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日野 未来選手

2022年08月10日

6月松戸競輪でのナイターGIIIで行われた4日制トーナメントで2度目の優勝を飾り、その後、平塚競輪場で行われたガールズケイリン10周年を記念したレース『オッズパーク杯ALL GIRL'S 10th Anniversary』にも出場。その前にはYouTube動画にも出演しガールズケイリンをPRされていました。その時のレースやYouTube撮影の振り返りと、初めてのビッグレースへ向けた意気込みを日野未来選手(奈良114期)にお伺いしました。

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山口:松戸4日制の優勝おめでとうございます!

日野:ありがとうございます。

山口:4日制は今まで経験はありましたか?

日野:デビュー直後に川崎で経験しました。ものすごく長く感じましたね。

山口:そうでしたか。今回参加する前はいかがでしたか?

日野:松戸は333バンクなので緊張感がありましたね。4日制よりもそちらの方が気になっていました。333バンクは前々にいないと厳しくなるので、スタンディングが遅い私はスタートに苦手意識があります。
なのでそういう不安が大きかったです。相手ももちろん強い選手が多かったですけど、そこは自分らしくどう戦おうか、くらいでした。

山口:予選の2走は圧倒的な人気に応えての連勝でしたね。

日野:自分で捲っていけて1着が取れたのが良かったです。

山口:準決勝では児玉碧衣選手(福岡108期)との対戦がありましたね。

日野:ラスト1周なら児玉選手は絶対仕掛けるだろうなと、前をとって待つ形になりました。飛びついた時に踏んだ感じが良くなく3着になってしまいました。
良いとは言えないけど決勝には乗るためには、と考えていたので作戦通りではありました。

山口:では決勝を振り返ります。想定はどうでしたか?

日野:スタートで前をとると準決勝と同じようになるなと思ったので、初手は中団あたりが理想でした。打鐘で誘導退避からみんなが一気に仕掛けていったので「え!早い!」と意外でした。
児玉選手の仕掛けた後姿が見えた時に「遅れてしまった」と思ったんですが、その後ろに誰も追走していなかったので、その背中を思い切り追いかけました。

山口:児玉選手を追って、前の飯田風音選手(埼玉120期)、奥井迪選手(東京106期)の一番外を捲っていきました。乗り越える時はいかがでしたか?

日野:「乗り越える時に内側の選手を意識しちゃうとスピードを合わされてしまい捲れない」というのを同期の佐藤水菜選手(神奈川114期)に聞いたことがあったので、なるべく他の選手は見ずに外を捲る!と決めていきました。
他の選手を意識しちゃうと捲れないと頭で思っちゃうので。

山口:最後は児玉選手をとらえましたが、その時の心境はいかがでしたか?

日野:一つ目の山(飯田選手、奥井選手)を乗り越えた後に、「残るは児玉選手だけだ、抜いたら優勝だ。333バンクの直線は短いけど何とか伸びてくれ!」と思いました(笑)

山口:すごいスピードでしたね!

日野:ありがとうございます。良かったです。

山口:初めて児玉選手に先着でしたね。

日野:そうですね。いつもついていくのに必死でしたから。

山口:4日間を振り返っていかがでしたか?

日野:GIIIを走った経験もあまりなかったので、「グレードレースはこんなにたくさんのお客さんが見に来てくれるんだ」と思いました。
私はビッグレースを走った事がないので、こんなに名前を呼んで応援してもらえるのは縁のある松戸だったからかなと思います。(日野選手は、選手になる前に松戸競輪場で競輪番組にレギュラー出演していました)
なのでまずは決勝に乗れて良かったし、お客さんの声援のおかげで優勝できました。

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山口:ありがとうございます。では続いて平塚の『ALL GIRL'S 10th Anniversary』へ向けてLazy Lie Crazy【レイクレ】さんのYouTube撮影に参加されました。その時のお話を伺います。まずは参加された感想はいかがでしたか?

日野:テレビみたいにカチっと決まったものではなく、和気あいあいと撮影が行われて結構素を出せて楽しかったです。レイクレさんは自転車や競輪に詳しくないけど、撮影の時にはたくさん質問してくれました。ルールの事なども事前に調べてきてくれたようで、すごいなと思いました。

山口:松戸GIIIも動画の中で日野選手を軸で買って的中してましたね。

日野:そうみたいですね。私を1着で買ってくれて当たったみたいで嬉しかったです。当ててもらえた方が競輪を好きになってもらえると思います。

山口:良い感触で撮影もできましたか?

日野:はい、レイクレの皆さんの競輪を知りたいという気持ちがたくさん伝わりましたし、嬉しかったです。

山口:そのYouTube撮影が平塚『ALL GIRL'S 10th Anniversary』に繋がっていました。平塚は斡旋が来たときはいかがでしたか?

日野:正直に言うと嫌だな、と思いました(笑)10周年の記念のレースで全員がガールズというのは嬉しいんですが、メンバーがとにかく厳しい!レース以外は楽しみだったけど、レースは「どうやって戦おう」と他の選手のレースを焦って見てました。

山口:そうでしたか(笑)全検日にセレモニーもありましたが、楽しめましたか?

