2023年12月27日に行われたスーパースターガールズ王座決定戦。第一回から毎年出場していた藤本選手。5度目のチャレンジでついに女王に輝きました!ガールズ王座のことや2023年を振り返っていただきました。
(取材日:2024年1月18日)
AKI:スーパースターガールズ王座決定戦制覇おめでとうございます!お気持ちいかがですか?
藤本:ありがとうございます!!ガールズ王座が始まって5年、2022年以外は連に絡んでました。なので、周りの方にも"5年越しの!"と言われることも多く。女子の後輩もたくさん出てきて、その中でずっと取りたいと思ってやってきていたので凄く嬉しかったですね。やっとやってきたことの結果が出たという感じです。ガールズ戦の前の節は着自体は良かったんですが、ハンデが軽かったのが大きくて。去年は本当に調子が良くない1年間でした。3月まで1着0本、連絡み2本とかのレベル。2022年のガールズ王座の直前で落車して、そのままガールズ王座に挑んだんですが全然だめ。年が明けても落車の影響で腰回りとか色んなところが噛み合わず全然乗れなくなっていました。とにかくほとんどのパーツを交換して手を動かしてました。2023年はかなり部品代がかかりましたね。けど、今回の王座決定戦で勝てたことでお金では得られないものを勝ち取ることが出来ました。2023年は苦戦した1年だったんですが、最後もクラッチを扱ったり、タイヤの確認したり、手を動かすことで良い形で終われたと思います。
AKI:レースは10mオープン。スタートが本当に大事な一戦でしたね。
藤本:そうですね。角度がある10mの内枠で有利だとは思うんですけど、外には最重ハンの10mで走ってる選手がいて、それを考えるとスタート決めないといけないとキツいなぁという気持ちもありましたし「負けられない!」という思いもありました。「まだ負ける訳にはいかない!」という空気感はありました。
AKI:苦しい1年ということでしたが、年末に関しての車の状態はどうだったんですか?
藤本:ガールズ王座の前に追加斡旋もあって整備ができましたし、去年の中では手応えがある中で王座決定戦に挑めたと思います。ただ、すごい良かった時と比べるとスピードがまだ出ていないなぁという感じ。なので、王座決定戦も堪えて堪えてのレースになってしまいました。最後は少し硬くなって滑らせてしまいましたね。けど、"勝ちたい!"という気持ちで逃げ切ることができて良かったです。
AKI:優勝した後すぐに表彰式もありましたがいかがでしたか?
藤本:久々にお客さんの前に立ちましたし、自分は伊勢崎所属なので川口のお客さんからすると他場なんですけど、凄く温かく、お子さんからも「梨恵おめでとー!!」とかも聞こえて(笑)直接祝福の言葉を頂けるというのは凄く嬉しかったですね。ずっと目指してた場所だったので結果として出て良かったです。
AKI:ガールズ王座の次の日も1着とその後の流れも良かったですね!
藤本:そうですね。女子戦だから1着取れたと思われないように気合いを入れて頑張りました。今回はエンジンもマフラーも合ってくれて良かったです。
AKI:2024年も始まりましたが、どんな1年にしたいですか?
藤本:ハンデが20m前になり、以前この位置でも優勝してるのでまたここで優勝したいですね。スピードを取り戻したいです。そして、ハンデをもう一つ下げられるように。後は、良い時と悪い時の波があるのでその波を小さくして良い状態で安定させたいです。年明けのGIシルクカップは補充で、自分のランクでは正規斡旋がされなかったので最低でも地元のGIに出られるランクにいるようにしたいですね。成績が下がったとしても最低地元のGIは出られるように。じゃないと、ランクの採点も厳しく苦しくなっちゃうので、成績を安定させて波をなくしランクを上げて維持していきたいです。
AKI:地元伊勢崎の後輩女子レーサーも勢いがいいですよね!
藤本:そうですよね。伊勢崎は女子が4人しかいない中でみんなで頑張って良い刺激になってると思います。後輩に越されて1度でも「こんくらいでいいか。」と思っちゃうとそのままずるずる下がってしまうと思うので踏ん張りどころですね。そういう中で、今回年末で結果を出せたのはちょっとホッとしましたし良かったです。去年は何をやっても結果がなかなか出ず。結果が出ない中で手を動かすことはキツイんですけど、ここで手を止めたらもっと出なくなると思って頑張って頑張って動かし続けたら最後に結果を残せたので「やり続けて良かったなぁ」と思いましたし「これからも頑張り続けよう」と思えました。若いだけで武器だから。また、速くて若い子もいっぱい入ってきたので頑張らないと。若い子が速くなればなるほど自分を奮い立たせるというか、後輩の頑張りは本当に良い刺激になってます。負けた時は悔しいという気持ちをしっかり持って。頑張っていればいつか良いことがあると信じて頑張ります。
AKI:そう考えると女子選手のレベルも上がってきていませんか?
藤本:そうなんです!!ガールズ王座の時も試走タイムがみんな出ていて!前は試走から出てなくって「女子だけのレースなんて」と思われてた方もいると思うんですが、他のレースの試走と変わらないし、むしろ1号車から3.33試走が出てたから女子のレベルが上がってきてるんだなというのを感じました。このレベルなら文句も言われないかな?と思えましたね。今年は36期の子もガールズ予選に入ってくるから楽しみです。王座の連覇というよりは、まずは予選でしっかり成績を残して最低限今年もガールズ王座に出場したいです。まぐれと言われないように得点を獲得していきたいです。
AKI:デビューして11年目になりますが、どうですか?
藤本:そんなにやってる感じはないです。10年ってこんなもん!?という感じ(笑)あっという間ですね。オートレーサーという仕事は楽しく続けられています。結果が出ないと苦しいんですが、やり続ければたまには良いこともあるしまた頑張れます。楽しく仕事ができてご飯を食べていけるなんてこんな幸せなことはないです。ボクシングも素晴らしいスポーツで一生懸命やってたけど、それだけでは食べていけませんでした。当時はアルバイトもしてたので、今は好きな仕事だけで稼ぎがあるというのは幸せなことですね。オートレーサーになれて良かったです。なれてなかったら今頃どうしてることか(笑)選手をしていて結果が出ず辛いことももちろんありますが、ボクシングをやめて何もなかった時よりは辛くないです。なので、オートレースに打ち込めて、生活もできて、今の環境は楽しく幸せです。それをお客さんに還元できるように頑張ります。
AKI:それでは最後にオッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。
藤本:去年は皆様に応援していただけたことでガールズ王座を取ることができました。今年も一走一走一生懸命走って車券を買ってくださってる方に貢献できるように頑張りますので、若手もいますが見捨てずまだまだ応援してください!
※現在、藤本選手は怪我のため休場しています。
(写真は川口オートSNSより)
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