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佐々木 悠葵選手

2022年12月26日

先日、初のGIII、高松記念を制覇した佐々木悠葵選手(群馬115期)。今年一つの大きな目標を達成し、来年は更に飛躍の1年になるだろう。
そんなこれからの関東地区を担う若手のホープが今、何を目指して戦っているのか?お話を伺いました。

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橋本:まずは高松記念優勝おめでとうございます。あらためて今の思いを教えて下さい。

佐々木:嬉しかったですね。今回はラインのお陰で優勝できたと思っています。

橋本:決勝戦のメンバーが出て、関東勢が4人となってから、並びはスムーズに決まったんですか?

佐々木:最初どうなるのか?自分もわかんなくて、先輩話し合って‥自分としてはラインを組みたいというのがあって、で、組むんだったら番手を回ったらと先輩から言われて、それで決まりました。

橋本:ラインを組みたいという気持ちが強かったのはどうしてですか?

佐々木:その前に京王閣記念があって、その時も関東勢がたくさん決勝戦に乗ったんですけど、その時は単騎で戦うことになって、ちょっと寂しい思いもあって‥

橋本:吉澤選手(吉澤純平選手・茨城101期)や宿口選手(宿口陽一選手・埼玉91期)から番手にと言われた時に、何か理由の説明はありましたか?

佐々木:普段、純平さんとか宿口さんはお世話になってるからみたいな説明はありましたね。僕はそんな風には思ってなかったんですけど。

橋本:お前が取れよ!みたいな感じだったんですか?

佐々木:いや、それは言われたりはないですけど、やっぱり狙われるかもしれないという位置だったんで、そこの責任感が強かったですね。

橋本:その狙われる位置ということなんですけれども、この高松記念の時の佐々木:選手はタテのレース以上にヨコの動きが印象的だったんですが、そのあたりは意識されているんですか?

佐々木:そうですね。メンバーが出てから色々考えて、これは自力だけだったら厳しいなという風に感じる時は、そういう対策も頭には入れておきますね。例えば2日目だったら林さん(林大吾選手・福岡109期)は自分が持つようなタイミングで抑えてくるんですよ。だから、自分がある程度のスピードでイン斬りをして、あれで、早く来てくれれば全部出したけど、遅かったんで‥これは飛びつくしかないなと。

橋本:後ろの園田選手(園田匠選手 福岡87期)が離れ気味だったのを見て、とかはありましたか?

佐々木:いや、それはなかったですね。そことは関係なく、遅めにきたら飛びつこうという感じだったです。

橋本:そして準決勝は野口選手と対戦でした。その中で非常に印象に残ったのが終盤、外を踏もうか、内に行こうかなんか一瞬、迷ったようにも見えたんですが、その辺はどうだったんですか?

佐々木:そうですね。あそこは外にいっても伸びないところだったんです。なので、あれは一度外に車輪を出しておいて、先行ラインの3番手にいる柏野さん(柏野智典選手・岡山88期)がそれに気付いて外に振るだろうなと、で、振らせておいてから自分が内に入っていくと‥

橋本:凄い!つまり追い出しと言うかフェイクですね

佐々木:そうですね。

橋本:ベテラン選手と話しているような気分ですが‥笑
そういったトリッキーなレースは得意なんですね。

佐々木:ほんと最近なんですが、自転車と自分の体が一体になるみたいな感覚があって、大袈裟に言うと自転車が自分の手足のような。そんな一体感があるのが大きいですね。

橋本:それは何かご自身で思い当たる理由ってのありますか?

佐々木:柔軟性とか色々考えて、以前よりやるようになったのとダイエットですかね。

橋本:何キロぐらい絞ったんですか

佐々木:5キロいくかいかないくらいですかね。

橋本:元々スリムなイメージがありますが‥

佐々木:いやいや、そんなスリムじゃないですよ?笑

橋本:食事、どんなことに気を使ったんですか?

佐々木:食べないようにしました。

橋本:食事の中身を考えるんじゃなくって単に量を減らしたと。

佐々木:いや、どっちもですかね。

橋本:それでキレが増してきたと。そして、柔軟性というのはどんなことをされたんですか?

