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宿口 陽一選手

2021年07月14日

第72回高松宮記念杯競輪でGIの決勝戦に初めて勝ち上がった宿口陽一選手(埼玉91期)。
S級S班4人をはじめとする強豪メンバー相手にデビューから15年、初めてのGI制覇を成し遂げました。この優勝は自分ではなく関東勢の優勝。これからは、GIタイトルホルダーにふさわしい選手になっていきたいと話します。そんな宿口選手に、高松宮記念杯競輪の振り返り、そしてこれからの抱負も伺いました。

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星野:高松宮記念杯競輪、優勝おめでとうございます。

宿口:ありがとうございます。

星野:直後は夢じゃないかと話されていましたが、今はいかがですか?

宿口:終わった次の日に西武園競輪場に行って優勝の挨拶をして、その次の日に大宮競輪場に挨拶に行って、みんなから「おめでとう」と言ってもらえてやっと実感も湧いてきました。特にいつもお世話になっている平原さん(平原康多選手・埼玉87期)から「感動した!」って言ってもらえたのは、すごくうれしかったです。

星野:優勝して気持ち的に変化はありましたか?

宿口:直後は嬉しかったけど、今はもう普段に戻っていますね。平原さんは、GIでたくさん優勝していますが、いつもその日だけ嬉しそうにして次の日には気持ちも切り替わって、次の戦いに向けて練習しています。それを間近で見ているから、自分も自然とそうなったんだと思います。

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星野:今回はその平原選手が怪我で欠場の開催となりました。

宿口:そうですね。平原さんの分とまでは言えないけれど、出場できないのは平原さんが一番悔しいので関東みんなで頑張っていこうと思ってました。

星野:勝ち上がりのレースから宿口選手の状態も良さそうだなと思っていたのですが、ご自身ではいかがでしたか?

宿口:今から思えば、直前の練習でスピードもタイムも出ていましたし、選手になってから一番状態は良かったのかなと思っています。

星野:何か、要因はありましたか?

宿口:そうですね。平原さんとずっと一緒に練習をやっているんですけど、セッティング・乗り方・体の使い方など、全部、平原さんと同じようにして、それを自分なりにどうマッチングさせるか、どう自分のものにするか、をやってきました。その成果が出てきたんだと思います。

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星野:そして、初めてのGI決勝に勝ち上がりましたが、メンバーを見てはいかがでしたか?

宿口:同じ関東地区のヨシタク(吉田拓矢選手・茨城107期)がいたので安心しました。そのヨシタクに前を任せて、決勝戦は戦う事になりました。レース前に二人で少し話したんですが、レースについて思っていることが一緒だったんです。それなら僕たち関東勢にも勝機があるなと。結果、その通りの展開、S級S班の中国コンビが主導権を握って、北日本勢の先頭を走っていた小松崎さん(小松崎大地選手・福島99期)が後位で粘って、もつれた所を単騎の山崎(山崎賢人選手・長崎111期)が仕掛けて行って、そこに関東勢が続く形になって、僕たちも仕掛けやすくなりました。

星野:山崎選手の仕掛けたスピードも良かったと思いますが、いかがでしたか?

宿口:確かに良かったんですけど、僕自身二日目の東の優秀競走(青龍賞)の黒沢(黒沢征治選手・埼玉113期)が北日本ラインともがきあった時のスピードの方が凄かったんです。黒沢の3番手の位置で追走していましたが、今まで体験したことのないものでした。あれがあったので決勝戦は少し気持ち的にも余裕があったのかもしれませんね。

星野:そして、直線は外のコースを突き抜けましたがあの辺りはいかがでしたか?

宿口:目の前にいるはずの人達がいなくなって、ゴール線では自分の車輪が前に出ていたので、優勝したってすぐに分かりました。最後はヨシタクと決めたい!がんばってくれ!と思って踏みました。結果、ワンツーで決まって良かったと思います。

星野:ゴール後、肩をたたきあうシーンが印象的でした。

宿口:ヨシタクから、「おめでとう」と声をかけてもらって感動しました。彼も優勝したいって気持ちで最後まで走っていただろうに。喜んでくれて、凄く嬉しかったです。

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星野:これで年末の競輪グランプリに出場確定ですし、来年は競輪界のトップ選手の証、S級S班に在籍する事になりますね。

宿口:僕はまだそれに見合う選手ではないので、これからですね。自分で勝負して、今回のGIも優勝できていたら、自覚も生まれるんでしょうけれど、これは関東勢の優勝だと思っています。3,4年前、競輪選手としてどん底だった時があったんです。その時に、平原さんや周りの選手に掛けてもらえた言葉で、ちゃんとやっていこうという気持ちになれました。だからそんな仲間に恵まれたこと、そして、何年もS級S班で戦い続けている平原選手が近くにいることが、今の僕には心強いので、1つ1つ頑張っていこうと思っています。

星野:次に行われるGIオールスター競輪はタイトルホルダーとして迎える事になりますね。

宿口:もう逃げ道がないですね。一生懸命やるしかないと思っています。でも、オールスター競輪に向けてと言うより、その前にFI戦もあるので、1つ1つ目の前のレースで、しっかり走って結果を出して迎えたいですね。そして、平原さんと連携する時は大きな舞台でも前を任せてもらえる選手になりたいですね。その為にも自力型の選手としてのプライドをしっかり持って後半戦は過ごしていきたいです。

星野:優勝賞金の約3,000万は何かに使われましたか?

宿口:自分が勝ったときにご褒美として購入したものを見ると、また頑張ろうと思えるので、今回の優勝記念に、バッグかスーツケースを買おうと思っています。まあ、これも平原さんのマネなんですけどね(笑)

星野:平原選手の存在の大きさが良く分かります(笑)
では、最後にオッズパークの会員の皆さんへメッセージをお願いします。

宿口:一戦一戦頑張って走って、グランプリでもしっかり走れる選手に近づけるように、頑張っていくしかないと思っています。応援よろしくお願いします。

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※インタビュー / 星野めぐみ(ほしのめぐみ)
大阪府出身。タレント、アナウンサー、競輪キャスターとして活躍中。

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※写真提供:株式会社スポーツニッポン新聞社

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