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太田 竜馬選手

2019年01月31日

ヤンググランプリ2018を優勝し、2019年も連勝スタートをきった太田竜馬選手(徳島109期)。ヤンググランプリを中心とした昨年の振り返りと今年の抱負などを伺いました。

山口:ヤンググランプリ2018、優勝おめでとうございました。

太田:ありがとうございました。

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山口:平塚のヤンググランプリ2017では2着でしたが、昨年は見事優勝でした!

太田:平塚では自分が勝てるレースが出来なかったというだけですね。
でも今年はそれを改善して挑んで優勝出来たので自分を見直せたかなと思います。

山口:四国中国地区の選手が勢ぞろいしたレースでしたね。

太田:嬉しかったですね。近くで練習している人たちと大きい舞台で一緒に戦えるのは、仲間という感じがあるので嬉しかったです。
ラインは別でしたけど、そういう気持ちでした。

山口:前検日入られてからはいかがでした?リラックス出来ましたか?

太田:そうですね、結構落ち着いていられました。もちろん走る時は緊張しましたが、それ以外は大丈夫でしたね。
レースに集中出来たと思います。自分の心をコントロール出来ました。

山口:レースを振り返りますと、愛媛勢が先行でしたね。展開はどう見ていましたか?

太田:びっくりするくらい自分の想定通りにレースが進んでいきました。

山口:冷静に走れましたか?

太田:そうですね、道中は脚を溜めることに専念しました。
過去の自分のレースを振り返って統計を取ってみたんですが、それを基にしてレースを組み立てました。

山口:良いタイミングで仕掛けられましたか?

太田:そうですね。ホームストレッチで山崎さん(山崎賢人選手・長崎111期)と絡んでしまって自分の前に入られるかと思ったんですが、そこで入れてしまうと山崎さんにチャンスが出てきてしまうので「ここは負けられない」とシビアにいきました。
ほぼ思い通りのタイミングでいけましたね。

山口:ゴール線は接戦でしたが、いかがでした?

太田:実は捲りに行ったタイミングで「届かないかもしれない」と思って焦りました。
でも最後まで諦めずに踏み切ったら伸びてくれましたね。

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山口:勝った実感はありましたか?

太田:ゴールしてからは「多分自分が差したな」とは思ったんですが、実感はなかったです。
スローのVTRで確認をして、自分が勝ったと確信した時に、「よっしゃ!」と喜びが溢れてきました。

山口:師匠(山本宏明選手・83期)もいらっしゃっていたんですって。

太田:はい、応援に来てくれていて、喜びを分かち合いました。

山口:2019年になっても2場所連続の優勝がありました。自信を持って走れているんでしょうか。

太田:走る時にはいつも自信をもって走れていますけど、おそらくヤンググランプリが終わって肩の荷がひとつおりたんだと思います。
昨年は常にヤンググランプリを想定して走っていたんですが、今はもう終わって1レース1レース積み重ねている感じですね。それが良い結果に繋がっているんだと思います。

山口:決勝で逃げ切りもありましたね。本当に強いレースでした。戦法としてはどうですか?

太田:デビューから今までも、多分これからもそうだと思うんですが、作戦は全く考えないで走りたいんです。
その場その場で瞬間的に判断して、先行して残れるような脚もあるし、捲れるスピードもある。どちらが良いかレースの展開に合ったものを判断して走りたいです。

山口:昨年はGIの決勝も経験されました。振り返っていかがでしたか?

太田:走るからには決勝を目指しているし、乗れたらやっぱり嬉しいですけど、終わったら特に何も思わないですね。
次へという感じです。改善点もたくさんありますし、伸ばすところもたくさんある。振り返るよりはそっちを重視しています。

山口:2019年はどういうレースをしていきたいですか?

太田:年が変わっても自分もレースも変わらないです(笑)でも、ずっとトップの世界で戦えるように、仲間入り出来るように頑張りたいです。

山口:トップ選手の仲間入りという点ではヤンググランプリの優勝は一つの実績ですよね。

太田:そんなことはないですよ。ヤンググランプリは一つのお祭りみたいな感じだと思います。
同期とかとのプライドを掛けて走るけど「競輪」とは少し違いますね。

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山口:先ほども平常心で走れたという話をされていましたが、緊張する時はありますか?

