山陽所属の31期。昨年はGIIを初制覇。そして、今年の4月に地元GI令和グランドチャンピオンカップでGI初制覇!成長著しい選手です。初のGI制覇のお話し、課題や目標、大切にしている事などお話しして頂きました。
(取材日:2021年6月12日)
インタビュー / AKI
AKI:GI初優勝おめでとうございます!
丸山:ありがとうございます!
AKI:優勝戦前の手応えはどうだったんですか?
丸山:3日目くらいにリング交換をして状態は良くなっていました。エンジンかけた感じと音が「あ、エンジン良いな!」という感じ。もちろんベースも良かったんですが、リング交換で上向いた感じです。
AKI:青山選手(伊勢崎31期:青山周平選手)や中村選手(川口28期:中村雅人選手)がいて、試走タイムが1、2つ負けている状態でした。そして、外枠の6枠。厳しいなという思いはありませんでしたか?
丸山:そうですね。正直外枠は厳しいなと思っていました。けど、全力で切って外枠に先行されたら仕方ないと思っていました。スタートに関してはGIの前の節にヘッドを交換してから切れるようになっていたので思いっきり行きました。
AKI:スタート切ってからの視界はいかがでしたか?
丸山:優勝戦の前からスタート後の視界が開けていて、優勝戦でも視界が良く「よっしゃ!」と思っていました。
AKI:スタート切った後、前には渡辺選手(浜松31期:渡辺篤選手)のみとなりました。そこからの状態はどうだったんですか?
丸山:最初は追走して仕掛けようとすると滑る感じ。やっぱり熱走路での捌きは厳しいです。それに、2番手につけると前を捌きたいけど後ろにも捌かれないようにと考えるのでキツイですね。けど、なべさんも滑ってたのが分かっていたのでどこかでチャンスがあればと思っていました。ミス待ちでしたね。ただ、エンジンは負けてませんでした。
AKI:先頭に立ってからの感じは?
丸山:ラスト3周くらいで先頭に立ったんですが、息をしたの覚えてないくらい必死でした(笑)タイヤも滑るし「誰か来るよね、誰か来るよね!?早く終わって、お願い!」という感じです(笑)
AKI:その苦しさを乗り越えての優勝でしたが、優勝した瞬間はどんなお気持ちでしたか?
丸山:「あら?勝った?大丈夫よね...よし、勝った!優勝した!」という感じですぐに実感は湧きませんでした。実は、その日の夜にあったYouTube配信"オッズパーク!presentsオールスター開幕直前Special"の事を前日から考えていて。「何言おう!?」とか(笑)たまたまですけど、優勝して配信に出れたことは良かったです。
AKI:去年はGII初制覇、今年はGI初制覇!凄く充実していませんか?
丸山:そうですね、おかげさまで。けど、GIを取った後のSGオールスターでは初日から8着で(苦笑)優勝した際に「ファンの皆様に恩返しします!」とか言ったのに全然ダメで。川口に行ったら全くエンジンが変わってしまっていました。色々と仕事はしたんですが...エンジンは難しいですね。
AKI:ただ、全体的な流れはいいですし、GIをあのメンバーで勝てた事は自信になったんじゃないですか?
丸山:あのメンバーで勝てたことは大きいですね!
AKI:最近では、飯塚で解説をされている釜本さん(飯塚22期:釜本和茂元選手)が丸山選手の捌きが上手いというお話をされますが、ご自身の捌きについてはどう思いますか?
丸山:自分の捌きはオーソドックスな感じ。ひと昔前の自分からしたら上手くなってるとは思います。車の付け位置や合わせ方とか。色んな方にアドバイスを頂いて、自分が上手いなと思う選手のレースをしっかり見て。そこは"探究心"に尽きると思うんです。どうしたら出来るようになるのか。どうしても練習は2、3台でしか合わすことができないけど、レースはその先にも選手がいる。レースでしっかり学んできました。この"探究心"はデビュー当時から持ち続けていると思います。
AKI:2期連続S級となり、S級も定着してきたんじゃないですか?
