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古性 優作選手

2022年01月27日

デビュー10年目で迎えた初のKEIRINグランプリ。
近畿からはただ一人の出走となりましたが、その不利をものともせず大阪から初のGP王者となった古性優作選手(大阪府100期)にお話を伺いました。

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大津:KEIRINグランプリ優勝おめでとうございます。

古性:ありがとうございます。

大津:改めてお気持ちはいかがですか。

古性:まさか優勝出来るとは思わなかったのですごく嬉しいです。

大津:GPから少し日にちが空きましたが実感などはありますか。

古性:実感は湧いていたのですが、年明けの和歌山記念がダメ過ぎて現実に戻されました。

大津:では、KEIRINグランプリについてお話を伺います。競輪祭が終わりメンバーが発表された段階から大一番に向けてシミュレーションなどはされていたのでしょうか。

古性:最初の二日間くらいはシミュレーションをしたのですが眠りの質が悪くなってしまったので考えるのはやめました。実際のGPで発走機に着くまで一切レースの組み立ては考えなかったです。

大津:練習メニューなどもグランプリ仕様というわけではなく普段通りだったのですか。

古性:そこまで深く考えずにといいますか考えないようにして練習していました。

大津:各ラインの並びが発表された時の印象はいかがでしたか。

古性:こんな言い方は誤解を招くかもしれませんが、本当にどうでも良かったです。どちらにせよ自分は単騎でしたので全く気にならなかったです。

大津:例えば松浦選手(松浦悠士選手・広島県98期)や清水選手(清水裕友選手・山口県105期)の前後関係などもどちらが前でも良かったということですか。

古性:もうどっちが前でもめちゃくちゃ強いですからね。どちらかが隙があるような選手なら、また僕の考え方も変わってきますけどね。今回の関東勢の並びにせよ(吉田(吉田拓矢選手・茨城県107期)-宿口(宿口陽一選手・埼玉県91期)-平原(平原康多選手・埼玉県87期))、どんな並びでこようがめっちゃ強いやんってなるのでいい意味で気にはならなかったんですよね。

大津:グランプリ当日の車番は4番車を選択されましたね。

古性:2012年のグランプリで村上義弘さん(村上義弘選手・京都府73期)が青の4番車で優勝したのをテレビで観ていて、とても感動したんです。自分の中でその時にイメージが強く残っていたので4番車を選びました。

大津:グランプリに向けて奥様からはどんな声をかけられて送り出されましたか。

古性:いや、何もないです。特に意識することなくいつも通りに送り出してくれました。

大津:12月のオッズパークのスペシャルライブで佐藤慎太郎選手(福島県78期)がグランプリは競輪場に入ってからはあっという間に時間が過ぎていくと仰ってましたが実際にはどうでしたか。

古性:本当に取材は多かったです。コロナの影響もあり少なくはなっているほうだとは思いますが、それでも多かったですね。色んな方から状態面とか聞かれたのですが、そんな短時間で状態面変わらへんよなぁなんて思えるくらいリラックスは出来ていました。

大津:指定練習で乗った時の感触はどうでしたか。

古性:そんな感触は良くなかったです。だから逆に「もうええかー」と前向きに開き直れました。

大津:グランプリシリーズには近畿勢も参加されていましたがグランプリを走る前にバンクコンディションとかはお話をされましたか。

古性:いや、特には話はしなかったですね。

大津:オールスター競輪の決勝戦は、なかなか前日眠れなかったそうですが今回は眠れましたか。

古性:めちゃくちゃぐっすり眠れました。家より眠れたんじゃないですかね。

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大津:発走機に着いた時はどのような思いでしたか。

古性:今までは怪我しないようにとか風邪を引いて体調を崩さないようにとか調整していってレースを迎えられたなって感じだったんですけど、今またコロナの影響が各地で出ていて開催が出来ないかもしれない中でグランプリ本番を迎えられたので発走機に着いた瞬間はホッとした気持ちが大きかったです。レースに走れる喜びを感じました。

大津:お客様の雰囲気はいかがでしたか。

古性:本当に凄かったです。地響きっていうのはこういうことなんだって思いました。

大津:レースは関東勢の後ろからとなりましたが、あの判断は号砲が鳴ってから決められたのですか。

古性:スタートで各選手がバッて出て行ったので出たとこ勝負って感じでした。その時の閃きで関東勢の後ろにつけました。勝負どころでも関東勢の分断に行くラインもなかったので、想定よりも良いところを取れました。