太田:もともとは凄く緊張するタイプなんですよ。考え方を変えていったら今のような感じに落ち着きましたけど。

山口:意外です!

太田:子供の頃は緊張しすぎてよく泣いたりしていましたよ(笑)高校時代のインターハイ(自転車競技)も緊張しすぎて思うように結果が出なかったですし。
でもそれではだめだと思い、緊張感は大切にしつつガチガチになりすぎないように、セルフケアをしてコントロールをしています。

山口:それはプロになってから始めたんですか?

太田:自転車を始めた高校生の頃くらいからですね。
それまでは何もしてこなかったので、勝負の世界で戦っていくために、自分の感情に初めてそこで向き合いました。

山口:良い事だけではなく、苦しい事にも向き合わないといけない時もあったと思います。

太田:そうですね。苦しい部分もありましたが、でも自分が好きでやっている事なので大丈夫でした。

山口:今の練習環境はどんな感じですか?

太田:師匠や練習仲間の選手とは会えば一緒に練習していますね。今は冬場なので自分はパワートレーニングを中心にしていますが、夏場などはスピード練習はみんなでしますね。時期に応じて、毎年伸びていけるようにしています。
自分は冬場がとにかく苦手だったので、それを改善するために練習も変えてきました。その結果が今出ているんだと思います。

山口:2月には今年最初のGIである全日本選抜競輪が行われますが、そこへ向けてはいかがでしょうか?

太田:GIは年間にたくさんあるので、特別気合いを入れるということもなく、いつも通りで臨めればと思います。トップ選手たちが集まってくるので、一走一走積み重ねていきたいです。

山口:別府競輪場の印象はいかがですか?

太田:冬場は風が強いイメージがあります。でもそれは全選手一緒の条件ですし、年間通してレースはあるので特に気にしていません。
ファンの方とか選手同士でも「太田は冬が苦手」と言われる事があるんですが、自分が悪い方に目立っちゃっているだけで、冬が苦手な選手は他にもたくさんいると思うんです。
逆に冬が得意という選手はかなり少ない気がしますしね(笑)僕は自分で「冬が弱い」とか、弱点は特に隠していないんです。それでも勝つときは勝ちますからね。
常に等身大でいるようにはしていますね。

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山口:気持ちの切り替えはどうしていますか?

太田:1レース1レース切り取って考えているので、特に負けを引きずったりする事はないですね。改善点があるだけという考えです。勝つより負ける方が圧倒的に多いのでいちいち気にしないようにはしています。負けは次への勉強材料ですね。

山口:大きな目標は何かありますか?

太田:ずっとS級S班の証である赤いパンツを履くのが夢ですね。賞金を稼ぐから、というのではなく単純にカッコイイなと思いました。

山口:昨年はヤンググランプリでしたが、今年は赤いパンツへ向けてですね。

太田:今の実力ではなかなか難しいとは思うんですが、山ほどある改善点をひとつひとつクリアしていくしかないですね。

山口:改善点、具体的にはどういう所ですか?

太田:全部が足りないと思っているんですが、スピードや経験、競輪力などです。

山口:理想はどのようなタイプですか?

太田:具体的に言うのは難しいんですが、僕はスピードに自信があるので誰にも負けないようなスピードを付けて、それで勝てたら良いなと思います。
全部伸ばすんですが、特にはそれですね。

山口:プロフェッショナルの方は苦手を補填するより、持ち味を伸ばしていくと聞いた事がありますが、まさにですね。

太田:そうですね。苦手な事は何をしても苦手なので、どちらかと言えば得意分野を極めていきたいです。その方が苦手意識もない分伸びると思うんですよ。

山口:最後にオッズパーク会員の方へメッセージをお願いします。

太田:まだまだ弱い部分もたくさんあるんですが、実力の割にはたくさんの方に応援していただいて感謝しています。その方々の期待に少しでも応えられるように一つ一つ頑張っていきたいです。

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※インタビュー / 山口みのり
三重県松阪市出身。フリーアナウンサー/ナレーター/MC/キャスター/声優。
競輪関係では取手競輪中継司会、松戸競輪リポーターをメインに各競輪場で活動中。

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※写真提供:公益財団法人 JKA

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