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高橋 智香選手

2018年05月23日

デビューから約1年。あることがきっかけで成績が上昇傾向に変化した高橋智香選手(愛知112期)。現状と今後についてお伺いしました。

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山口:近況、決勝戦へ乗ることも多くなっています。ご自身ではいかがでしょう?

高橋:決勝にあがれるまでには時間がかかったんですが、今は以前に比べて決勝が多くなってきていますね。レースでも前よりは存在感を見せられていると思います。

山口:何か転機はあったんですか?

高橋:ちょうど今ホームバンクの豊橋競輪場が改修工事で使えず、そこから練習は街道だけになってしまいました。
でもそれが私には合っていたみたいなんです!12月からバンクが使えなかったんですけど、そこから成績が伸びてきているんですよね。
それがいい方向にいったんだと、勝手に思っています(笑)

山口:初勝利も今年に入ってでしたよね。

高橋:そうですね。初めて1着を取ってから、割と続けて取れているので、いい流れだと思います。

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山口:初勝利はいかがでしたか?

高橋:嬉しかったですね。でも友達の初勝利の方が嬉しくて、自分のはそこまでという感じでした(笑)
昨年11月、松戸のガールズドリームトーナメントの時、最終日に吉原菜那さん(佐賀112期)が初勝利をしたレース。私も一緒に走っていたんですけど、すごい感動したんですよ。自分の時は、いろんな方におめでとうと言ってもらえたんですけど、あまり実感が湧かなかったですね。 がむしゃらに走っていたら1着だったので、夢中だったのかもしれません。

山口:その後、予選で尾崎睦選手(神奈川108期)を追い込んで1着もありましたね!

高橋:ラッキーな1着でしたね。奇跡みたいに尾崎選手が私の前に来てくれたので、ここ追走すれば!と思っていたらたまたま差せたんです。
でも冷静にまわりの状況をみて走れたと思います。道中も足をいい感じに回していけたので、何とか差せました。
後で映像を見て「自分が差せたんだ」と思ったら、初勝利よりも何倍も嬉しかったです。。 デビューしたての頃だったらちぎれてしまったり、もし追走できたとしても差せてはいなかったと思うので。
一般戦と予選では違いますし、予選では自分でなかなか1着を取るのも難しいと思っていたので、まさかの1着でした。
開催が終わって帰ったら、師匠(島野浩司選手・愛知62期)が「自分がレース行っているときに、色んな記者さんや選手に『お弟子さん良かったですね』ってたくさん言われたよ」と言ってもらいました。

山口:記者さんもですが、選手たちもレースは見ていますもんね。

高橋:そうですね。他のたくさんの方に言われたというのが、嬉しかったですね。結構心に残っています(笑)
師匠も「良かったね。これでみんなも見る目が変わると、自分のレースがどんどん出来るようになる。そうなるとレースが楽になるよ」と言ってくれました。
それは本当に実感としてあります。

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山口:戦法としてはどんな風に走りたいですか?

高橋:もっと自力がつけばレースを動かせると思うんですが、まだ逃げ切ったり捲りきったりはなかなか難しいですね。
今は自分の出来る走りで、できるだけ目立てるようにと思っています。着に繋がらない部分もあるかもしれませんが、切りに行ったり見せ場を作るようにはしています。
レースの中で、実況の方に一度は名前を呼ばれるように展開を動かしていきたいですね(笑) それで連に絡んでいければ嬉しいですね。

山口:今は競輪場が使えないと仰っていましたが、他のガールズ選手と一緒に街道で練習しているんですか?

高橋:毎日みんなで街道には行くんですが、それは師匠とか練習グループの選手たちと行きます。男子選手と一緒に街道練習をさせてもらっているので、全然スピードが違うんです。でもそこについていって追いかけているうちに、だんだん追走できるようになってきました。なので自分にとっても脚力がアップしている実感もありますね。
競輪場が使えるようになっても、街道練習もうまく組み込みながらやっていきたいですね。
まさかこんなに成績に、良いように反映されるとは思っていなかったので。

山口:競走得点も近況はずっと右肩上がりですね。

高橋:師匠や練習グループの先輩のおかげですね。最初はすぐ代謝にかかってしまうかと思っていたんです。46点台だった時もあったので焦っていたんですが、何とか上げてこられてよかったです。

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山口:そうですよね。そしてもうすぐ後輩期も入ってきますね。この1年はいかがでしたか?

高橋:あっという間でしたね。毎日充実していました!レース行って練習してを繰り返しているうちに、あっという間に1年経ってしまいました。
デビュー戦の時は周りを見る余裕は全くなかったんですが、連に絡めることも多くなってきたので、落ち着いて走れていると思います。

山口:豊橋はたくさんのガールズ選手がいますが、練習の面では有利なことも多いですか?

高橋:女子のスピードの中で練習が出来るのと、男子選手と違って同じガールズケイリンの選手なので、負けた時に言い訳が出来ないですし、やっぱり負けたら悔しいです。みんながそういう風に切磋琢磨をしたり、また他のガールズの選手からいろんな練習方法を聞いてきてくれるので、それをみんなで試したりできるのはありがたいですね。私よりみんな強いので、一緒に底上げをしていければと思います。

山口:今の目標は何ですか?

高橋:まずは常に決勝戦に乗れるようになることですね。優勝もまだなので出来たらいいですが、それよりもまずは決勝の常連になりたいです。
今はまだ上がれたり上がれなかったりなので。なかなか難しいですが、頑張りたいですね。

山口:お客様の声は聞こえる方ですか?

高橋:私はよく聞こえます。名前を呼んでもらえるとすごく嬉しいですね。結構聞こえるタイプなので「あ、こんなに応援してもらえてるんだな」と力が入ります。でもそれが聞こえないくらい集中している時の方が成績はいいんですけどね(苦笑)
懲りずに応援して欲しいです。

山口:最後に、オッズパーク会員の方にメッセージをお願いします。

高橋:これからも前々のレースが出来るように頑張ります。応援よろしくお願いします!

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※インタビュー / 山口みのり
※写真提供:公益財団法人 JKA

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