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オートレース選手インタビュー
渋太い走りが持ち味|清岡 優一選手
2024年10月29日

伊勢崎オート所属の29期・清岡優一選手にお話をお聞きしました。

(取材日10/8)

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—選手になろうと思ったきっかけは何ですか?

高校を卒業してから親と仕事をしていたんですけど、居酒屋だったので仕事に行く前にレース観戦してみたいな生活をしていて、それで、選手募集を見て、それが最初ですかね。船橋レース場で開催やってる時は毎回行って。特に好きな選手はいなかったけど、みんな凄かったし、船橋は強いなって思ってました。親が(オートレースを)好きで、小さい頃からよく行っていたみたいですよ。うちの親が選手になりたかったらしくて、それで好きだったからしょっちゅう行っていたみたいで。自分も毎日見ていて。でも、3回受けて、3回目は年齢もギリギリでした。28期を受けて落ちた時にはもうなれないと思っていたけど、29期の募集はすぐあったので、あれがなかったらまあ(選手に)なってないでしょうね。運が良かったです。ホントにたまたま。あの繰り上げがなかったら、なってないですね。

—養成所生活は人によっては厳しいとかありますけど、清岡さんはどうでしたか?

あんまり覚えてないです。印象はそんなにないです。淡々と。

—デビュー戦のことは覚えていますか?

まあ、遅かったから全然。今もそうだけど。養成所からパッとしなかったから...。

—レースを見に行っている時と、自分で乗るのとでは違いがありましたか?

やっぱり難しいです。みんな簡単そうにやってるように見えたけど、やったら全然難しい。

—バイク自体は乗っていましたか?

バイクは乗っていました。最初は原付を乗って、物足りないから400ccのを乗って、で、たまたま家にトライアンフがあったので、昔のナナハンのをたまに乗ってます。エンジンをかけるのが大変なんです。昔のヤツだから、キックしかないので。

—オートレースの場合はキックさえないですもんね。押しがけは最初どうでしたか?

押しがけは、そんなに上手ではなかったけど、かけられるのはかけられますね。今でもトントントンって優しくエンジンはかけられないし、バンッて(グリップを)開けてかけちゃうのでエンジンに優しくないけど...。上手な人は上手ですもんね。

—ここまでレーサーとしてやってきて苦しかったことはありますか?

ないなあ。怪我をしてないから余計かもしれない。減量とかもしてないですから。気にはしてますよ。20年間、太っていいなんて一つも思ってないけど、変わらないから。無理もしてない。試験を受けた時は60キロを切るか切らないかで、量った時に大丈夫かなってくらいでしたけど、養成所に入ってからは62、63キロ。しかも、60キロを越えたらタイヤ引きとかあったから、余計に筋肉付いて、卒業して62、3だったかな。あとは歳とともに年々増えて。試験を受ける時に体重を量るから、60キロだけは切って。

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—ラグビーをやっていたんでしたっけ?

やってました。その時は70チョイくらい。今よりも軽いかもしれない(笑)。今の方が歳とともに油断してるから。それで、急に募集があったから、食べ物をゆっくり食べて、ある程度腹いっぱいにするみたいな。サラダとか豆腐とか大丈夫そうな物を適当に食べて減量しました。でも、その時は食べないようにしてましたね。今は食べないでフラフラになってもしょうがないから食べてますけど。

—レーサーとしてやってきて嬉しかったことはありますか?

うまくいけば日々嬉しいですけど、特にこれっていうのは。デカいのがないですからね。優勝とかないから、常に今日の1着とか何でも嬉しい。着が悪くても、うまくいったなって思ったらそれはそれで...。最近だと、うまくセッティングができたなとか。最近は自分でできるだけやるようにしてるんです。今、北渡瀬さん(伊勢崎25期・北渡瀬充選手)とかに面倒を見てもらって、エンジンかけてもらうと良くなるんですけど、弟子も来るから、多少自分でできないと、と思ってやってるんです。全然うまくいかないけど、うまくいったなって時は嬉しいです。体重もあるから難しいです。軽い人ともセッティングは違うだろうし。

—特に覚えているレースはありますか?

