか?

山崎:大ギヤを使っている人は実際、それ以前からいましたし、それがたまたま自分が使って結果が出たのでパイオニアと言われているだけで、自分ではそんなに革新的な事をした感じはないんです。でも、少しでも僕の名前がみんなの記憶の中に残ってくれるなら嬉しいですね。

星野:そもそも大きなギヤを使ったきっかけは何だったんですか?

山崎:僕は人よりペダルを回すのが遅かったので、練習でタイムが出なかったんです。大きいギヤだと回転もそんなに重要にならないので、練習でギヤをかけてみました。そうしたら、タイムが出たんです。じゃあ、実践で使ってみようと、なんとなく試した感じですね。

星野:そして、その4倍のギヤでタイトルを量産されましたが、その後、ギヤ規制があり、4倍以上のギヤが使えなくなりました。

山崎:決まったことの中で頑張るだけなので、トレーニングは少し変えましたが、これも深くは考えていなかったです。

星野:そうだったんですね。規制されてから最初のGI(2015年 全日本選抜競輪)では、山崎選手がどんなレースをするのか注目されていましたが、結果は優勝でしたね。

山崎: あの時は自分でも不思議でした。俺か??みたいな感覚でした。

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星野:お話を伺っているとすごく競輪に対してナチュラルに取り組んでいらっしゃるなと思うんですが、フレームにはかなりこだわりがあると聞いています。

山崎:そうですね。最近はデータ重視の効率の良いの練習内容が主流になっていますけど、結局、何をやるかではなく、強くなればそれでいいんですから、データより感覚を大切にしています。食事に関しても節制の時代に本当に自由に食べてます。
でも、セッティングやフレームは拘ってますね。良いのか悪いのか、よくいじったりするので失敗ばかりですよ(笑)これっていう自転車があっても結局好きなので、もっと良いものはないか、もっと強くならないかなと求めて作るので、終わりなき戦いです。答えもないし、エンドレスですね。この事は選手辞めても考えているかもしれないですね(笑)それくらい自転車の事を考えるのは好きですね。

星野:プライベートでのこだわりもあったりしますか?

山崎:ゴルフが好きなので、気付いたら素振りをしていたりってのはありますね。自転車もそうなんですけど、やはり道具にはこだわっています。やっぱり道具が好きなんでしょうね。下手なのに道具だけは一流みたいな(笑)キャディさんもびっくりな感じになっていますよ。

星野:さて、今年も2月の全日本選抜競輪からGI戦線がスタートしますね。

山崎:そうですね。2020年はまたGIの決勝戦に勝ち上がりたいですね。昨年のグランプリでは同県の佐藤慎太郎さん(福島78期)が優勝しました。43歳でチャンピオンになるってすごいですし、僕にもまだ可能性があると思えました。
それが、身近な先輩っていうのがまた目標にしやすいじゃないですか。更に集中して練習しようっていう気持ちも沸きました。それが、全日本選抜競輪にも繋がればいいですね。

星野:皆さんも期待されていると思います。では、最後にオッズパーク会員の皆様へメッセージをお願いします。

山崎:自分は自分らしい走りで、人気になったら応えれるように頑張ります。これからも応援をよろしくお願いします。

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※インタビュー / 星野めぐみ(ほしのめぐみ)
大阪府出身。タレント、アナウンサー、競輪キャスターとして活躍中。

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※写真提供:株式会社スポーツニッポン新聞社

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