大津:仮に各ラインの初手位置が違った場合は古性選手が関東勢の分断に行く可能性もありましたか。

古性:自分が初手から関東勢の後ろではなく中団、中団の立ち回りになっていたらもしかしたらラインの分断に行っていたかもしれません。

大津:鐘で吉田選手が主導権を握って古性選手は4番手キープとなりました。

古性:後ろに郡司君(郡司浩平選手・神奈川県99期)が入ったのも分かりましたし、普通に先行しても強い吉田君が関東の先頭で凄いピッチで駆けていたので後ろに付いていても大変でした。風が強い中でとても吉田君は掛かっていました。

大津:その中で2コーナーからすかさず捲っていきました。

古性:もうあそこは決めていました。後ろを見ずに自分がここって思ったタイミングで思い切り踏んでいきました。

大津:2012年のグランプリでの村上義弘選手と同じような仕掛けになりましたね。

古性:そうですね、村上さんのグランプリの映像を何度も何度も観返していたので、実際に今回のレースも走っている最中にそんな仕掛けになるだろうなって思ってました。

大津:踏み込んでからはいかがでしたか。

古性:郡司君か平原さんが僕の後ろに入っていると思ったんです。出切った瞬間に、後ろで車間がパンて空いたのが分かったのですが、逆にその車間が空いたほうがゴール前で怖かったです。真後ろにいられるほうが踏み直しとか出来るんですが、車間が空くと僕を目標に物凄い勢いで来られるケースもあるので全開で回しました。

大津:ゴールした瞬間に優勝の確信はありましたか。

古性:そうですね、もう分かりましたね。「あれあれあれ、オレやん。」ってなりました。

大津:ゴールした後のお気持ちは覚えてますか。

古性:まさか自分が優勝できるとは思ってなかったのでびっくりしました。大歓声の中でのウイニングランはとても気持ち良かったです。静岡はいつも応援が凄くて本当に楽しかったです。オールスター競輪を獲った時とは、また違った嬉しさがありました。

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大津:グランプリ終了後、周りの反響はいかがでしたか。

古性:皆さんからたくさんの連絡をいただいて、とてもありがたかったです。

大津:これで3年連続4番車の優勝です。今年は4番車の獲得合戦になりそうですね。

古性:確率的に4連続はないんじゃないですか。僕まででってことにしといてください。

大津:年明けには岸和田競輪場のCS中継にもお越しくださいました。

古性:公開放送なのですが本当にたくさんのお客様が来てくださっててびっくりしました。「おめでとう。」「おめでとう。」っていう声を色々な方からかけていただきましたし。 岸和田競輪場でお客様の前で報告が出来て嬉しかったです。

大津:そして2022年のレースが和歌山記念からスタートしました。GP王者として気持ちの変化はありましたか。

古性:気持ちの違いはありませんでした。ただ、パフォーマンスが郡司君や松浦君、佐藤慎太郎さんが凄く良いなかで僕はずっと12レースを1番車で任せてもらってたので本当に僕で良いのかなっていう申し訳なさがありました。

大津:他のラインから警戒されてスタートを取らされる場面もありました。

古性:自分の持ち味を活かすようにレースを組み立てたかったのですが、その辺りは難しかったですね。そういうレースになってしまった時の対応というのは今年の課題として持っておかなければいけないのかなぁと思います。

大津:GP王者として今年の目標を教えてください。

古性:GI優勝をして、またGPに乗るのはもちろんなんですが、高いレベルで安定したレースを見せていきたいです。

大津:それでは最後にオッズパークの読者の皆様にメッセージをお願いします。

古性:年始早々低いレベルのレースをしてしまい申し訳ございません。ここからパフォーマンスの高いレースを見せれるよう頑張りますので応援してくれると嬉しいです。

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※インタビュー / 大津尚之(おおつなおゆき)
ソフトな見た目と裏腹にパワフルで安定感のある重低音ボイスが魅力。
実況、ナレーション、インタビュー、俳優など活躍の場は多岐にわたる。

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※写真提供:株式会社スポーツニッポン新聞社

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