1回だけ出たグランプリ(SGオートレースグランプリ)は嬉しかったなあ。まとめて優勝戦に乗れた時があったんですよ。4節くらいの内、3節くらい優勝戦に乗って、そこで優勝戦ポイントを取って出たグランプリは嬉しかったです。

—オフの日はどう過ごしていますか?

オフの日は釣りばっかりです。うちの親が釣りが好きで、昔も行くには行ってて、釣りの知識はあったんですよ。それで、黒岩さん(川口26期・元オートレーサー黒岩明選手)に何年か前に誘っていただいてから再び始めて、最近はもう、休みの日は時間があれば釣りに行ってます。

—車名にはよく『ウナギ』が付いてますが?

最初『ウナギステップ』って付けたんですけど『ウナギステップ』ってネットで検索すると、小野沢(ラグビーのスター選手)って人の愛称のウナギステップか自分しか出てこないですよ。ラグビーをやってたんで、自分の中では格好いいと思って付けたんですけど、周りからは結構ウケ狙いみたいな感じで思われてました(笑)。今は『ウナギノボリ』ですけど、途中もいろいろ『ステップウナギ』や『サイバーウナギ』とか。貢さん(伊勢崎22期・高橋貢選手)が『サイバーウルフ』って車名で乗っている時があって、自分にも考えてくれたんですよ『サイバーウナギ』って。しかも、そのエンジンは片平さん(船橋19期・元オートレーサー片平巧選手)のエンジンで、片平さんがすごく調子が悪い時に「このエンジン乗りなよ」ってくれたエンジンがあって、そこにちょうど貢さんがいて「車名どうしようか」って話してて、たまたまそこにいた貢さん公認の『サイバーウナギ』ができたんですよ。片平さんのエンジンに貢さんの名づけです。けっこう、そのパターン多いですよ。片平さんが調整してくれたハンドルを、貢さんが仕上げしてくれるとか。それでやっぱり調子が良くなったり。あの御二方にはすごく助けられています。今のヘッドも、貢さんがロッカーを片付けてる時に「あんまり使ってないけど、いる?」って言ってくれて、もらったんです。それに換えてから調子いいです。部品はやっぱり大事だなと思いました。速い人は年に3回か4回換えるって言ってたので、ヘッドも消耗品ですね。自分なんて1年も2年も換えないですけど。恵まれてますね。船橋の時に最初のロッカーから移動して、聡太(伊勢崎29期・鈴木聡太選手)の近くになった時に片平さんがいて、一緒にやってくれて。からの貢さん。今は(伊勢崎に)引っ越して伊藤幸人さん(伊勢崎19期・伊藤幸人選手)のところに行って、やっぱり貢さんもロッカーが近いからお世話になっています。最高のオートレース人生を歩んでますよ。成績以外は(笑)。

—今、当面の目標とかはありますか?

少しでも長くやれるように自力を付けていくことですかね。今さらですけど、自力を付けていかないと。エンジンかけて音を聞いても分からないので、練習でいっぱい乗るようにしてます。サボらないようにしています。もう一つハンデが前にいくとまずいですもんね。ちょっと焦ってるんですよ。せめて、今のハンデで安定しておきたいです。1走でも大事にしています。

—最後にオッズパーク会員の皆様へメッセージをお願いします。

一生懸命、頑張るのはもちろんだけど、渋太く走りたいですね。渋太い選手になりたいです。3着には絡むとか残るとか。最後まで諦めないで頑張ります。3着に残れば穴になるぐらいの。だいぶ3着で狙われているみたいなので。自分でも思ってるんですよ、1、2着は取れないけど、3着には意外と絡んでるよなあとか。渋太く、しがみついていきます。

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