日野:はい!レースはレースで分けて、他の交流やイベントはすごく楽しめました!

山口:雰囲気はどんな感じでしたか?

日野:男子選手がいると時間の決まりがキッチリあるんですが、女子だけだったのでゆったりできました。でもギャーギャー騒ぐわけでもなく、やることはしっかりやって、先輩たちと交流したりしましたね。

山口:情報交換などは、勉強になった点はありましたか?

日野:こんなに女子が集まる機会はなかなかないので、他の選手の自転車をたくさん見ました。セッティングなどでタイムも違ってくるし、「この選手はこんな捲り方するんだ」とか、アップの仕方とか、こそこそ観察していました。

山口:自分との違いで今後にも生きてくる部分はありそうですね。

日野:参加してすごく良かったです!最初は嫌だったけど(笑)、斡旋してもらって良かったです。

山口:ではレースの内容も振り返ります。予選は2着でしたが、準決勝は惜しくも4着でしたね。

日野:準決勝はみんな決勝を目指しているのでかなりシビアなレースでした。捲る柳原真緒選手(福井114期)の後ろに飛びついたんですが、私が内側、梅川風子選手(東京112期)が外側で併走になりました。
そのままマークしていきたかったのですが、重なってしまい梅川選手に負けて私は追走できずにおいていかれてしまいました。あそこで追走できたらゴール勝負もできたと思います。ちょっとでもひるんだ自分を反省して、少しでも次に繋げていきたいです。

山口:ビッグレースを何度も経験している梅川選手の「圧」みたいなものはありましたか?

日野:脚もそうですけど、気持ちの面でも強いなと思いました。でも私も負けたくないと思います。

山口:同期(114期)の柳原真緒選手、佐藤水菜選手が優勝でした。それは刺激になりましたか?

日野:すごくなりました!最近は初優勝する子も多いし、学校時代を一緒にすごした同期の活躍は刺激になりますね。平塚でのダブル優勝は、私も現場にいたし「私もそこにいきたい!」と思いました。柳原選手はビッグレースを優勝して以降は、更に強くなったと思います。私も諦めずに頑張りたいです。

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山口:ご自身初めてのビッグレースが決まりましたね!(『ガールズケイリン総選挙2022』で10位。インタビュー時はアルテミス賞出走予定でしたが、その後ガールズドリームレースに繰り上がりました)

日野:はい!ファン投票で選んでもらって初めてのビッグレースを走れることになりました。

山口:ファンの方に選んでもらって走れるレース、というのはいかがですか?

日野:私は数年前には競走得点が低すぎてエントリーすらできない時期がありました。なのでまずはエントリーされたことが嬉しいですし、タイミングよく初優勝などもあったから選んでくれたのかなと思います。
積み重ねて頑張ってきて良かったかなと思いました。少しでも私に投票したいと思ってくれる人がいるということなので、嬉しいです。

山口:どんなレースを見せたいですか?

日野:見せ場を作りたいというのはありますが、やっぱり一番は車券に貢献することだと思っています。選んでもらったからには、私の長所を出して1着を狙いたいと思います。

山口:緊張感はどうですか?

日野:まだないですが、当日その場に行ったら緊張すると思います。それまでは練習を頑張りたいです。

山口:平塚の後も前橋を完全優勝されました。前橋苦手だったと伺いました。

日野:そうなんです、2場所連続で(7、7、7)という成績で苦手でした。ドームバンクは独特でカントや重力のかかり方が他のバンクと違う気がします。
今回は追加斡旋だったんですが、競輪祭に出場するためには少しでも賞金を上積みしたいと思い参加しました。「どうやったら勝てるのか」を研究して参加して、完全優勝できたので、諦めないことというのは大切なんだなと思いました。

山口:少し苦手意識はなくなりましたか?

日野:はい、今回は全然走りにくくはなかったので、もう大丈夫だと思います。良いイメージで終われました。

山口:今後の目標は何ですか?

日野:今は、8月末の選考で競輪祭でのオッズパーク杯ガールズグランプリトライアルレースに出場することです。

山口:先ほどのお話でもありましたが、賞金の積み重ねですね。今は20位以内にいますね。

日野:はい、まだまだしっかり走りたいです。一番大きい目標は、やっぱりガールズグランプリに出場して優勝することです。大きく言うことにしています。

山口:そこへ向けて、今の強化ポイントはどこですか?

日野:末脚がないので、捲っても差されることが多いんです。なので後ろを離すようなダッシュ力と、最後まで粘れるように、踏める距離をどんどん長くして脚をつけたいです。

山口:それでは最後にオッズパーク会員の方にメッセージをお願いします。

日野:いつもレースを見てくれて、大事な100円を投票してくれてありがとうございます。これからも夢は大きくガールズグランプリ出場、優勝を目指すので、長く見守って応援してくれたら嬉しいです!

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※インタビュー / 山口みのり
三重県松阪市出身。フリーアナウンサー/ナレーター。
各競輪場で中継司会やリポーター、イベント司会などを担当。

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※写真提供:公益財団法人 JKA

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