川口所属34期の早津選手。今年の2月にデビュー初優勝を飾り、その2節後に二度目の優勝!SGオートレースグランプリでは初のSG出場を果たしました。確実に成長している早津選手。ご自身の手応え、課題や目標、4月に兄の早津圭介選手(浜松36期:早津圭介選手)がデビューし兄弟レーサーになったことなどお話ししていただきました。
(取材日:2023年8月24日)
インタビュー / AKI
AKI:初優勝、そしてすぐに2回目の優勝、おめでとうございます!
早津:ありがとうございます!
AKI:まずは初優勝から振り返りたいと思いますが、車の状態はいかがでしたか?
早津:優勝する前の節にエンジンを載せ替えてセッティングを探り探りだったんですが、大きく扱わずとも動いてくれていました。
AKI:初優勝がかかるレース、レース前のお気持ちはいかがでしたか?
早津:いつも通り走れば大丈夫かなと思っていたのと、ハンデが軽くなっていたので気持ち的な余裕はありました。エンジンも良かったですし。
AKI:初優勝は1号車から逃げの展開でしたが6周回いかがでしたか?
早津:自分のペースで自分のコースを走るだけなので、5日間の中で1番気持ち的に楽な状態で臨めました。レース中盤に泉田さん(川口33期:泉田修佑選手)がきた時はやばいかなと思ったんですが、泉田さんが車を外に振れてる感じがなかったので自分がミスをしなければ大丈夫かなと思っていました。最終周回3コーナーは泉田さんが来ていたんですがあそこは気持ちで抑えて。落車しないように、でも優勝したいのでギリギリの抑えになりました。最後は泉田さんの姿が見えたのでグリップを開けたら少し滑らせてしまったので差されてしまったと思ったんですがエンジンが伸びてくれました。
AKI:ゴールした瞬間の気持ちはいかがでしたか?
早津:最後がギリギリだったので優勝できたか分からなかったんですが、優勝できたと分かった時はホッとしましたね。「良かった〜」という感じでした。師匠の相馬さん(川口25期:相馬康夫選手)には「やっとできたね〜」といつも通りの感じでした。後は、同期の稚也(飯塚34期:長田稚也選手)や哲也(伊勢崎34期:石川哲也選手)におめでとうと言ってもらえて嬉しかったですね。初優勝はやっと優勝できたというホッとした気持ちが1番大きかったですね。安心しました。焦りとかはなかったんですが、同期が優勝していくのを見て自分ももうそろそろ優勝したいなとは思っていました。割とマイペースなのでそのうちできるだろうと思いながらレースしていました。
AKI:その後、すぐに2回目の優勝を飾りましたが、あの節の状態はどうだったんですか?
早津:あの節はそんなに良い感じというか、まさか優勝できるなんて思っていませんでした。でも、自分のレースが終わった後に雨が降ってきたことが2日くらいあって、今考えたらツキがあった節でしたね。エンジンも載せ替えてから良い状態が続いていたので、少し扱ったくらいで動いていましたし状態はよかったです。載せ替えは正解でした。載せ替える前のエンジンは1年くらい乗っていたんですが、クランクを替えても、なにを替えてもパッとしないというか。載せ替えたエンジンは悪くて下ろした訳ではなく。載せ替えようと相馬さんに言われて載せ替えたら一気に良くなった感じですね。
AKI:二度目の優勝がかかるレース、3号車からでしたが気持ちの面はいかがでしたか?
早津:3号車でも0m並びだったのでスタート行ければ初優勝した時の展開に持ち込めるかなと思っていました。ただ、なんせ準決で清太郎さん(伊勢崎29期:早川清太郎選手)が速すぎて、今節は良いとこ2着かなと思っていました。後は、相馬さんも一緒に優勝戦に乗っていたので「相馬さんには負けないように頑張ろうかな!」と思っていました。レース前は、相馬さんは全然意識してない感じだったんですが、レース後は悔しそうにされていたのでやっぱ意識するんだなと思いました(笑)自分は相馬さんと優勝争い出来たらいいなぁと意識していて、4周目くらいまで相馬さんが全然離れなかったんでやばいと思いました。ペースを上げなきゃと思ったんですが自分なりにいっぱいで。抜かれたら仕方ないと思っていたら、最終周回で清太郎さんが来て「やっぱりきたか」と思いました。けど、少し距離があったのでこれなら大丈夫と思って、初優勝の時よりも最後は落ち着いて立ち上がることができました。試走時よりレースの時間帯の方がエンジン合ってましたね。
AKI:ゴールした瞬間はどうでしたか?
