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山原 さくら選手

2021年07月05日

今年に入ってここまで優勝7回、6月末現在の賞金ランキングは7位にいる山原さくら選手(高知104期)。
先日行われた松山GIIIで初めて4日制のレースを経験しました。その振り返りと、この後行われるビッグレース、ガールズケイリンフェスティバルとガールズケイリン総選挙で8位に入りアルテミス賞レースにも選出、そちらへの意気込みをお伺いしました。

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山口:先日行われた小倉ナイターでは優勝おめでとうございました。

山原:ありがとうございました。

山口:以前のお話では、小倉は山原選手にとって特別な思いのある競輪場だということですが、優勝はいかがでしたか?

山原:小倉は20回以上レースに参加しているんですが、先日の優勝でやっと3回目の優勝だったんです。本当に少ないんですよ。
ガールズの選手の中では小倉を走っている回数はダントツで多いんですが、なかなか優勝に結びつかなくて・・・。自分ではいつも通りリラックスして臨んでいるつもりが、「お世話になっているから勝ちたい」と意識してしまう部分があったみたいです。
復帰以降では小倉の優勝は2回目で、前回走った時からは少し空いたので今回の優勝は嬉しかったですね。もちろん他の競輪場でも優勝は嬉しいんですが、よりいっそう嬉しさが増しますね。

山口:2走前は松山GIIIでの4日制のレースでしたが、終わってから小倉へはどのような感じだったんですか?

山原:初めての4日制のレースだったので、終わった後は疲れが抜けなくて苦労しました。次の小倉へ向けて練習をしていたんですが、少しオーバーワーク気味できつかったです。疲労が抜けないまま練習していたので、少し体が重いまま臨んだ小倉でした。

山口:万全ではない中で臨んでの優勝は、手応えはありましたか?

山原:そうですね。優勝できて良かったです。

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山口:初めての4日制、松山の開催を振り返っていかがでしたか?

山原:4日間のレースはしたことがなかったので不安はありました。年に何度かはガールズケイリン4日制のレースがありますが、私は斡旋されておらず、正直な気持ちを話すと「4日制のレースは私には無理そうだから、斡旋がなくてラッキーだった」と思っていました(笑)。
でも、松山は地元地区だし「ここで4日制、入るかもしれないな」と心構えはしていたので、なんとか大丈夫でした(笑)。未知との遭遇ではないですが、入って走ってみないとどんな状態になるのかわからないなと思って参加しました。

山口:勝ち上がりも普段とは違い「準決勝」が入ってきます。緊張はしましたか?

山原:初日からかなり緊張していました。いつもは発走機につく前に緊張のピークがきてその後は落ち着き、その場の雰囲気やお客さんの感じなどを確かめたり「よし、やってやろう」という気持ちになるんですが、今回は発走機についた後も震えが来たり、緊張していましたね。

山口:そうだったんですね。日程が1日増える、というのは緊張感もそんなに増すんですね。

山原:地元地区で頑張りたい、結果を出したいという気持ちもありましたね。応援してくださる方、見に来てくださる方へ向けて「少しでも良い着が取れるように頑張ろう」と、自分の中では今までで一番くらい緊張していました。

山口:そんなプレッシャーがかかる中、連勝で準決勝へ勝ち上がりました。

山原:初日はとても感触が良かったんですが、逆に2日目は全然力が入らなかったんです。

山口:高木佑真選手(神奈川116期)の上を捲っていく時ですか?

山原:そこもなんですが、スタート直後からすごく重く感じました。初日とは全く違ったので、その違いを準決勝以降どう修正しようかなと思案していました。

山口:決勝は残り1周あたりで山原選手を含めて各選手が仕掛け合う展開でしたね。

山原:初めての4日制だったので最終日の体力の残り方も全く予想ができず、疲労感の中で走っていました。決勝メンバーも強い選手がたくさんおり、後方になってしまっては私の脚では良い着は取れないため、残り1周のHSで仕掛け、できるだけ前にいようという作戦だったんです。
ちょうど柳原真緒選手(福井114期)の仕掛けが見えたので出させないように突っ張ったんですが、出られてしまいました。突っ張りきれなかったのが勝てなかった原因だし、今後強化するべき点ですね。

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山口:その後お疲れの状態で小倉での優勝があり、次は函館でのガールズケイリンフェスティバルです。山原選手にとっては久しぶりのビッグレースですね。

山原:そうですね。最近は少しずつ優勝も増えているんですが、なかなか自分では手応えは感じていませんでした。次のガールズケイリンフェスティバルへは期間も少し空くので、そこへ向けて試していることもあり、自分の手応えを感じない原因もこの数場所でわかってきました。あとはそれをどこまで消化して調子を上げていけるかが課題です。

山口:ナイター開催が続くのはどうですか?

