伊勢崎オート所属の26期・内山高秀選手にお話を伺いました。
(取材日:10月8日)
—オートレーサーになろうと思った理由は何ですか?
小さい頃からなりたかったんです。船橋オートレース場に連れていってもらったとき、「格好いいな」と思いました。高校二年生のときに試験があって、高校三年生で養成所に入りました。たまたま合格して、通知が来たときは本当に嬉しかったです。当時は森さん(森且行選手・川口25期)もいて、倍率も高かったですね。
—もうすぐオートレーサーとして30年ほど経ちますが、ここまでやってきてどうですか?
いろいろありましたけど、たくさんの経験ができて良かったと思います。デビュー当初はうまく走れなくて、成績もあまり良くなかったんですが、周りの方々のアドバイスのおかげで記念レースにも出場できました。そこで優勝もできて、本当に嬉しかったです。
—初優勝はGI(船橋オート祭)でしたね?
そうでしたね。記念初優出でGI初優勝。みなさんのおかげです。記念レースで勝つのは難しいですし、優出するのも大変です。船橋も今はなくなってしまいましたが、あれからもう10年くらい経つんですね。
—船橋オートがなくなって伊勢崎に移籍されましたが、その直後はどうでしたか?
家からの距離を考えると川口が希望だったんですが、でも伊勢崎の方々にお世話になって本当に感謝しています。同期の桜井くん(桜井晴光選手・伊勢崎26期)の隣のロッカーに入って、周りの方にも良くしてもらっています。
—印象に残っているレースを挙げるとしたら?
やっぱり初優勝のときが一番印象に残っていますね。ほかにもSGで優出したレースなどいろいろありますが、やっぱり船橋で勝ったGIが一番印象的です。そのおかげで最高ハンデで走れるようになって、そこからステップアップできた気がします。オートレーサーになって本当に良かったと思いました。すごい人たちと一緒に走れて...。まさに怪物ぞろいでしたね。あれがターニングポイントでした。
—逆に、苦しかったことはありますか?
常に苦しいですよ。レース場に来ると緊張しますし、ケガもつきものです。今でも緊張します。でも、いい緊張感がある方が危なくないと思います。緊張しすぎても良くないですが、適度な緊張ならいいですね。
—休日はどう過ごしていますか?
オフの日は家のことをしています。家事もやりますし、車をいじったりもしています。オンとオフを切り替えて、子どものサッカーの試合を見に行ったりもします。中学三年生と小学六年生の女の子がいて、二人ともサッカーをやっているんです。この前も大きな大会を見に行ってきました。上の子は高校もサッカーで決まったので楽しみです。これからも頑張ってほしいですね。
—将来的に、お父さんと同じ仕事をしたいとは言っていますか?
全く言っていないですね。自分がこの仕事をしていることは知っていますが、興味はないようで。「気をつけて」「頑張って」とは言われますけどね。今はサッカーに夢中なので、その道で夢を諦めずに頑張ってほしいです。
—当面の目標はありますか?
伊勢崎に移籍したので、伊勢崎で優勝したいですね。準優勝はありますが、まだ伊勢崎での優勝はありません。速い選手が多くて難しいですが、勝ちたいです。あとは、お客様に還元できるよう、連に絡むことですね。
—ご自身の中で課題はありますか?
常にスタートを良くしたい、雨でもうまく走りたい、捌きを良くしたいと思っています。年齢を重ねると衰えも出てくると思うので、今の状態を維持できるよう努力しています。若い選手が伸びてくるのは当然なので、なんとか食らいついていきたいです。あとは頑張るだけですね。
—やりたいことを仕事にできて良かったですね。
そうですね。やりたいことで食べていけるので。これからは緩やかな衰えを描けるよう、練習と努力を重ねていきたいです。動体視力や距離感など、車と一緒ですからね。篠崎さん(篠崎実選手・川口9期)や岩田さん(岩田行雄選手・伊勢崎15期)は本当にすごいです。
—何歳までレーサーを続けたいですか?
できる限り、体が言うことを利く限りはやりたいですね。できれば60歳、65歳くらいまで。孫ができたりしたら、レースを見せてあげたいと思っています。年齢はわかりませんが、孫に走る姿を見せて終えられたらと思います。
—最後に、オッズパーク会員の皆様へメッセージをお願いします。
走らせていただけることに感謝しています。車券に貢献できるよう、1走1走、最後まで頑張ります。
(オートタイムス編集部)
プロフィールページからお気に入り登録ができます。
※お気に入り登録にはログインが必要です。