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オートレース選手インタビュー
今年は果たせなかったスーパースター出場を目指します。|黒川 京介選手
2020年1月10日

今回のインタビューは川口のスピード王子・33期黒川京介選手です。
昨年は1級車に乗り換わりグレードレースの舞台で大活躍を遂げた川口33期黒川京介選手。見た目とは裏腹に闘志に満ち溢れたオート界のヤングスターに、昨年の戦いぶりと今年の抱負を聞いています。

インタビュー / 内野久照

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内野:昨年はどんな年でしたか?

黒川:はい。充実した最高の一年でした。

内野:1級車に乗り換わった節に優勝しSGの舞台でも活躍されましたね。

黒川:2019年1月からは1級車に乗り換わりました。1級車デビュー戦で優勝する事が出来ました。
その時のハンデは最重ハンデから20m前でした。優勝後ハンデが10m重化してからはなかなか勝つ事が出来ませんでした。しかし、4月のSGオールスター浜松では初日・2日と連勝出来、3日目に最重ハンデになる事が出来ました。昨年の目標が早く最重ハンデになる事でしたので、この位置で戦えて嬉しかったです。
初めての10mオープンでは5着と大敗しましたが、準決勝戦の8周戦では走路にも恵まれ0mオープンから逃げ切る事が出来てSG決勝の舞台に進む事が出来ました。

内野:SG決勝の舞台はいかがでしたか?

黒川:SGファイナルの舞台は凄く良い経験になりました。
場違いな状況に一人ポツンと置かれた状態でした。
まず選手皆さんのモチベーションが違いますね。パーツ交換もそうですが整備の量が違うし勝利への執着心が違い過ぎます。色々と教えて頂いたし凄く勉強になった開催になりました。
それからは『勝つ為にやらないと行けない事』を意識するようになりました。

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内野:12月の山陽スピード王ではGI初優勝おめでとうございました。優勝までの流れを教えて下さい。

黒川:11月の飯塚オートレース場での日本選手権落車後にケースを交換し、川口GI初日にシリンダーを、3日目終了後にクランクを交換しました。最後に山陽初日にヘッド交換をしました。パーツ交換が続き車はほぼ新車の状態でした。
山陽では初日から手応えがあり良い動きになっていました。

内野:優勝戦はいかがでしたか?

黒川:残り1周・最終周回では優勝を意識しました。このまま自分が優勝するのかと思うと舞い上がってしまい興奮していましたがゴールするまで集中する事が出来ました。
最重ハンデでの優勝が初めてでした。それが初のGI優勝で、S級での優勝ももちろん初めてだったので本当に嬉しかったです。
今思うと選手権で0mオープンを経験していたので少しずつオープンレースも慣れてきていました。
オールスターの時(優勝戦)よりは落ち着いてレースに挑む事が出来ました。

内野:GI優勝から何か変わりましたか?

黒川:GIを獲りましたが何にも変わっていません。今まで通りです。

内野:あっという間の1年間でしたか?

黒川:はい。本当に充実した1年になりました。今までの人生の中でこんなに良かった年はありませんでした。

内野:バイク経験者と聞きました。

黒川:はい。5歳の時に初めてポケバイに乗りました。小学校ではポケバイレースをするようになり、その後50cc80ccのバイクでレースに参加していました。アマチュアです。それ以外はレースをしていませんでした。

内野:オートレースを知ったきっかけは?

黒川:キューポラ杯開催中の川口オートで行われたポケバイレースに参加した事が僕の人生を大きく変えました。8歳でした。(笑)その時がオートレース初観戦でした。『格好良いな』と思いました。
通知表の表に将来の夢を書く欄がありましたが迷わず『オートレーサーになりたい』と書きました。夢が叶って本当に良かったです。(笑)

内野:養成所の事も教えてください。

黒川:想像以上に厳しい所でした。最初は雑用ばかりだったので嫌でしたね。乗るまでが苦しかった。早くバイクに乗りたかったです。乗り出してからはもちろん楽しかったです。

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内野:養成所での一番の思い出は?

黒川:並列走行があって本当は加減して走る事、合わせて走る事が基本ですが木山優輝(飯塚33期)と走った時に目一杯行こうと決めていました。グリップを開けて早く走れて凄く気持ちよかったし楽しかったです。その時タイムは3.45・3.46秒出ていたと思います。その時早くレースがしたいなと思いました。

内野:オートレース以外の事も聞かせて下さい。休みの日は何をされていますか?

