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【競馬】「ばんえい十勝からのお知らせ」第55回ばんえい記念 結果

2023年3月20日
帯広市

3月20日(月)「農林水産大臣賞典 第55回ばんえい記念」(BG1)の結果
〜メムロボブサップ号がアオノブラック号とのゴール前の一騎打ちを制す!〜

 ばんえい十勝で2023年3月20日(月)に行われた「農林水産大臣賞典第55回ばんえい記念」(4歳以上オープン・BG1)は、メムロボブサップ号がアオノブラック号とのゴール前の一騎打ちを制し優勝しました。
全頭が1トンの重量を曳く本レースは、馬場水分1.3%で行われ、陸上自衛隊第5音楽隊による新旧ファンファーレの後、スタートから飛び出した精鋭10頭。第一障害で苦戦する馬もいる中、すんなりと第一障害を越えたメムロボブサップ号を先頭にコマサンブラック号、メジロゴーリキ号、インビクタ号と後続も続いていきます。道中はコマサンブラック号、メムロボブサップ号、メジロゴーリキ号、インビクタ号が先団を形成。各馬、細かく刻む高重量戦ならではのゆっくりとしたペースでややばらけた形で第二障害に進んでいきます。
 各馬第二障害下に到着するとじっくりと息を整え、まずメジロゴーリキ号、インビクタ号の2頭が仕掛け、キタノユウジロウ号、メムロボブサップ号、アオノブラック号と後続も続々と挑戦します。各馬が何度も苦戦しながら登坂する中、アオノブラック号が一番手でクリア。先頭を行くアオノブラック号を2番手で障害を下りたメムロボブサップ号が力強い脚取りで追いかけます。
 残り10mで脚が止まったアオノブラック号をすかさずメムロボブサップ号がかわすとそのまま押し切ってゴール。ゴール前の一騎打ちを制し、見事昨年2着だった雪辱を果たしました。
最後までメムロボブサップ号に食らいついたアオノブラック号が2着に入り、3着には昨年の覇者のメジロゴーリキ号が入りました。
 メムロボブサップ号を管理する坂本東一調教師、騎乗した阿部武臣騎手は「ばんえい記念」をホクショウマサル号で制した2021年以来2度目の制覇となりました。
 また、「ばんえい記念」1レースの発売額は、197,230,400円となり、1レースあたりの最高額を更新しました。

<メムロボブサップ号のプロフィール> ※2023年3月20日現在
生年月日・毛色:2023年3月20日(牡7歳・鹿毛)
血統:父 ナリタボブサップ  母 ピュアレディ (母父) アキバオーショウ
生産者:竹澤 一彦氏
馬主 :竹澤 一彦氏
厩舎 :坂本 東一厩舎
通算成績 :84戦32勝(うち重賞13勝)

【坂本東一調教師のコメント】
言葉にならない嬉しさがあります。
年中通して最高の健康状態でレースに臨めていたので負けても全然悔いはなかったし、主戦騎手が前を向いて調教をしてくれていたので信用して任せています。
第二障害の一腰目で天板に上がった時に勝ちを確信しましたが、二腰目が少し早いと感じハラハラドキドキの展開になりましたが騎手が落ち着いて騎乗してくれたので良かったです。
ゴール前は馬と騎手よりも私の心臓が止まるんじゃないかと思うくらい力が入りました。
今後は、ライバルもパワーをつけてきますし、この馬を目標とした乗り方をしてくると思うのでそれに対応した作戦を考えていかなきゃ行けないと思いますが、馬の状態は100パーセントで出せるようにしていきます。
これからもみなさんに喜びを与えるために私たちも頑張っていきたいと思います。
【阿部武臣騎手のコメント】
今は勝つことが出来てとてもほっとしています。
ここ近年ない乾いた馬場のばんえい記念だったので、苦戦すると思っていましたし、
レースの流れはゆっくりになるだろうと思っていましたが、タイム的には予想していた通りでした。
障害は一腰では絶対に無理ですが、なるべく先に下りて逃げたいと思っていました。
先にアオノブラックが下りてしまいましたが、それでも上手く2番手で下りてくれたと思います。
下りた後は差が開いていたので差し切れないかと思っていましたし、ゴール前で2、3回止まると思っていたので、良く辛抱して1回も止まらず本当に頑張って歩いてくれました。
ばんえい記念だけは他の重賞と違い、特別なレースです。どの騎手も騎乗したい、1着を取りたいと思う、本当に夢のレースだと思います。
来年度に向けて馬の体調と相談しながら少しずつまた一からやっていきますので、これからもメムロボブサップと阿部武臣の応援よろしくお願いします。

■2着 アオノブラック号
金田 勇調教師
ただただ悔しいです。
第一障害で膝をついたアクシデントがあったので、立て直して挽回することが大変だったと思います。それでも根性や存在感は見せることが出来たと思います。相手についても大したものだと認めざるを得ないですが、実力は紙一重だと思います。
アオノブラックを応援してくださったファンの皆様には残念なところを見せてしまいましたが、いつかは取り返したいという気持ちでいます。来年度も応援をよろしくお願いします。

藤野 俊一騎手
残念でした。第一障害で膝をついてしまい道中は後ろから行く形となりましたが、第二障害を1番に越えられたことが良かったと思います。ゴール前で止まってしまいましたが、直前までなんとか届いてほしいという思いでした。悔しい気持ちが残りましたが、来年度もまた頑張りたいと思います。

■3着 メジロゴーリキ号
松井 浩文調教師
残念な気持ちでいっぱいですが、馬も騎手も精一杯頑張ってくれたと思います。たくさんの応援ありがとうございました。
この経験をバネにして、また新年度から頑張ります。

西 謙一騎手
今までと違い、やはりこれがばんえい記念だと言う感じでした。結果は負けてしまいましたが楽しかったです。道中は第一障害で止まる馬もいて、全体的になかなか前に進まなかったので、それもまたばんえい記念ならではの重厚感だなと感じ、途中から自分が引っ張っていこうと思いました。
この馬は体調を崩さずに毎年重賞もいくつか取れるので、来年度もまた健康で無事に1年を迎えられるように頑張りたいと思います。