12月10日 山陽オート 優勝戦の回顧
2025年12月10日
植村愛悠斗が史上最年少での優勝
3連単オッズは、早めの抜け出しを期待できるハンデ位置に置かれた2号車の小栗勝太が人気を集めて、試走トップタイムの3.29秒を出した8号車の長田稚也が2番人気。単騎0ハンの植村愛悠斗は伏兵と評価されている印象だった、が。
まずスタートに残念ながら紛れが生じた。4号車の古城龍之介が発走直後に失速して、10m後ろの浜野淳と長田稚也は影響を受けてしまった(判定は故障妨害)。
過去、山陽での自身最高タイムが3.416秒であった植村が、この決勝戦は3.400秒のハイペースで逃走。小栗勝太は自己最高記録に迫る3.381秒で懸命に追いかけ少しずつ車間を詰めて、最終6周回3コーナーついに届いたかと思わせたが、あと一歩およばなかった。
植村は今年8月の川口ナイターに続く通算2度目の優出で初優勝。初優出した開催も3日制の初日と2日目準決勝戦に連勝したが優勝戦は7着。今度は3日制の3走とも勝利して完全Vとなった。
さらに記録がひとつ加わっていた。黒川京介が2018年1月に樹立した『最年少優勝記録』を、植村が塗り替えてみせたのだ。従来の記録は19歳と168日だった。今回の植村は19歳と25日での初優勝。黒川が当時デビュー半年あまりだったのに対して、今回の植村もデビュー1年弱。黒川がSGレーサーへと飛躍していったのに倣って植村も大成するか、今後の活躍がますます楽しみになった。
文/鈴木