令和グランドチャンピオンカップ(GI)<山陽>優勝戦の回顧
2023年04月16日
中村杏亮が嬉しいGI初制覇!
山陽オートで行われていたGI令和グランドチャンピオンカップは飯塚の33期・中村杏亮の優勝で幕を閉じた。これまでGIIは2度制していた中村杏亮だったが、GIのタイトルは初めての獲得となった。
試走タイムは佐藤貴也が一番時計で69。次いで鐘ヶ江将平が70、長田恭徳が71、中村杏亮が72、山本将之が73、松本やすしと小林瑞季が75、広瀬勝光が78だった。
1回目のスタートは小林瑞季がフライング。再発走となった。2回目のスタートは0ハン単騎の広瀬がしっかり残す。10線からは鐘ヶ江が飛び出し長田が乗って出る。そこに中村と松本が続いていく。山本はやや遅れてしまった。
レースは序盤で動きがあった。広瀬は逃げ態勢を作る前に鐘ヶ江に差されてしまう。その流れに長田も続いていく。そこからは逃げる鐘ヶ江に長田がマークする展開。3番手には小林と中村が付けている。佐藤貴は5番手で様子をうかがっている。更に動きがあったのは4周1コーナー。中村が鐘ヶ江のインに入っていく。これがうまく決まり、今度は中村が先頭を走る展開。佐藤貴も鐘ヶ江を交わし、最後は中村に迫っていくが、中村が振り切り先頭ゴール。優勝を決めてみせた。準優勝は佐藤貴。3着には鐘ヶ江が粘った。
中村は今年GIIオーバルチャンピオンカップを制し、GIIタイトルは2つ獲得していたが、今回でGI制覇へとステップアップしてみせた。優勝戦は重走路ではあったが、良走路でも中村はスピードを上げて走れる選手。スタートにも磨きがかかっている。すでにSGでも優出の経験がある。着実に力を付けている中村は、SGの大舞台でも輝ける準備が整っている。まずは今月末。地元飯塚でSGオールスターオートレースが待っている。この勢いが続くなら、必ずや存在感をアピールできるだろう。