丸山:そんなに甘くないですよ(笑)けど、前回S級に上がれた時は最高ハンの人と並んで捌くことがなかなか厳しくって。けど、今回は連続でS-21というランクだったので頑張れてると思います。「今回はS級を意地でも維持しようと!」と目標を立てていたので達成出来て良かったです。
AKI:着実に成績もアップしていますね!
丸山:僕なんかは優れたものはないけど、続けていくということ、"探究心"を大切にしています。
AKI:目標のお話が出ましたが、今の目標はありますか?
丸山:SG優勝!とかざっくり大きな目標は立てないんですが、今は"SGの優勝戦に乗る"が目標です。自分が叶えられるというか、自分の弱点探しをしながら次に活かして達成出来そうな目標を立てます。あとは、いつもどんなレースでも同じ気持ちなんですが"まずは車券に絡む事"を大前提に走っています。欲ですけど、その先に"SG優出"があります。オートレースに対する欲は出てきますね。
AKI:今の弱点、課題はなんですか?
丸山:それはもう、雨ですよ。年に1、2回しか乗れません。エンジン、タイヤ、走路が噛み合った時にたまに乗れる感じなんでしょうね。予選晴れで1着でも準々決勝で雨8着だと勝ち上がれないので、湿走路を乗れることは大事です。ただ、しっかり濡れた湿走路は苦手でも水気が引いた湿走路、ブチは好きなので乗れたりします。あとは、晴れ雨関係なく試走が出なくて連に絡むことがあること。もっと試走を出して連に絡まないと!と考えています。自分の気持ちを高めるためにも試走タイムをもっと出していきたいですね。
AKI:整備面に関してはいかがですか?
丸山:整備は少しずつ、色んなエンジンを勉強しています。メカニック的な知識があまり無いですし、知っていて損はないと思うので色々なエンジンの本を読むようにしています。ここに関しても欲が出てきて色んなことを知りたいと思うようになりました。もっと知識を増やしていきたいです。
AKI:数年前ですが「子供たちにかっこいい姿を見せれるようになりたい」というお話しがありました。今の自分はその姿に近づきましたか?
丸山:どうなんですかね(笑)けど、オートレーサーは夢を与えられる仕事だと思っています。子供たちや大人でもいいんですが、「何これ?かっこいいな!」と思いながら見てくれている人もいると思うんです。次の世代に繋げる意味でもオートレースを観てかっこいいと思う人を一人でも増やせたらいいですよね。オートレーサーは危ない仕事だとは思いますが、自分もかっこいいと思っていましたし夢を与えられると思っています。
AKI:丸山選手は先輩選手ともしっかりお話をして、後輩選手にも慕われているイメージです!
丸山:そんな事ないですよ!(笑)けど、自分が先輩の姿を見て育ってきた様に、自分もそういう立場になってるのは感じています。次の世代を育てていかないといけないので。先輩選手とは色んな話をして情報を吸収するようにしています。勉強ですよね。知らないことをどんどん知っていきたいです。それを後輩にも伝えていく。まだまだ自分自身も勉強中ですが、後輩も聞いてくるので答えれるようにというか、きっかけになる様なことを教えていきたいです。こう考えると、先輩に恵まれましたね。山陽の先輩はもちろん、飯塚の永冨さん(飯塚17期:永冨高志元選手)なんかは今でも連絡を頂きます。「もう少し立ち上がりこういう風に乗れ」とアドバイスを頂いたのがきっかけで良いイメージが湧いたりしました。アドバイスをもらったらとにかくやってみる。そういう気持ちでいます。否定はしません。まずはチャレンジ。やっぱり先輩に恵まれましたね。
AKI:それでは最後に、オッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします!
丸山:自分はまずは連に絡むことを目標に、"探究心"を持ってレースに臨んでいます。これからも、オートレースをよろしくお願いします。
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。