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石井 寛子選手

2020年12月25日

『オッズパーク杯ガールズグランプリ』へはデビューから8年連続で出場を決めた石井寛子選手(東京104期)。コロナ禍で開催中止などもあった今年1年の振り返りを中心に、ガールズグランプリへの意気込みをお伺いしました。

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山口:ガールズグランプリへの出場決定おめでとうございます。

石井:ありがとうございます。

山口:今年は賞金ランキング上位で、競輪祭でのガールズグランプリトライアルレースへ入る前には"ほぼ確定だろう"という状況でしたが、改めて決定していかがですか?

石井:ほっとしたというのが一番です。賞金ランキングでは10月あたりまでは競っていたのでその頃は焦りもありました。ここ数年はガールズドリームレースやガールズケイリンフェスティバルなどビッグレースの優勝があり賞金ランキング上位が続き、夏あたりには"ほぼ確定だろう"という順位でした。でも今年はギリギリで焦っていたんですが、「大丈夫大丈夫」と自分に言い聞かせて戦っていました。

山口:今年1年は振り返っていかがでしたか?

石井:なかなか勝てない時期が続いたり、コロナの影響で出走本数も少なくなり、焦る気持ちがありました。

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山口:コロナの影響で中止の期間はどのように過ごされていたんですか?

石井:私はあまり変わらずいつものように練習ができていました。ただ夏はすごく暑かったので、自分でも知らないうちに体調を崩してしまったんです。熱中症で脱水症状になってしまい、体がいつも通りに動かない時期が3か月くらいありました。

山口:そんな中でレースへも参加しないといけない、と苦しい時期だったんですね。

石井:成績もかなり落としてしまいました。決勝もですが、6月頃は予選でも1着が取れない時もあり苦しかったです。最初は自分で原因がわからずやっていたのですが、改善されないのでトレーナーさんに相談をしたら「石井選手の今の体調は、普通は絶対練習とかできないレベルです」と言われてしまいました。例えば、休憩を多くして練習をしたら良い、という訳ではなく、体から水分がない状態なので休まないといけないんですって。でも私は「レースがあるから走らないといけない」と走っていました。今振り返ると、本当に厳しい時期でした。

山口:選手になって初めてのことだったんですか?

石井:そうなんです!しかも夏は得意な方だったので、自分でもびっくりでした。

山口:以前お話を伺った時にも「タイムも上がるし夏は好き」と仰っていた記憶があります。

石井:そうなんですよ。苦手と思っていなかったからこそ、より信じられない気持ちでした。

山口:涼しくなってからは体調も戻りましたか?

石井:そうですね、9月10月から徐々に安定し、その後9連勝、3場所連続完全優勝をしました。

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山口:9連勝をして競輪祭でのガールズグランプリトライアルレースへ臨まれました。3日間の振り返りをお願いします。

石井:メンバーもとても強く、特に私のグループにはナショナルチームのメンバーが全員いて厳しい戦いなのは予想していました。でもそれ以上に自分の体が動かなかった開催でした。

山口:予選の2走が5着、5着でしたね。レースを拝見していて残り1周あたりで一気にスピードがあがっていたように思いました。

石井:そうですね。それも想定はしていましたが動けませんでした。「頑張らないといけない」と自分に言い聞かせてはいたんですが、皆さん強くてスピードもあり私が位置取りをする隙がなかったような気がします。

山口:スピードという点で、対戦された選手の中で特に凄いなという選手はいますか?

石井:ほとんど全員です。今年はビッグレースなどで対戦する選手は特にですが、弱くなった選手は一人もいないと思います。

山口:そんな強い選手がそろったガールズグランプリですが、今年で8年連続出場です。

石井:目標にしていることが今年も実現できて嬉しいです。いつも言いますが、連続でのグランプリ出場は私の毎年の目標ですから。

山口:今年の舞台、平塚競輪場は2017年に石井選手が初めてガールズグランプリを優勝したバンクですね。

石井:そうですね。今年、戻ってこられて良かったです。

山口:ご自身でも思い出のバンクですか?

石井:私は特に気にしないのですが、ファンの方が言ってくださることがありますね。でも普段のレースからも走りやすく相性の良いバンクだと思います。ただ今年はメンバーも皆さんとても強いので、3年前とは違い「絶対優勝します!」と今の私では言い切れないです......。

山口:そうですか......。

石井:出られたことが本当に嬉しくほっとしているのですが、そこから優勝します、という強い気持ちは今はまだ出てきていないです。

今年は他の選手が強くなっているのを、私自身が対戦して目の当たりにして、強すぎるなと圧倒されてしまっています。タイムも男子と同じくらいですからね。山口:でも石井選手だからこその戦法、得意なパターンに持ち込むレース巧者の一面は有利なのではないでしょうか。

石井:今年はビッグレースでも大きな着が続きました。自分の得意なパターンになったとしても、脚力の差で負けてしまっていたんです。そこをどうしていくかが今の課題です。

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山口:これからガールズグランプリまではどう過ごしますか?

石井:今は今後へ向けて新しいことをやろうとしている最中なんです。なのでそこで、ガールズグランプリへ向けて何か掴めたらなと思います。まとまった時間もあるので、そこでやりたいことをやれるかなと計画をしています。対策をたてたいですね。

山口:新しいことを始めるにあたっては、どのような思いがありましたか?

石井:今年の自分の成績と、他の選手が強くなっていることが主な理由です。きっかけのレースになったのが9月の平塚決勝で7着を取ってしまった時ですね。「これはまずい、やらないといけない」と新しいことを取り入れようと思いました。

山口:普段のレースでも動けるタイプの選手が多くなっている印象です。

石井:そうですね、新人選手も動けるタイプの選手や強い選手がいるので、それならば私もスピードを付けて対応していかないといけないです。戦っていくにはパワーアップが必要です。

山口:先日ガールズグランプリの車番発表もありました。6番車はいかがですか?

石井:車番は気にならないです。内枠に強い選手たちが揃っているので、後方にはなるかもしれませんが、これからじっくりと作戦を練っていきたいです。

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山口:何度もレースをイメージして得意なパターンに持っていく!ですね。どんなレースを見せたいですか?

石井:出られたことが感謝なので、それを一番に思って走ります。

山口:今年はコロナの影響で無観客も続き、平塚のグランプリシリーズも入場人数を制限しての開催になりました。ファンの皆さんの声というのは今年はどう感じましたか?

石井:平塚のグランプリはいろんな方に、直接見てもらいたかったレースです。本当に残念ですが、仕方がないです。でも「直接見てほしい」という思いは強いので、コロナ以前のようにお客さんがたくさん入った競輪場で走れるように戻れば良いなと思います。

山口:そうですよね。たくさんの方に見てほしいですよね。それでは最後にオッズパーク会員の方へ、ガールズグランプリの意気込みをお願いします。

石井:応援のおかげで今年もガールズグランプリの出場が決まりました。皆さんに感謝をして走ります。テレビやインターネットでの中継になりますが、応援よろしくお願いします。

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※インタビュー / 山口みのり
三重県松阪市出身。フリーアナウンサー/ナレーター。
各競輪場で中継司会やリポーター、イベント司会などを担当。

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※写真提供:公益財団法人 JKA

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