特別G1共同通信社杯プレミアムカップ<山陽>優勝戦の回顧
2024年09月23日
1周回3コーナーが勝負の分かれ目となった
枠番選択順1番目で1枠を選んだ青山周平は、決勝戦が発走すると2枠の黒川京介と3枠の鈴木宏和に先行される形となった。だが1周回3コーナー、外から鈴木圭一郎に捲られそうになったのを突っ張れたことが、その後の展開に大きく影響し、ひいては勝因になったといえよう。
3番手を奪い返した青山周は、直後の2周回ホームストレッチで鈴木宏をあっさり差すと、3周回3コーナーで黒川を捌いて先頭に立ち逃走。通算5度目のプレミアムカップ制覇を決めた。
黒川は青山周に離されず追走しながら逆転を仕掛ける態勢を作るまでには至らなかったものの、鈴木圭の追撃を振り切って2着。
外枠4車は上位争いに加われなかったが、今回がG1初優出であった新井日和が大外8枠から好スタートを放った。内寄りの枠なら序盤のレース展開を作れたかもしれないし、来月下旬に川口レース場で開幕する『SG日本選手権』でも活躍できるのではと期待の増す、鮮やかなダッシュだった。
文/鈴木