11月2日 伊勢崎オート 優勝戦の回顧
2025年11月02日
亀井政和が捌きを決めた
 モンスターエンジンを引っ提げて初日・2日目に連勝した浅倉樹良だが、全国トップクラスの先行力を誇る野本佳章が10m後ろに控えているためスタート叩かれる可能性が考慮されたようで車券の人気は集まらず、2級車としては破格の試走タイム3.31秒を計時した佐藤智也が1番人気。
 レースが発走すると、野本は浅倉を叩いただけでなく1周回1コーナーで菅野仁翔を捲って一気に2番手までジャンプアップした。佐藤智也は前日よりも試走タイムを下げた菅野のスタートを残して逃げ態勢。しかし野本の執拗なマークにさらされて4周回1コーナーで捕まってしまった。
 そうして野本が先頭に立ったのだが、影を追うように付いてきた亀井政和が4周回3コーナーでイン攻めを仕掛けた。このときは野本がなんとか踏みとどまったがそれも束の間、直後の4コーナーで外へ流れてしまい亀井が首位に。残りの周回は試走トップタイム3.29秒のパワーで後続を突き放して1着ゴール。今年7月以来通算6度目の優勝となった。
 先月27日の伊勢崎アフター5ナイター決勝戦と同様にスタート展開が悪くなった浅倉だが、道中の伸びは素晴らしく、ゴール寸前の直線では野本と接戦に持ち込むほど猛烈に追い上げた。
 浅倉と同じく今節2連勝で優出した鈴木聡太は、決勝戦では折り合いを欠いて上位争いに加われなかった。
 文/鈴木