早津:逃げの展開はどんなに速い人がいても負けないという気持ちで走ってて、その展開に持ち込めたのでこれなら優勝しなきゃと思っていました。けど、いざゴールした時は「え?まじか。」という感じ。こんなにポンポン優勝できてびっくりしましたね。2回目は驚きが大きかったですね。まさかまさかでした。載せ替えてからは初優勝、優勝そして、記念でも準決に乗れるようになって一気に流れが変わりましたね。エンジンって本当に大切だなとつくづく思いました。
AKI:ハンデが下がりましたが、今のハンデ位置はいかがですか?
早津:やっぱり難しいですね。全然違うというか、展開作りが本当に難しいです。まず同ハンよりスタートで先に行かないと今の自分の実力では捌き返す腕はないです。スタートで枠残して、最重ハンデの選手がくる前に前を抜いていかないといけないんですが、ポンポン捌く腕もないので今は勉強ですね。レース感というか。けど、捌いていくというのがオートレースなので、相馬さんや同期に見てもらって練習してるのでいつかその努力が実ればいいなと思っています。
AKI:SGオートレースグランプリでは初のSG出場となりましたがいかがでしたか?
早津:ロッカーの雰囲気とかは変わらないんですが、練習やレースが始まると全然違いますね。スタートから凄いし、この人の内だったらいつも先行できるからと思っていたら、レースで先行されたりと、勝負どころでしっかり決めてくるところとかで圧倒されてしまってほろ苦いSGデビュー戦になりました。ハンデが厳しくなった分どこまで戦えるかな?という楽しみもあったんですが、結果自分のレベルじゃ何もできないんだなと思いました。スタートからレースから痛感させられましたね。けど、逆に次に繋がることを沢山学べました。スタート切ってからの1コーナーの位置取り、SGのようなスタート体形はあまり経験したことがなかったので、それを6日間できたというのは次に繋がるし、もっと攻めないといけないんだなというのも勉強になりました。
AKI:初優勝、SGなどを経験して、今後の1番の課題はなんですか?
早津:まず1番の課題は捌きですね。スタートで後手踏んでも捌いて連に絡めるようなりたいです。スタートは自分が持っているものを割と安定して出せてるとは思います。なので、スタート後のレース展開作りというところが重要ですね。上手い人はスタートがダメでも自分の展開に序盤で持ってくるので凄いです。特に最重ハンデの外枠の選手は見てて勉強になります。
AKI:今後の目標は考えていますか?
早津:あんまり目標って決めない方なんですが、今聞かれて思ったのはまたSGに出て前回より良い成績を残せるように、リベンジですね。次は連に絡んで勝ち上がっていきたいです。なので、まずはSGに出れるような成績を残せるように頑張りたいです。
AKI:今年は初優勝や初SG出場など充実していますね!
早津:そうですね。今年は色々経験させてもらって本当に充実してます。レベルアップ出来てる年だなと思っています。初優勝してからポンポンハンデも下がって、周りの方にも言ってもらって。今の位置で慣れないことも多いんですが勝ち上がれてる節もあるので少しずつ良くなってるのかなと自分でも思っています。
AKI:今年はお兄さん(早津圭介選手)がデビューしましたがいかがですか?
早津:元々は自分が小さい時から選手になると思っていて。高校生の時に進路を決める際も他にやりたいことがなく、兄よりも先に試験も受けました。兄は試験とかオートレーサーになりたいとか聞いたことがなく。大学に行って就職してという感じだったので、試験を受けると聞いた時は「えぇ!?本当に!!?」となりました。就職もしてもったいなくないのかな?と思ったけど「レーサーは夢があるからいいよ!」とは伝えました。元々、一緒にオートレースを見に行っていたんですが、兄は「俺には出来ないなぁ。」と言っていたんです。けど、自分のデビュー戦を見て「俺もやってみたい!」と思って試験を受けたみたいです。なので、まさか兄が選手になるなんて思ってなかったのでびっくりです!今は同じ選手になったので切磋琢磨してお互いに強くなれればいいなぁと思っています。長田稚也みたいなあんな兄弟になりたいです!
AKI:それでは、最後に皆様にメッセージをお願いします。
早津:これからも今まで通り一走一走一つでも良い着を取れるように頑張るので、34期と早津兄弟をぜひ応援してください!
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。
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