佐々木:ストレッチというか、とにかく上半身の柔軟性が重要だなということが分かりましたね。肩甲骨とかそのあたりですかね。とにかく、脚だけじゃダメだなというのを感じています。

橋本:なるほど、ハンドル捌きに繋がっていくような、そんな気がします。
確かに今のトップで活躍している松浦選手(松浦悠士選手・広島98期)だったり古性選手(古性優作選手・大阪100期)なんかを見ていると、いざという時にはタテだけではない判断力とヨコへの対応力みたいなのが求められる部分っていうのがありますもんね。その辺はご自身の中では結構意識っていうのあるんですか?

佐々木:いやぁ、まだまだそのレベルには‥あそこまで素早く判断できないですね。まだまだ何個かあるパターンの一つに当てはめて、くらいですかね。

橋本:ちなみに、今ご自身の中でここを強化したいなと思っているところはどの部分ですか?

佐々木:先行力ですね。長い距離をもがいてしっかりと残れるように、とは思っています。

橋本:そのためのトレーニングっていうのもやってるんですか?

佐々木:やってるはやってますが、やっぱり野口さん(野口裕史選手・千葉111期)みたいにはなれないですね‥苦笑

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橋本:そこはかなり特殊な‥笑
でも、ほんとに一段一段着実にステップアップして、記念を取るという目標も達成して

佐々木:いや、記念を取るって別に目標にはしてなかったんです。

橋本:えっ??なかった?

佐々木:記念とるなんて、まだまだだと思ってましたし、夢みたいな感じですね。もう、記念なんて現役の間に一つでも取れるのかな、くらいの感覚でした。

橋本:ステップアップしている感覚、優勝の輪郭が見えてくるというのは無かったんですね。

佐々木:そうですね。で、あと今回は偶然取れたという部分も感じていて、2日目に坂井さん(坂井洋選手・栃木115期)が負けたのがあって、それがなくて普通に順当に坂井さんが勝ち上がってたら、決勝戦は眞杉(眞杉匠選手・栃木113期)の番手に坂井さんじゃないですか。それだったら、きっと優勝はなかっただろうなと。あと、初日に自分が負けたってのも大きかったですね。あれで切り替えられたというか‥

橋本:じゃあ実力でとった優勝だという風には、まだまだ感じれないですね。

佐々木:そうですね。実力で取れるものなのかなぁってのはありますね。大きいレースはいくつかの奇跡がないと難しいのかな、とは思ってます。

橋本:じゃあ、ある程度のところまで今のトップクラスの選手と比較して勝負になるなっていうような実感はないんですか?

佐々木:いや、どうでしょう。これまでのGIは、落車とかもあって毎回コンディションがあまり良くない時に出てたので、その辺は分からないですね。

橋本:何か来年目標とするところはありますか?

佐々木:うーん、わかんないですけど、GIの決勝戦には乗ってみたいですね。

橋本:期待してます。あと、今の関東地区、若手選手がたくさん出てきて、佐々木:選手を取り巻く環境、どう捉えてますか?

佐々木:刺激になりますね。

橋本:負けたくないみたいなライバル意識みたいなのは?

佐々木:いや、それはないですね。

橋本:どちらかというと平和主義的?

佐々木:そーですね。仲良くやれたらいいですね。

橋本:わかりました!僕は個人的に、佐々木:選手の諦めないレース、非常に魅力的だと思っています!

佐々木:ありがとうございます。嬉しいです。

橋本:では、最後に皆さんにメッセージをお願いいたします。

佐々木:これまでGIの準決勝が最高なんで、来年は決勝に乗れるように、そこを目指して頑張りますので諦めない競走をしていきたいです!ありがとうございました!

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※インタビュー / 橋本悠督(はしもとゆうすけ)
1972年5月17日生。関西・名古屋などでFMのDJを経て、競輪の実況アナウンサーへ。
実況歴は18年。最近はミッドナイト競輪in小倉を中心に活動中。
番組内では「芸術的なデス目予想」といういいのか悪いのかよく分からない評価を視聴者の方から頂いている。

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※写真提供:株式会社スポーツニッポン新聞社

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