黒川:温泉です。千葉の健康ランドのようなところで半身浴をしています。

内野:趣味は?

黒川:ゲームです。(笑)スマッシュブラザーズやスプラトゥーンをしています。

内野:好きな女性のタイプは?

黒川:自分を持っている人です。何かにこだわりを持っている人が良いですね。

内野:レース場に必ず持って行くものは?

黒川:インナースーツです。ツナギの下に着る物です。その時の季節や気候によって種類を変えて持って行きます。

内野:選手になって続けていることは?

黒川:長風呂です。レース場などで摂りすぎた水分が抜ける気がするからです。

内野:ルーティンはありますか?

黒川:レースでエンジンをかける前にエンジンに触る事です。エンジンに『頼むぞ!』とお願いしています。(笑)

内野:ライバルは?

黒川:同期です。デビューする前から一緒に過ごしてきた仲間ですが、今でもお互いが刺激し合っています。だからライバルは同期です。

内野:鈴木圭一郎選手(浜松32期)の存在は?

黒川:ポケバイ時代からの先輩です。極限まで追い求める超ストイックな方です。ここまでやらないといけないのだといつも勉強させてもらっています。
なんとか食らい付いて行こうと思っているのでモチベーションにもなっています。

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内野:レース場で一番にする事は?

黒川:ロッカーに行って出走表を見る事です。一緒に走るレースの人を確認して少しだけ作戦を考えています。

内野:後輩が続々と入ってきていますね。

黒川:後輩は勿論可愛いですがレースでは負けないように頑張りたいです。

内野:黒川京介の売りは!どこを注目してほしいですか?

黒川:独走力です。コーナーが止まらなくて試走タイムが出る事があります。その場合レース足がない事が多いので試走のバックストレートの動きを他の選手と比較して下さい。

内野:座右の銘は?

黒川:『謙虚な技』です。「謙虚な心が技を生み、技の心が理想を生む、理想の技が目指す技」という中学の部活の先生が教えてくれた言葉の略です。いまでもサイン色紙に書いた物を部屋に飾っています。

内野:モットーも教えて下さい。

黒川:今の自分に満足しない事です。努力次第で限界は無いと思うからです。

内野:自分はどんな性格ですか?

黒川:優柔不断です。何かに夢中になり過ぎて周りが見えなくなる時があります。先輩にも言われますがまだ子供です。(笑)

内野:選手ロッカー(整備室)で凄く師弟関係を大事にされているように思えますが?

黒川:はい。師匠の中野さん(川口24期・中野憲人選手)には一から十まで教えて頂きました。
ここのグループでなければGIは獲れませんでした。ここで良かったと思っています。
本当に良い環境で仕事をさせて頂いています。僕は恵まれています。

内野:今の課題は何でしょうか?

黒川:もう少し車の使い方を上手くしたい。もっとハンドルワークを極めたいです。近況そうなのですが車の使い方が悪くタイヤを使ってしまい勝負どころで決められない状況になります。最後の1周になっても滑らせないような走りが理想です。

内野:ずばり今年の目標は?

黒川:2020年は年末の大会を目指したいです。

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内野:昨年は後一歩届かなかったスーパースタートライアルの出場ですね?

黒川:はい。年末の大一番に出場したいです。その為には昨年以上のポイントが必要です。ポイントを稼がないといけません。
その為には自分がレベルアップする事が必要です。

内野:応援して下さるファンの存在はいかがですか?

黒川:自分を支えてくれています。ファンの皆様の応援はありがたいです。


内野:最後にオッズパークを御覧の皆様に一言お願いします。

黒川:もっと期待に応えられる様に頑張りますのでこれからも応援宜しくお願いします。

インタビュー / 内野久照

MCうっちぃ!こと内野久照 オートレース歴16年。好きな選手は浦田信輔選手。現在飯塚オートでMC、山陽オートで実況を行っています。年間約180日間選手ロッカーに潜入し取材もこなすMCです。オートレースを盛り上げたくFBでは飯塚オート盛り上げ隊、Twitterではオートレース盛り上げ隊にてロッカーフォトや選手情報配信しております。 最近では場外車券売り場にてオートレースの解説予想を披露し自腹車券勝負に挑んでいます。オートレース大好き九州男児が展開する魂の大胆予想にご期待下さい。

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