山原:まったく問題ないです。

山口:函館のイメージはいかがですか?

山原:2015年のガールズケイリンフェスティバルで決勝3着に入りました。その時がビッグレースで初めての確定版だったので良い思い出があります。

山口:2019年11月から約半年の戦線離脱があり、復帰して二度目のビッグレースへというお気持ちはいかがですか?

山原:復帰した直後は「いつかはビッグレースも走れると良いな」という思いがありましたが、なかなか調子も上がっていかなかったので、走りたいという憧れと「もうビッグレースに出場するのは無理なんじゃないか」という諦めの気持ちと両方ありました。
2020年5月に復帰して4場所目で優勝はできたんですが、その時自分で感じていたのは「このままではビッグレースでは通用しない」ということでした。11月の競輪祭でのオッズパーク杯ガールズグランプリへのトライアルレースに出場が決まった時も、走れて嬉しい気持ちと、「脚が無い私が走っていいのかな、参加して良いのかな」という不安の両方がありました。
でも実際に走って、周りの選手は男子も女子も本当に強い選手ばかりだし、グランプリ出場を目指して最後まで諦めない姿を間近で見て、久しぶりにビッグレースのピリッとした空気感を思い出しました。そこで「もう一度私もあそこへ行きたい」と、悩んでいた気持ちが吹っ切れました。

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山口:そんな思いがあったんですね。先日今年のガールズケイリン総選挙の結果が発表になり、8位でアルテミス賞に選出されました!結果を見ていかがでしたか?

山原:めちゃめちゃ嬉しかったです!入れたら良いなとはもちろん思っていましたが、アルテミス賞に走れたとしてももっとギリギリでの選出だと予想していたので、まさか8位とは。
去年は戦線離脱からの復帰直後だったので、総選挙投票の権利があるかどうかも確認していませんでした。圏外から上位に戻るのは大変だと昨年痛感していましたし、8位だと去年までと同様ならおそらく1番車でアルテミス賞を走らせてもらえると思います。ビッグレース(単発レース)での1番車は走ったことがないのでそれが嬉しいですね。

山口:6月末現在では、賞金ランキング7位です。それについてはいかがですか?

山原:ファンの方が教えてくださっていつも知ります(笑)。この後はガールズケイリンフェスティバルやオールスター競輪でのガールズドリームレース、アルテミス賞レースと大きいレースが続くのでそこの結果で一気に順位は入れ替わる可能性があります。一戦一戦積み重ねていくようにはしていますが、私は気にしすぎてしまうと良くないタイプなので、ほどよく緊張感を持っていきたいですね。

山口:山原選手ご自身もビッグレースに走りますもんね。

山原:はい、まだまだチャンスはあると思うので一戦一戦頑張りたいです!

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山口:現在393勝ですが、400勝へ向けてはいかがですか?

山原:休んでいた期間もあったので、自分では思いのほか早く近付いてきたな、という感じです。記者さんやファンの方からも「もう少しで400勝だね」と言ってもらうことも最近増えました。そうやって気にしてくださっている方がいるからには、早く達成したいなと思います。

山口:現在の調子や状況はいかがですか?

山原:今は地元で街道とバンクと分けながら練習をしています。良い感触もありますし、調子も上がっていると思います。

山口:ありがとうございます。では最後にオッズパーク会員のファンの方へメッセージをお願いします。

山原:いつも応援ありがとうございます。コロナの影響で無観客開催が続いたりして、なかなかファンの方に直接レースを見ていただけなかったり、総選挙ファン投票のお礼を言ったりできないんですが、たまにお客さんが入れる時に、私への応援が聞こえると「ここまで一生懸命頑張ってトレーニングしてきて良かったな」と思えます。
私は皆さんへ恩返しできる機会が少ないですが、まずは次の函館・ガールズケイリンフェスティバルで少しでも応援してくださる方に笑顔をお届けしたいです。
そして今年は皆さんの投票のおかげでアルテミス賞に選んでいただけました。このレースはファンの方の投票が無いと走れないレースなので、ビッグレースの中でも特にこのレースを走れることを誇りに思います。結果で恩返しできたら良いなと思っているので、これからも頑張ります。

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※インタビュー / 山口みのり
三重県松阪市出身。フリーアナウンサー/ナレーター。
各競輪場で中継司会やリポーター、イベント司会などを担当。

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※写真提供:公益財団法人 JKA

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