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小林 莉子選手

2018年05月17日

ガールズケイリン1期生としてデビュー後、初のガールズグランプリ女王に輝いた小林莉子選手(東京102期)。
今なおトップ選手として活躍している小林選手に、現状や今後の意気込みなどをお伺いしました。

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山口:少し前に、外国人選手と訓練をされたと伺いました。どのようなものなんですか?

小林:日本での競走のルールなどを覚えるために外国人選手に向けて訓練があるんですけど、 いい練習にもなるので、自分からお願いして毎年参加させてもらっています。毎年コテンパンにやられちゃいますけどね......(苦笑)外国人選手も最初は気軽な感じで走っていたんですが、競走訓練のラストは、外国人選手全員と優香(小林優香選手・福岡106期)とりゆちゃん(太田りゆ選手・埼玉112期)が一緒に走るというので、結構真剣に走っていましたね。

山口:一足先に外国人選手のスピードなどを体感できるのは良いですね。

小林:そうですね。斡旋によっては、一緒に走らずに彼女たちが帰国してしまう人もいるので、貴重な体験だと思います。

山口:具体的にはどのような部分が、日本人選手と違うんでしょうか?

小林:日本人選手は体の動きなどを見ていると、もがき始めるタイミングがある程度わかるんですけど、外国人選手はどこで踏み出すかが全くわからないですね。
実際に訓練の時もそこが一番苦労して、離れてしまったりしましたね。
後ろを追走できればチャンスがある、というのではなく、まず追走するタイミングを掴むのが大変だと思いました。

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山口:訓練では何か掴めるものはありましたか?

小林:訓練の後に、普段の練習のことなどをたくさん教えてもらいました。外国人の選手たちは、ずっと自転車に乗る練習ではないんです。
昨年もウェイトトレーニングを教えてもらって練習に取り入れていたんですが、今回もモートン選手に「レッグプレス何Kgでやってる?」など具体的にウェイトの事を聞けたのでためになりました。
持ち帰って試してみたかったんですが、そもそも桁違いの重さだったのでちょっとびっくりしましたね。

山口:最近ガールズ選手もウェイトトレーニングを取り入れている選手が多いようですね。

小林:今までは、自転車に長く乗って重いギヤで練習をすれば、それがウェイトトレーニングの代わりと言われていたんですが、どうしても長く自転車に乗っていると腰痛が出てしまうんです。また怪我がつきものなので、落車をするとボディバランスも崩れます。
でも外国人選手たちは圧倒的に怪我が少ないので、練習について聞くと、かなりの選手がウェイトトレーニングを取り入れているんですね。なので取り入れてみたら、変な腰痛や体の痛みなどはなくなったと思います。

山口:体が良い方向に変わっていくのは嬉しい効果ですね。

小林:そうですね。やっぱり日本に来る選手は世界のトップで活躍している人が多いので、そういう意味ではより高いレベルの話を聞けるので毎年楽しみにしています。
対戦をするときは、彼女たちが走るといつものレースの流れではなくなるので、厳しい面もありますけどね。
ただ、普段の練習の面や、日本人同士での対戦、そこでのフォームや組み立てなど、今後の事をいろいろ考えると海外の選手が来るのはプラスの面が多い気がします。

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山口:多少ルールは違っても、フォームや仕掛けどころなどは参考になりますか?

小林:なりますね。具体的に「この人か仕掛けると思うから、その時に私はこうしてるよ」と聞くと、自分が仕掛けるタイミングを逆算してレースを組み立てていっているんだなとわかるので、とても参考になります。
後は、セッティングによって踏める位置が違うということや、こんなレースをしたいときはこの辺り(のサドル)に乗っているなど細かいことまで聞けますね。

山口:今後の対戦もありますが、何か対策はありますか?

小林:外国人選手はみんなダッシュが強烈なので、真後ろにマークするという単純なことでは勝てない気がします。ただ彼女たちも「日本のガールズケイリンは難しい」と言っているんです。 走路の長さが大分違いますからね。なので、普段はロングスプリント(先行)をする選手を捲って決まるというところも、 日本だとゴチャついてスプリント勝負になった場合、外々踏まされると厳しくなったりします。その辺りを狙っていけばいいかもしれないですし、展開として持っていかないとダメですよね。

山口:近況についてはいかがですか?

小林:いろいろ試しながら走っていますね。1月に落車をしたんですが、そこでバランスが崩れてしまったのと、乗っていて調子が良かったフレームが割れてしまったんです。
それが使えなくなってしまったのは結構厳しいんですけど、今のフレームにも慣れてきてまとめられるようにはなってきました。
ただ「これだ!」というレースがまだできていないので、そこが課題ですね。

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山口:理想のレースはどんなイメージですか?

小林:どんな戦法にしても、自分の踏むタイミングと体が全部一致するときがあるんです。その時に、これだ!と思いますね。
でも今はまだ「ここで踏んだらスピードに乗れるはずなのに出ない」などの不一致があるので、そのズレを修正していきたいです。
流れの中で位置取りができるというのが自分の強みだと思うので、それにプラスしてもう少し自力を出せるようにしたりダッシュを付けられたら、もう少し楽に戦えるんだと思います。
後はもう少し重いギヤを踏めるようにならないとダメだなと思います。

山口:やっぱり重い方がいいんですか?

小林:自分は今3.64を使っているんですが、そこまで軽い選手はトップ選手ではほとんどいないですね。強い選手はほとんどが3.77や3.71など重いギヤです。
それくらいで戦えるようにならないと勝負ができないのかなと思っています。
練習では使い始めているんですけど、自分の中では3.64の感覚がとても良いんですよ。だからなかなか踏み切れない部分もあるんですが、今のレースの流れについていくにはもう1枚重いギヤを踏めるようにならないとダメかなと思っています。
今年の初めから計画をしていたので、一番タイムの出る夏の時期から使いだそうと思って今は基礎を作っているところです。年末くらいまでに使えたらいいかなと思いますね。

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山口:今後の目標はどう定めていますか?

小林:おそらくサマーナイトフェスティバルは出られるはずなので(インタビュー時はまだ確定していません)、大きなレースを何か取りたいですね。
ガールズケイリン選手もたくさん強い選手が出てきて、コレクションに出るのも大変になってきました。
今まで、3連対率上位の選手が出られるコレクションには必ず乗れていたんですが、それもトライアルに変わってしまったので......。
ただ今年は競輪祭もオッズパーク杯ガールズグランプリの選考に入っているので、最後まで諦めないで頑張ろうと思っています。
やっぱりグランプリに乗ることが一番大きい目標ですからね。

山口:では最後にオッズパーク会員の皆様へメッセージをお願いします。

小林:今はまだ成績が安定せず、アクシデントもあって優勝回数も少ないんですが、今年はこれから優勝回数を伸ばして、年末のガールズグランプリへ乗れるように頑張るので応援よろしくお願いします!

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※インタビュー / 山口みのり
※写真提供:公益財団法人 JKA

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