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高木 佑真選手

2021年02月04日

昨年11月の優勝が意外にもデビュー初優勝だった高木佑真選手(神奈川116期)。昨年の振り返りから今年の目標、そして年末BS11で放送された『チャベリバIII』に出演した感想をお伺いしました。
先行にこだわる強気な一面や、SNSでも話題になった「ゆまカレー」についてもお伺いしました。

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山口:昨年を振り返っていかがでしたか?

高木:一言でいうと勉強の年だったかなと思います。

山口:昨年の半ばからは成績も上昇されましたね。

高木:デビューして1年半が経ちますが、デビューして1年はたくさん勉強しないといけないなと思っていました。「相手のことを知る」「レースのことを知る」などたくさん学ぶことはありました。それが昨年の後半から成績に繋がってきたと思います。

山口:1年間はがむしゃらにやってこられたんですね。

高木:そうですね。「レースではとにかく先行しないと」と思っていたので、どうやったら自分が先行できるかばかり考えていました。着に繋がらず、勝つイメージが自分の中からなくなった時もありました。そこから、先行してどう勝つかということも考えながら練習し、今の成績に繋がってきた感じです。

山口:意識が変わるきっかけがあったんですか?

高木:昨年11月の平塚で、奥井迪選手(東京106期)や鈴木美教選手(静岡112期)と決勝を走らせていただいた時に、練習と同じように力を発揮できたんです。その時に「こうやって走れば良いんだ」と掴めた気がしました。
それ以降はその感覚を意識をしてアップするようにしたら、次の松戸の開催では初優勝ができ、今も安定して成績が残せているかなと思います。やっとわかったかなと思いました。

山口:初優勝について、率直な思いはいかがでしたか?

高木:デビューしてからすぐは、ビッグレースの裏開催に斡旋されることが多く、「初優勝できるんじゃないか」と周りには言っていただきましたが、ずっとできませんでした。
でも優勝した松戸の決勝を自分で振り返ると、デビュー直後の自分ではできないレースをしているので「成長したんだな」と実感しました。それ以上に、先行して優勝できたのはとても自信になり、次に繋がるなと思いました。

山口:初優勝のレースは、私は本場で拝見していたんですが、「逃げ」での優勝、本当に強かったです!自信もありましたか?

高木:・・・あったかもしれないですね。1年前の松阪でも「今回こそ優勝」と記事などで言われていたんですが、その時と比べてレース前の気持ちの持ち方は全然違いました。
松戸の決勝は「先行したら優勝できるのではないか」という思いがあったので「まずは先行、最後まで自分の力を出し切るだけ」と強い気持ちで走れたし、その気持ちを持てたのは、1年前ではできなかったことだと思います。優勝できて本当に良かったです。

山口:周りの反応はいかがでしたか?

高木:終わった後はたくさんの方から連絡がきていました。ゴールした時は「あれ、優勝?」とふんわりした気持ちでしたが、敢闘門に自転車を取りにきてくださった選手の方から「おめでとう」と言ってもらい「優勝ってすごい嬉しいんだな」と実感しました。

山口:A級で優勝した同期115期の幸田望夢選手(栃木)も同じく初優勝で、記事になっていましたね!

高木:そうでしたね。一緒に写真を撮ってもらいました。

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山口:同期と言えば、茨城の岩崎ゆみこ選手とも仲良しですね。切磋琢磨している様子をSNSで拝見します。

高木:そうなんです。ゆみこちゃんとは仲良くさせてもらっています。ゆみこちゃんも「刺激を受ける」とSNSなどで言ってくれているようですが、私こそゆみこちゃんの走りを勉強させてもらってレースを走っていたので、刺激をもらっているんです。
優勝した後も「いろいろとありがとう」と言ったら、「お金払って」と言われました(笑)。

山口:仲良しだからこその言葉ですね(笑)。

高木:はい(笑)。でも真面目な話、同期から刺激をたくさんもらっていたのでとても感謝をしています。

山口:岩崎選手はバスケットボールから、高木選手はサッカーからと、お互い別の競技からガールズケイリンへ入られました。境遇も似ていて気も合うんでしょうか。

高木:それもあると思いますし、何より目指す戦法が似ているので話も合うんだと思います。トップクラスで活躍されている選手の戦法ももちろん勉強になるんですが、ゆみこちゃんのレースも凄く勉強になります。

山口:戦法やレースの話はよくするんですか?

高木:かなりしますね!練習も、以前は一緒にすることが多かったですし、レースについても話します。競走終わりに電話をかけるのも割とします。

山口:そうなんですね。お互い良い相手のようですね。

高木:私はすごく刺激をもらっているので、私もゆみこちゃんに刺激を与えられていたら良いなと思っています。

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山口:今年はどんな1年にしていきたいですか?

高木:先行して強くなりたいという気持ちが1番です。具体的な目標としては、トライアルレースなど点数上位、賞金上位の選手しか出られないレースで先行したいなと思いますね。

山口:競走得点も上がっているので、それも近付いていると思います。

高木:そうだと良いんですが、でもそんなに甘くないと思うので、早く実現できるように頑張ります。

山口:がむしゃらだったというデビュー直後とは、練習方法などは変化はありましたか?

