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松浦 悠士選手

2020年09月02日

ファン投票3位に選ばれ出場したGIオールスター競輪で、二つ目のGIタイトルを手にした松浦悠士選手(広島98期)。獲得賞金もすでに1億円を超え、実力・人気共にトップクラスの選手。しかし、それに満足することなく、次の挑戦は全てのGIでタイトルを獲得するグランドスラム。強豪ナショナルチーム相手に、ラインの力で勝ち取った今回のオールスター競輪の振り返り、そして年末のGPへ向けて、今年残りの戦いへの意気込みも伺いました。

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星野:オールスター競輪、優勝おめでとうございます。

松浦:ありがとうございます。

星野:昨年末の競輪祭から二つ目のGIタイトルを手にしましたが、その辺りはいかがですか。

松浦:タイトルを2つ獲れたことは嬉しいですが、今回のことで満足するのではなく、どれだけやれるかというところを挑戦していきたいと思っています。その為にも、残り4つのタイトルを獲れるように、走るからにはグランドスラムを目指していきたいですね。

星野:そして、この優勝で賞金も1億円を超えましたね。

松浦:賞金はそんなに意識していませんが、ここまで来たら、歴代獲得賞金(現・奈良101期の三谷竜生選手・2億5,531万3,000円)の記録を更新したいなという気持ちがあります。その為には常に決勝に乗って、グランプリをとってというのが条件になっていきますが。

星野:近況の成績を見ても、松浦選手はすべてのレースで決勝に勝ち進んでいますし、この流れで行けば達成できそうですね。

松浦:そうですね。今、中国地区と四国地区合わせて盛り上がっているので、それも大きいと思います。後は、ラインの力にプラスして個人の力も更に上げて行きたいと思っています。

星野:さて、オールスター競輪の決勝戦の話も伺いたいのですが、中四国地区からは、原田研太朗選手(徳島98期)柏野智典選手(岡山88期)そして、松浦選手が乗ってきました。並びが注目されていましたがどのように決まったんですか?

松浦:そうですね。僕は自力で戦って別線を倒したい気持ちもありましたし、(原田)研太朗も前でやりたいと言っていたので、初めは悩みました。けど、強い相手を倒すのであれば纏まっていかないといけないなと思い、研太朗を先頭に僕、そして柏野さんの並びになりました。

星野:原田選手のレースは後ろでどうみてましたか?

松浦:スタートの位置は脇本さんより後ろにしようという事と、打鐘2コーナーでは仕掛けてくるだろうということだけ話していましたが、それ以外、仕掛けるタイミングなどは任せていました。研太朗の後ろは何度も走っているし、同期同級生で頼りにしています。決勝戦の走りをみてもらったら分かるように、後は彼の頑張りに応えないといけないと思いました。

星野:脇本選手が仕掛けて来たときはどうでしたか?

松浦:巻き返しが早いなと思いました。一回煽りを作って脚を使わせてから抵抗しようと思っていたら出られてしまって。今までの脇本さんのスピードを見ていると番手に嵌まって直線勝負しても追走した選手は勝てていない。なので、自分の脚がいっぱいになってもいいと思って前に踏みました。

星野:まさに「ケイリン」VS「競輪」で「競輪」が勝ったと言う瞬間だったのではないですか? (「ケイリン」=競輪が基になってできた自転車競技トラックレースの種目のひとつ)

松浦:それはそうなんですけど、感覚的には少し違うんですよね。脇本さんはナショナルチームで活動はしてるんですが、「競輪」を走るからには「競輪」で戦っているので、そこを考えると「ケイリン」に勝ったって訳ではないんですよね。決勝戦は脇本さんを倒したいと思って、近畿勢3人に対して残りの6人で戦っていたような感じもあります。これが、もし脇本さんが先行していたらまた違ったじゃないですか。そう思うと次は個人の力で勝ちたいなっていうのはありますね。

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星野:そうなんですね。先日、脇本選手に取材させていただいた時に、松浦選手とは色んなお話をされるとおっしゃっていました。

松浦:そうなんです。普段は仲良くて、レースではライバルなんです。良い関係だと思います。彼がいなかったら自分はここまで来れていなかったと思うし、感謝も尊敬もしています。だから、そんな相手に勝てたのは本当に嬉しいですね。

星野:脇本選手も今回の結果は悔しいとおっしゃっていましたし、次の戦いではリベンジを狙ってると思いますが、松浦選手には、他にもやってみたい戦い方があるんですよね?

松浦:正直、準決勝の脇本さんの10秒4というタイムを見たら難しいかもしれないですけど、試してみたい走りは何パターンかあります。でも、脇本さんと二人ではないし、相手もいることなので、それがレースで出せるかというと、正直分からないですが、やっぱり、今は個人の力で勝ってみたいですね。

星野:お話を伺ってると、凄くストイックに競輪に取り組んでいらっしゃるイメージなんですが、意外なのが、スイーツ好きなんですよね。

松浦:以前は食事も制限していたんですけど、その後にスイーツを食べ始めたら状態が良くなったんです。ある程度は気にしてるので毎日は食べる事はないですが、好きなので、摂取する時間とか考えて食べています。

星野:松浦選手のSNSを見ていると美味しそうなスイーツ情報があるので皆さんにもチェックして欲しいですね。さて、次は共同通信社杯競輪に出走予定ですが、そこに向けてはいかがですか?

松浦:いつも同じ様なメンバーで戦うことが多いので、オール予選スタートが楽しみなんです。333バンクはあまり、、、て感じなんですが、伊東温泉競輪は大好きなんです。なので、気合い入りますね。

星野:今年はグランプリ出場も決定しました。今年残りに向けて取り組んでいることなどありますか?

松浦:そうですね。日頃から色々と試しているので、基本的には変わらないと思うんですが、もう少し追い込むトレーニングを増やしてパワー(筋力)をつけていこうかなと思っています。

星野:更にパワーアップした松浦選手を皆さんも楽しみにされていると思います。では、オッズパークの会員の皆様にメッセージをお願いします。

松浦:残りのビッグレースや記念競輪では決勝に乗って、しっかり車券に貢献して、GPに向けて頑張っていきますので、そこまでの過程も見ていただけたらと思います。応援よろしくお願いします。

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※インタビュー / 星野めぐみ(ほしのめぐみ)
大阪府出身。タレント、アナウンサー、競輪キャスターとして活躍中。

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※写真提供:株式会社スポーツニッポン新聞社

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