高木:特にないですね。でも結果が出なかった時も「とにかく自転車には乗ろう」としっかり乗り込んでいました。結果としてそれが良かったのかなと思います。

山口:気持ちを切らさずに練習されていたんですね。

高木:はい。レースに行って結果が出ずダメだった時も、何回も何回も乗り込んでいたのが、少しずつ感じも良くなって繋がったんだろうなと感じます。

山口:今後の戦法などはどう考えていますか?

高木:先行で頑張りたいです!ただ展開上、先行ができなかった時でもしっかりと対応はしていきたいんですが、自分の気持ちとしては先行して強くなりたいです。

山口:最近は警戒されることも増えたのではないですか?

高木:そうかもしれません。最初は逃がされることが多くて潰れてしまっていたんですが、最近は強い選手が自分の2番手の位置を取りにきたり、後ろに入られることも増えました。
そうなると捲られたり、差されたりと、自分としてはピンチな展開になるんですけど、でも「高木佑真の後ろからレースをしよう」と思ってもらえているのは先行選手として認められてきたんじゃないかなと嬉しいです。

山口:差しが鋭い選手が真後ろにいるのは、やりにくくはないですか?

高木:やりにくいですが、でもそれでも振り切って勝つくらいじゃないと上位では戦えないと思います。強い選手たちがたくさんいるので、逆に燃えるタイプかもしれません。
「絶対逃げ切る!」と強い気持ちになるので、自分としてはそういう展開になった時は「ありがとうございます」と思っています(笑)。

山口:そうですか!素晴らしい気持ちですね。ますます先行意欲が湧きますね。

高木:はい!

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山口:話が変わりますが、年末に放送されたBS11『チャベリバIII』についても少し聞かせてください。収録に参加されていかがでしたか?

高木:すごく楽しかったです!自分はもともと人としゃべるのは得意ではないんですが、楽しく収録させていただきましたし、いろんな方に「見たよ、面白かった」と言ってもらえたので、良い経験をさせていただきました。

山口:トークの中で印象に残った話題はありましたか?

高木:話題というよりも、しゃべるのが苦手な私のトークをうまく拾って面白く広げてくださっていたのが印象的でした。芸能人の方は凄いなと思いました(笑)。

山口:年末の放送ということで、佐藤水菜選手(神奈川114期)もいてのオッズパーク杯ガールズグランプリの話もありましたが、間近で聞いてどう感じましたか?

高木:水菜ちゃんが大舞台で戦っているのは凄いなと改めて思いましたね。

山口:佐藤選手は昨年はグランプリトライアルレースで優勝しての地元ガールズグランプリでしたが、それはどう感じましたか?

高木:その優勝はすごく嬉しかったですし、あの勝負がかかったレースでしっかり決めきるところは凄いなと思いました。同時に自分も早くそういう舞台で走れるように頑張ろうと刺激をもらいました。

山口:ナショナルチームへ佐藤選手が参加される前は一緒に練習はされていたんですか?

高木:はい、ずっと一緒にしていました。毎日一緒にいて仲も良いので、トライアルレースの優勝は本当に嬉しかったです。

山口:佐藤選手がナショナルチームへ参加されてからの練習はどうしているんですか?

高木:男子選手に混ぜてもらって、自力の練習をしています。

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山口:今年の目標は何ですか?

高木:先ほど話したトライアルレースなどに出たいのもありますが、先行して優勝したいと思っていつも走っているので、それを実現していきたいです。

山口:強化していきたい部分はどこですか?

高木:トップスピードがあまりないので、トップクラスの選手と戦うには必要だと思うのでそれを強化したいです。

山口:今はコロナ禍で無観客開催もあり、お客様との関わりは難しい部分ですが、例えばSNSへの応援コメントなどはどうでしょうか?

高木:以前は本場で声援をもらうとすごく嬉しかったですし、SNSへもたくさん応援コメントもいただきます。それを読んで「また頑張ろう」と思えます。

山口:SNSでは「ゆまカレー」も話題になりましたね(笑)。

高木:そうなんですよ。「佑真」じゃなくて「ゆまカレー」って呼ばれる事が多いんじゃないかと思います(笑)。

山口:そうですか(笑)。どうしてそうなったんですか?

高木:以前新聞の取材があり、私の父がカレーが好きなため「毎週カレーをつくります」と話したんです。そうしたらそれが広まっていつの間にか商品化までしてもらいました。

山口:ご本人じゃなかったんですね(笑)。私、てっきり高木選手の大好物なんだと勘違いしていました!

高木:そうなんですよ(笑)。ぽんぽん話が広がっていってしまい、気付いたら「ゆまカレー」と呼ばれていました(笑)。

山口:ニックネームとしてはインパクト抜群ですね。

高木:はい。でも自分の名前を冠したカレーを商品にしていただくなんて、人生でそんな経験はなかなかできないからありがたいですね。

山口:そうですよね。楽しいお話をありがとうございました。
それでは最後にオッズパーク会員の方へメッセージをお願いします。

高木:2021年も先行で勝ち切れるように頑張っていきますので、応援よろしくお願いします。

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※インタビュー / 山口みのり
三重県松阪市出身。フリーアナウンサー/ナレーター。
各競輪場で中継司会やリポーター、イベント司会などを担当。

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※写真提供:公益財団法人 JKA

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